瀬戸山 湿潤な日の藪漕ぎ

 所属する会の安全対策部・教育部合同企画山行(読図・救助訓練)の下見で行きました。
思った以上に藪漕ぎ等に苦労しました。今回のコースそのままじゃ本番は無理でしょう。
【山 名】瀬戸山
【三角点】三等 514.93m 点名:細川村 所在地:愛知県新城市七郷字浪沢6番
【山 域】奥三河
【所在地】愛知県新城市(2005年9月30日までは南設楽郡鳳来町)名号・細川
【山行日】2005年10月9日(日曜日)
【行 程】名号から
  豊川 ==(22.3km)== 新城 ==(R151)== 名号 ---- 林道終点 ---- 小尾根に出る ---- 510m小ピーク --
  6:23                              7:54       8:25          9:23-9:31         9:37-9:42
  -- 552mピーク ---- 林道横断 ---- 519mピーク ---- 林道横断 ---- 瀬戸山 ---- 沢に出る --
     9:50-10:17        -10:43         -10:53        11:20     12:01-12:29   13:34-13:43
  -- 国道に出る ---- 名号 ==(R151)== 新城 ==== 豊川
      14:44         15:09                     16:55
【所要時間】7時間15分(含休憩)
【標高差】424m
【人 数】4人(男2人、女2人)(38〜65才)
【天 候】曇ほんの一時小雨 18℃(自宅出発時)、21℃(瀬戸山)、24℃(帰宅時)
(10月9日新城の気象庁データより:降水量2mm、平均気温21.0℃、最高気温26.0℃、最低気温18.9℃、
               平均風速1.1m/s、最大風速4m、最大風速の風向:南、日照時間:2.5h)
【地形図】1:25,000 熊(くま) 平成元年修正測量
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、厚手靴下、mont-bellズボン(ナイロン100%)、綿下着、手拭い、
      ウイックロン半袖Tシャツ(ポリエステル100%)、MILLETザック、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
      デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
【所持飲料】ゲータレードエクストラ500ml(全て飲む)、ヴァームウォーター500ml(約250ml飲む)、
      爽健美茶500ml(約450ml飲む)、なっちゃんはちみつりんご500ml(飲まず)
 当初は行くつもりではありませんでしたが、メールでお誘いがあり、参加することにしました。集合は新城に朝7時。5時少し過ぎに起きて準備する。東海テレビではいつもの『テレビ寺子屋』を放映していて、つい見入ってしまう。途中、ローソン豊川八幡店でおにぎりやパンやお茶を買う(6:32)。集合場所にはほぼ7時ジャストに到着。既に3人は来ていた。参加者は安全対策部からリーダーのMさん(男)、サブリーダーのSさん(女)。直前に参加することになった教育部のAさん(女)と私の4人。Sさんの車で出発。

 どこから登ろうかと登山口や駐車スペースを見ながら行くが、適当なところが見当たらず、結局、私が2月に行った名号の林道高土線ゲート前に駐車して林道歩き出す。当然ながら2月に来たときよりも草が生い茂っていて狭く感じる。この林道は私が持っている平成元年修正測量の地形図には載っていないが、Mさんが持っている最新の地形図には載っている。そして思っていたよりも標高が高いところを通っていた。

 林道終点から涸れ沢に出て上流へ。すぐに二俣があり、前回は左へ行ったが今回は右の川床が低い方へ進む。これで瀬戸山の方へ行くだろうと軽く思っていた。予定としては、涸れ沢をつめて瀬戸山に登り、尾根を伝って高土山へ向かい、名号へ下る。

 涸れ沢には最初、踏み跡もあり、歩きやすかったが、徐々に傾斜が増し、沢らしくなくなり、踏み跡も無くなったのか、見失ったのか、単なる斜面になり、尾根を登るようになる。急傾斜を登ると尾根に出た。そこには踏み跡があった。現在地はわからないが、みんなそれぞれに別々の所を思っている。私はもう瀬戸山に近い尾根だろうと、逆にMさんは高土山に近いだろうと。私も自信があるわけではなく、高土山の方向が若干ずれていたり、だいたい地形図の林道の標高が気になる。その標高が正しければ二俣が地形図に見当たらないのである。

 尾根を登り、1つピークを越えて、一段高いピークへ向かう。私はそこが瀬戸山ではないかと思ったが、残念ながら三角点はなかった。そしてよく見ると、2月に来た高土山の南方にある552mピークに似ている。高土山の方向や距離など、全てが552mピークに合致してくる。どうして2月に登ったピークに着いたのか、今でも不思議に思う。沢の二俣を2月には左、今回は右にとったのだ。それからかなり距離を稼いで登ったのに、ほとんど同じ場所に出るなんて考えられない。狐につままれた気分である。

 さていずれにしても今522mピークにいることは確かなようである。これからどうするか。高土山に行ってしまうか、それとも瀬戸山へ向かうか。瀬戸山へ尾根を伝って2時間あれば行けるだろう。そして戻ってきて高土山に行って下ったとしても明るいうちには下れそうである。瀬戸山から直接下りてもいいが、それは状況次第ということで、まずは瀬戸山に向かうことにする。下見山行であるから、ここまで来て高土山だけでは何しに来たのかわからないぐらいになってしまうという思いもある。

