高尾山 凍った登山道 金曜出張に絡め、土曜に登りました。
出張ついでだったので、ウォーキングシューズで登りましたが、凍った登山道にヒヤヒヤしながら登ることになってしまいました。でも雪化粧の富士山がくっきり見えて満足です。
登山道選びで参考にしたサイトは、高尾登山電鉄株式会社の「高尾山公式ホームページ」(http://www.takaotozan.co.jp/)です。
【山 名】高尾山(高雄山) 【三角点】ニ等 599.15m 点名:高尾山(たかおさん) 昭和47年11月1日選点 所在地:東京都八王子市高尾町高尾山国有林 【山 域】関東山地南部(奥多摩、東京近郊) 明治の森高尾国定公園 【水 系】多摩川水系 【所在地】東京都八王子市(はちおうじし)高尾町(たかおまち)・南浅川町(みなみあさかわまち) 【山行日】2008年2月16日(土曜日) 【行 程】京王電鉄高尾山口駅から登り6号路(上部は稲荷山コース)、下り稲荷山コース マロウドイン八王子 ---- 京王八王子 #### 北野 #### 高尾山口 ---- ケーブルカー清滝駅横 ---- 分岐 -- 7:30頃 8:02 -8:08 -8:22 8:29 8:33 -- 琵琶滝 ---- 硯岩 ---- 分岐 ---- 稲荷山コース合流 ---- 高尾山 ---- 分岐 ---- 展望台 ---- 旭稲荷 -- 8:42 8:58 9:19 9:24 9:40-10:00 10:12 10:32-10:35 10:56 -- ケーブルカー清滝駅横 ---- 高尾山口 #### 北野 #### 京王八王子 ---- JR八王子 #### 東京 #### 豊橋 ## 11:03 11:16-11:20 11:37 -12:10 13:00頃-14:36 16:01- 【所要時間】2時間54分(休憩を含む) (登り:1時間18分、下り:1時間16分) 【人 数】1人(単独) 【標高差】約410m 【天 候】快晴 2月16日10時八王子の気象庁データ:気温4.8℃、風速2m/s、風向:北北東 【地形図】1:25,000 与瀬、八王子 (所持せず) 【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、眼鏡、 黒色軽量ザック(RIPEN プチ クロワール J-02100)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 ムッシュ アクリル100%グレートランクス(日本製)、PHENIX化繊ズボン(中国製)、 アクリル70% 毛25% カシミヤ5%長袖チェックシャツ(日本製)、ウェストバッグ、 mont-bellポリエステル100%(ウイックロン)半袖Tシャツ(日本製)、 ユニクロ綿100%黒色ウィンドブレーカー(中国製)(登りの途中まで)、 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く) (手袋、帽子、フリースは着用せず) 【所持飲料】緑茶 アサヒ若武者うまみ一煎490ml(約200ml飲む)、アクエリアス カロリーオフ500ml(飲まず)、 ボルヴィック フルーツキス約150ml(飲まず) 【所持食料】和匠庵 (\130)(食べる)、手巻おにぎり紀州梅(\105)(食べず)、 アッシュ 極上のひとくち フルーツパウンドケーキ(\130)(食べず)、ナビスコ チップスター うすしお味(食べず)東京都日野市への出張が決まり、ちょうど週末の金曜日で、しかも大して荷物も必要ない。以前からそのうち出張があるだろうし、もし週末なら自費で宿泊してついでに高尾山に登ろうと思っていた。そんなチャンスがいきなり最初の日野行き出張で巡ってきた。ただ、日が近づいてくると、東京方面では降雪の日があった。高尾山は標高もそれほど高くなく、積雪もあまりない山らしい。でも東京の街中で積雪があったなら、当然高尾山でも平野部以上の積雪があったろう。新幹線ひかりを新横浜で降り、JR横浜線で八王子に向かうとすでに日陰などに雪が残っているのが見えた。この分じゃ高尾山にはしっかり雪がありそうに思えてきた。この日は八王子駅近くのビジネスホテル「マロウドイン八王子」に宿泊しました。
朝食はホテルのバイキングでとり、チェックアウト。ちょうど背中にスノーシューをつけた男性一人もチェックアウトしているところでした。私はスーツなどをJR八王子駅のコインロッカーに入れ(\300)、京王八王子駅へ向かいます。スノーシューの男性はJRに乗っていったようです。さすがに高尾山でスノーシューはないだろうと思っていましたが。
途中のセブンイレブンで昼食を買い、京王線に乗ります。1区先の北野で乗り換え、終点の高尾山口へ。駅から登山口へは何人もの登山者が歩いていきます。さすがは首都圏の山、こんな雪もありそうな寒い冬でも人気があるようです。冬だからこそ近郊の低山に出かけるという人もいるのでしょう。富士山とともにミシュランの日本版旅行ガイドで、最高の三つ星に選ばれたこともひょっとしたら人気に拍車をかけているのかもしれません。「大都市東京の近郊にあり、極めて優れた自然環境を残している珍しい山」とのことで選ばれたようですが、富士山と2つが選ばれたということで、その共通点は、と考えると、いくつもの登山コースがあり、大衆化された山であり、東京都心からそれほど遠くない、といったことが思い浮かびました。
