シロダモ(シロタブ、タマガヤ、ウラジロ、ウラジロダモ) Neolitsea sericea (Blume) Koidz. クスノキ科 シロダモ属
花・果実 渥美 笠山 2007.12.9自然観察会に参加したときに見かけました。雌雄異株で、写真のものは果実と花が一緒についていましたので雌株ということになります。果実の写真でわかるように小枝は緑色をしています。葉にはシロダモタマバエの虫こぶ、シロダモハコブフシがたくさんついていました。「ハコブ」は「運ぶ」ではなくて、「葉瘤」ですね。
常緑の葉には大きく3本に分かれる「三行脈(さんこうみゃく)」という葉脈があるのが特徴で、この特徴は、クスノキ、ヤブニッケイ、イヌガシも同様です。中でもシロダモの葉は裏面が白いのが特徴で、和名の由来にもなっています。また「ウラジロ」と呼ばれることもあるようです。
小花柄や花被片の背面には毛が生えています。雌花の花柱は花外に出ています。赤熟する果実は花の翌年の秋につきます。
分布は、山形県・宮城県以南の本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島南部、中国、台湾となっています。
和名の似ているアオダモは、モクセイ科の落葉樹で、この「タモ」とはトネリコのことを指すようです。一方、シロダモの「タモ」は「タブ」が転訛したものだそうです。ヤブニッケイのことをクロダモと呼ぶこともあるようです。
参考:『葉で見わける樹木』(小学館)、『日本の野生植物 木本』(平凡社)
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