 急な下りから始まり、踏み跡に沿って進むと林道に出た。しかし法面があり、下りられない。左右を探せば下りられるだろうが、真正面を懸垂下降すればよい。ちょうどロープを通す木も立っている。φ8mmの細引きを出してシュリンゲ・カラビナで簡易ハーネスを作り、半マストでほぼ垂直な壁を降りる。林道は巣山方面から来ているようで、西側にも延びているが草が茂り、少し行ったら途切れてそうである。

 反対側の尾根へは簡単に入れる。赤テープもある踏み跡を進み、519mピークへ。地形図にもあるように三叉路になっている。ここは尾根伝いに瀬戸山を目指すため、左へ。

 西へ向きを変える付近は伐採されていて、倒木も多く歩きづらい。地形図の踏み跡も多少尾根を外れているが、よくわからない。ほぼ尾根に忠実に進み、418m地点付近を越え、峠へ。この下りは踏み跡も見当たらず急でシダで足元も見えづらいが、峠には林道が通っているので、そこを目指す。



シダの中を歩く

 林道はやはり巣山方面から来ていると思われるが、峠を越えて続いている。林道宝金沢線というようだ。瀬戸山へは少し左へ行ったところから登れそうである。瀬戸山はピストンしてここまで戻り、林道を下り、柿平方面へ下ることもできるかもしれないと候補にしておく。まずは瀬戸山へ。

 踏み跡を登っていくと小ピークに出た。正面に谷を隔てて瀬戸山が遠い。その距離に力が抜け、休憩。蜂がまとわりつくのが鬱陶しい。

 ここから尾根は左へ大きく巻いて瀬戸山に延びている。ようやく着いた瀬戸山にはちゃんと三角点があった。高土山や552mピークが尖って見える。東方には車道や巣山のゴルフ場も見える。おにぎりを食べ、Sさんからはリンゴをもらう。



瀬戸山の三角点



瀬戸山から高土山(左)と552mピーク(右)を見る。2つのピークは似た綺麗な三角形をしている。

 さて、ここからどうしようか。戻るか、それとも破線路を下るか。これまで尾根上にはそれなりに踏み跡があった。ここから北東へ下る尾根にも踏み跡があると予想する。そしてその先の沢沿いも地形図には破線がある。沢もなだらかそうである。心配するとすれば、尾根から沢に出るあたりの等高線が詰まっているところぐらいだろうかと想像した。

 まずは北へ。すぐに右に下らず、標高差20mぐらい下ってから右に行けばいい。すると、ちゃんと踏み跡があり、分岐があった。右に下っていき、一旦は東に延びる支尾根に入ってしまったが、引き返す。イバラが少しあった。



瀬戸山付近にて

 尾根に戻り、今度は左にそれてしまったようで、急斜面になる。方向修正し、急斜面のトラバースで尾根に戻るが、踏み跡は全くない。それどころかかなり密度の濃いシダに覆われている。背丈を越える急斜面の藪漕ぎがここから沢に出るまで長く続いた。しかし、沢への接続は緩やかだった。



上部は穏やかな沢沿いを下る

 緩やかな沢沿いにははっきりした踏み跡があった。この先はあまり苦労しないだろうと想像できた。しかし甘かった。踏み跡はすぐに不明瞭になったり、昨日の雨で水量が多い沢を何度か横断したりしなければならなかった。沢もそのうち急になり、滝まで出てくる。踏み跡はあるが、高巻きしたり、崖に付けられた踏み跡は狭く、滑りやすいところもあり緊張させられる。今回の下見のメンバーはみんな沢や岩の経験者なのであまり心配は無いが、岩や沢の経験の無い人も参加することも予想される本番では使えないだろう。

 そのうち踏み跡は送電線用の看板が出てきて、国道への分岐道標もあった。国道へ下ってしまうと往路で使った林道よりも下ってしまうが、このまま踏み跡沿いに真っ直ぐ行っても林道に出られる保証は無い。ここは素直に送電線用の踏み跡を国道に向かって下ることにする。もう苦労はしないだろうと思ったが、まだ甘かった。

 沢を横断するところは砂防堤の池が出来ていて深い。人の通る橋は落ちているようで、この深い箇所を横断しなければならない。水量が少ないときならそれほど苦労しないのかもしれないが、今日は水量も多い。3人は仕方なく、登山靴のまま膝付近まで水に浸かり、横断。私は対岸の幹に苦労して飛び移るが、結局靴の中は両方とも水が思いっきり入ってしまった。沢靴のように靴の中に水が入った状態で歩く。

 そしてようやく国道に出ることができた。国道151号線を名号まで歩く。着替えを持ってきてなかったので、そのまま断熱マットを座席に敷いて座り、新城まで行き解散した。

 引っかき傷だけでなく、ウルシだろうか、かぶれたようで、その後、何日も痒みが続いた。

 見かけた花
 セイタカアワダチソウ、キンミズヒキ、ミズヒキ、クサギ、オトコエシ、トウバナsp、ヤブレガサ?、アザミsp


 【瀬戸山が紹介されている本】

『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  湯谷からと細川からの2ルートが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  細川からのルートが紹介されています。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  細川からのルートが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知 の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  細川からのルートが紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  細川からのルートが紹介されています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  細川からのルートが紹介されています。

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