また、高尾山は、以前はゴミが多く目についたらしいのですが、ゴミ収集袋を登山者に渡し、ゴミ持ち帰り運動を実施し、かなりの効果があったそうで、今ではゴミなどほとんど見かけなくなったようです。
ケーブルカーの山麓駅に行くと、いくつかのコースに分かれます。まずは駅手前から1号路が右へ上がっていきます。ウォーキングシューズの単独男性がそちらに向かっていきます。私もウォーキングシューズなので、最も整備されていると思われる1号路に行くことを考えます。しかし他の入口も偵察することにします。駅前には登山準備をしているグループもいます。スパッツをつけている人もいます。当然私はスパッツも持っていません。ケーブルカーで上がる人もいるでしょうが、私はそれを最終手段として、できれば歩いてどこかのコースから登ることを考えています。
2号路、3号路、4号路はケーブルカーで上がった後(1号路の上部)で分岐するコースです。5号路は山頂付近の周回路。そして私が一番に考えているのが6号路で沢沿いにつけられたコースです。稲荷山コースと合わせ、この2本はケーブルカー駅の左側へ行くことになります。そこへ向かいます。そこにも人が多く、稲荷山コースが人気のようです。でも6号路方面へ行く人も何人かいます。そしてウォーキングシューズの人もいるようです。ならば私も6号路に行くことにしましょう。
まずはケーブルカー山麓駅脇から舗装路を歩きますしばらくは舗装路です。道端にはロウバイが咲いています。そして分岐になり、6号路は左の山道に行くようです。一人の男性は真っ直ぐ行きます。この道はケーブルカーの山上駅方面へ行くようです。
6号路に入ると、シャガやシダが多く、アオキの葉も見ます。シダの説明板にはゲジゲジシダ、クジャクシダ、イノデの名と絵が載っていました。アオキは三河で見るのとなんとなく感じが異なります。葉が薄いような感じもします。最初アオキでない別の木かと思いましたが、どうみてもアオキです。
そして雪もあります。しかし登山者が多いためか、雪がない箇所もあります。でもそれも束の間。登山道全面が堅い雪で覆われている箇所が多くなってきます。でもスギの葉が堆積して滑り止めのようになっていて、滑ることはありません。
登山道の雪でもそれも長くは続きません。傾斜が出てくると滑りそうになる箇所も現われます。途中には琵琶滝という場所があります。どうやら修行にも使われる滝のようですが、さすがにこの寒さの中、滝に打たれている人はいないようです。滝はそれほど水量もなく、見栄えはしませんが、冬の渇水期だからでしょうか。
琵琶滝さらに登山道は固められた雪が凍って滑りやすくなってきます。傾斜も出てきて、滑ったらそのまま崖の下に落ちそうな場所も現われます。ちゃんと軽アイゼンを持っていて、装着している人もいます。何人もに抜かれながらも慎重に脇の凍りついていない積雪部分を歩いたりもしますが、そんな場所は傾斜もきつくより滑りやすい場所もあります。そんな場所はあきらめてど真ん中を歩くしかありません。ど真ん中は人の歩いた跡で、若干滑りにくくなっていたりもします。ここまで来たら引き返すことも考えられません。何とか山頂までたどり着きたいと思ってしまいます。
登山道両脇の雪そして分岐がありました。真っ直ぐは沢沿いで6号路の続きです。軽アイゼンをつけた人はそちらに向かいました。そして他の多くの人たちは左の稲荷山コースに合流する道を選びます。私も迷わずそちらを進みます。するとほどなく尾根に出て稲荷山コースに合流しました。
6号路から稲荷山コースへのエスケープルートちょうど稲荷山コースを登ってきた単独と思われる女性に聞いてみます。稲荷山コースは歩き易かったですか、と。すると何の問題もなく上がってこれたと言います。私が沢沿いコースを来て凍っていたと言うと、よく知っているようで、そうでしょう、と。どうやら常連のようです。下りはケーブルカーで下りることも考えていましたが、稲荷山コースを下ることにします。
常連といえば、東三河では本宮山がありますが、この表参道(長山登山道)は常連たちでいつも賑わっています。高尾山は東京のそんな存在の山なのでしょう。稲荷山コースに合流すると登山者は一気に増えました。ケーブルカー利用の1号路はもっと混雑しているのでしょう。冬でもこれなのだから、もっと季節がよくなれば、どんな混雑具合なのでしょう。
さて稲荷山コースですが、雪は若干残っているものの滑る心配は全くなく、快適そのもの。逆にぬかるんでいる箇所があり、それで滑りやすいほど。転べばどろどろになり、帰りの電車に乗るのが心配になるが、そんな程度。それに富士山も姿を現します。
