シキミ(コウノハナ、シキビ、ハナノキ) 樒(香の花、花木)
Illicium anisatum L.
シキミ科 シキミ属
 

花 美濃 矢坪ヶ岳 2006.5.1




 

花・葉・冬芽 奥三河 宇連山 2007.4.7

 花は透明感のある淡黄色でとても綺麗ですが、全株に毒性があります。また、特に果実に毒成分が多いため、「悪しき実」とされ、これが縮んでシキミになったと言われています。

 墓地や寺院などに植えられ、墓前や仏前に供えられる木でもあります。これは土葬後、野犬などによる被害を防ぐためだったと言われています。

 花被片は10〜20枚で、外側のものは短く幅広で、内側のものは細長くなっています。雄蕊は20本ほどです。

 宮城県以西の本州、四国、九州、琉球、済州島、台湾、中国大陸の暖帯より亜熱帯に分布します。

 シキミの葉には、シキミハコブフシという虫こぶができ、シキミタマバエが羽化します。

 花の色が淡紅色のものをウスベニシキミと言います。なお、ミヤマシキミツルシキミはミカン科です。

 また、中国原産のトウシキミは、その果実を乾燥させたものを八角(スターアニス)と呼び、香辛料として使われています。

参考
 『葉で見わける樹木』(小学館)、
 『日本の野生植物 木本』(平凡社)、
 『矢作川流域の樹木 100選』(豊田森林組合)

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