タブノキ(イヌグス、タマグス、ダマ、ダモ、マダミ、クスダモ、たまのき)
椨木(椨の木、犬樟、霊の木) 中国名:紅楠
Machilus thunbergii Siebold et Zucc.
クスノキ科 タブノキ属


葉 東三河 宮路山 2004.2.29

 常緑で全縁の葉を持っています。葉は互生ですが、枝先に集まってつきます。特徴は、枝先にある1つの芽が卵形で大きく目立つことです。葉の似ているブナ科のマテバシイの芽は小さい。また、タブノキはクスノキ科なので、クスノキと同じような匂いがあるそうです。葉の形は、カゴノキにも似ていますが、カゴノキの葉はタブノキより一回り小さく、また、枝先につく芽は細長くなります。このあたりの見分けについては、『葉で見わける樹木』(小学館)にも載っています。

 なお、材にはクスノキのような芳香はないと言います。

 樹皮は、白っぽい褐色で、いぼ状の皮目(ひもく)があります。『樹皮ハンドブック』(文一総合出版)では、成木と老木の樹皮の違いも写真でよくわかります。

 宮路山西峰頂上の一角にあるタブノキは一度倒れながらも枯れずに復活しているようです。一時期、登山口から土を運ぶよう、呼びかけていたようなことがあったと記憶しています。

 豊橋市は、「とよはしの巨木・名木 100選」の中で、嵩山町腹浅間、嵩山町足浅間、石巻町、小松原町、小島町の5箇所のタブノキが選ばれています。この中では、小松原町のものが最も太いと言われています。

 豊田市内では、石楠町の津島神社に市指定の大木があり、また、下山地区大林の白山神社にも大木があるそうです。

 タブノキは潮風にも強く、沿岸地域の社寺林などとしても、多く生えているようです。またクスノキより耐寒性が強いと言います。また、海岸の防風樹として植えられたり、美しい樹型から公園樹としても植えられるようです。

 和名の由来は、巨木になったタブノキの、その力強い樹型から、樹霊信仰の対象となり、「霊の木(たまのき)」と呼ばれ、転じてタブノキになったと言われていると、『矢作川流域の樹木 100選』(豊田森林組合)に書かれてありました。他に、朝鮮語の、"tong-bai"(独木舟)の発音からという説もあるそうです。

 古木の材では、時々、巻雲のような模様の杢(もく)があらわれ、これをタマグスと呼んで珍重されるそうです。

 分布は、『日本の野生植物 木本』I 新装版(平凡社)によると、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島南部となっていますが、中国、台湾、フィリピンにも生えているようです。

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