稲荷山コースへ合流するとほどなく青空に白い富士山が顔を出した。左は大室山だと後で知る。そしてほどなく山頂。まずは富士山などの白い山を眺めます。富士山の隣の目立つ山は何だろうと、先ほど会話を交わした女性がたまたまいたので、聞いてみます。すると大室山で、どこから見ても富士山と一緒にいる、と。そしてすぐ横に展望板があると教えてくれました。私はこの方面に来たのは初めてなので、新鮮な風景です。丹沢も丸見えで、一番高く見えるのが蛭ヶ岳であるのもわかります。左には大山も見えます。そして右の方には一段と白い連山。方角的に南アルプスでしょう。展望板を見ると塩見岳などのようです。
丹沢山系 右の最高峰が蛭ヶ岳
丹沢の左には大山
富士山より右の方には遠くに真っ白な南アルプスも見えた
山頂展望台と富士山三角点はもう少し高いところにありました。そして売店も。まだ朝の準備をしているようです。私はどら焼を食べてほどなく稲荷山コースを下ります。ぬかるみに滑りそうになりながら登ってくる多くの登山者をやり過ごします。そして幅広の尾根を下ります。立派な尾根の登山道や人の多さは京都の愛宕山を思い出します。
二等三角点の周りには雪と霜柱がありました途中には宮境界標石も見ます。愛知県で見るのと何となく違って見えます。隅切りが少ないのかないようにも見えます。ここは現在、高尾山国有林になっているようです。
稲荷山コース上の宮境界標石途中には展望台があります。ここからは関東平野が見渡せます。天気がいいので、新宿の高層ビル群などもシルエットでよく見えます。そして左の方にはうっすらと山が見えます。そんな山は筑波山ぐらいだろうと見たこともないのに知識だけで想像します。そして展望板を見ると、大正解。
展望台から都心方面を見る
展望台から市街地を見る
「界八六」宮境界標石さらに下っていき、男女ペアを抜こうとしたとき、もう滑るような箇所もないだろうと油断もあり、転んで手をついてしまいました。結局転んだのはこの1回。惜しい! でも手が少し汚れた程度で済んだのが幸いです。
そして旭稲荷というのがあり、そこから下が難所でした。思いっきり凍っています。ただ手すりがあり、それにつかまりながら慎重に下りました。登ってくる人にも上の様子を聞かれ、この難所を過ぎれば後は上でぬかるみがある程度ですよ、と伝える。
下山口付近の凍った登山道
ケーブルカーを見る
道中に31°18′という勾配があり、日本一(鉄道事業法に拠る鋼索鉄道中)だという
『JAF Mate 2008年8・9月合併号』(JAF MATE社)でも紹介されていました
ケーブルカー清滝駅前高尾山口から京王電鉄で八王子まで戻り、帰りはJR中央東線で東京に出ます。豊橋に停まるひかりが来るまでには時間があったので、構内のラーメン屋でねぎ味噌麺を食べ、新幹線ホームに行き、写真を撮ります。私が子供の頃は新幹線といえば0系しかなく、写真の対象にも考えていませんでしたが、今はバリエーションも多く、500系は大人気でカメラを構えるファンがたくさんいました。私が乗ったのは300系「ひかり」1号車です。翌日は、久しぶりに東三河山ぽ会の月例山行で大山へ行くことになっていたので、あまり欲張らずに早めに帰宅したのでした。
京王電鉄 高尾山口(たかおさんぐち)駅
新宿行各駅停車の最後尾に乗る
東京駅の新幹線プラットフォーム
隣のホームにJR西日本の500系が停まっていた
ひかり377車内から富士山を写す見かけた植物
アオキ、シャガ(葉)、スギ、マメヅタ(葉)、キヅタ、ヒサカキ(蕾)、イヌツゲ、イヌガヤ、モミ、ヤブコウジ、アラカシ
【高尾山が紹介されている書籍等】 『花の百名山』(文春文庫)1996年5月30日第9刷 一番目の山として高尾山とフクジュソウが紹介されています。 『日本の山1000』(山と溪谷社)1992年12月1日2刷 草戸山付近から撮った高尾山のカラー写真があります。 『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行 琵琶滝の紹介もあります。 『日本の自然100選』(朝日新聞社)1988年6月30日第2刷発行 イヌブナ林の紹介があります。 amazon.co.jpで購入できます→日本の自然100選 『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷 高尾山特有の動植物が紹介されています。 『WEDGE ウェッジ Vol.19 No.9』(ウェッジ)2007年8月20日発行 「実写ニッポン10 最悪期脱したゴミとの戦い 一層の住民の意識向上を」で紹介されています。 『高尾山 花と木の図鑑』(主婦の友社)2001年9月20日第1刷発行 コース別、季節別に見られる植物が紹介されています。 『高尾山 赤高尾』(京王電鉄?)2008年?発行 パンフレット。「花と紅葉めぐり 8コース別マップ」はよくできていると思います。 『高尾山』(京王電鉄 広報部)2008年10月発行 「特集 高尾山、紅葉名所八景」などが載っているパンフレットです。 『京王沿線 歴史の中の花めぐり 9月〜2月』(京王電鉄 鉄道営業部 営業企画課)2008年?発行 高尾山の紹介では、そばやツリフネソウが載っているパンフレットです。
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