遠見山 東三河ふるさと公園オープン前

 県営の東三河ふるさと公園が3月25日に一部オープンするという。その2週間前に遠見山がどうなっているか気になって出かけてきました。
【山 名】遠見山(とおみやま)
【三角点】二等 194.42m 点名:豊沢村(とよさわむら) 明治19年8月選点
     所在地:愛知県宝飯郡御津町大字豊沢字篠川44番地
【山 域】宝飯(ほい)山地(五井山地、豊川市西部山地)
【所在地】愛知県豊川市御油町・宝飯郡御津町
【山行日】2006年3月11日(土曜日)
【行 程】御油神社から
  自宅 ==(2.0km)== 御油神社付近 ---- 灰野坂峠 ---- 界一二 ---- 遠見山 ---- 界一□? --
  9:26                    9:32        9:59         10:07     10:21-10:24    10:35
  -- 灰野坂峠 ---- 御油神社付近 ==(0.6km)== 自宅
      10:37         10:53                   10:56
【所要時間】1時間21分(含休憩)
【標高差】約140m
【天 候】晴 12℃(自宅出発時)、16℃(帰宅時)
 (3月11日10時蒲郡の気象庁データ:気温13.3℃、風速2m/s、風向:西南西)
【使用地形図】1:25,000 御油(ごゆ) 持参せず
【スタイル】ミズノ運動靴、PHENIX化繊ズボン、綿100%Tシャツ、綿100%長袖シャツ、
      デイパック、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、カメラ:MINOLTA DiMAGE 7(首に下げて歩く)
【所持飲料】キリン生茶900ml(飲まず)
 1月に行った「宮路山 冬の御油尾根」で、灰野坂の峠に宮標石があることを、Holdenさんの愛知アルプス山行記掲示板で報告したら、その1週間後に、Holdenさんがその宮標石を確認され、さらに遠見山に続く尾根上に他にも宮標石があることを宮標石倶楽部で報告されました。

 また、遠見山は「遠見山 御油神社から往復」(2004年6月)で、公園の整備が進んで尾根が寸断されていることがわかり、遠見山の山頂周りも整地されていて、その後、オープンを控えてどうなったか気になっていました。

 ということで、今回、遠見山周辺がどうなったか、また宮標石を確認しに出かけることにしました。ただオープン前であり、遠見山まで行けるかどうかそれが不安でした。

 前夜は、会社の部署の飲み会があり、寝た時刻も遅かったが、朝はいつもと同じぐらいの時間に目が覚める。ビールを飲んだ翌朝は目覚めがよい。ただ食欲はあまりなく、朝ごはんは食べず。天気予報は晴だったと思うが、外を見ると意外に珍しくガスがかかっていて遠見山は見えない。それでも天気は回復しているようで、出発するときには晴れあがってきた。

 車で公園の正面に向かうが、さすがに関係者以外立入禁止で入れず。結局御油神社付近に駐車して神社の参道を横切って灰野坂へ向かう。気温はどんどん上がっているのか、湿度が高いのか、それとも前夜のビールが残っていたのか、多めの汗をかく。足が意外に重いのは、前夜、自宅から駅、駅から飲み屋と平地を雨のぱらつく中、5km弱歩いたためだろうか。公園方面からはダンプの音が騒がしい。珍しく朝早めにこの付近を歩くので、いつもより光がさして明るい気がする。春も浅く、あまり葉が繁っていないのもあるだろう。



御油神社から灰野坂峠へ向かう横道は荒れてはいるが踏み跡は明瞭

 峠も近くなるとダンプの音も聞こえなくなる。そして、峠に着き、宮標石を再確認する。1月には確認しなかった、「御油」のもう一つ下の文字、「村」ではなく、「町」を確認した。そして遠見山尾根へ。「公園」と書かれた標石がいくつもある。



灰野坂峠



灰野坂峠にある馬頭観音

 

灰野坂峠の宮標石「界一三 御油町」、「御津村 大字金野」と書かれてある



「公園」の上の文字は○の中に豊川の「川」か

 最初の小ピークまでは傾斜があるが、静かな道が続く。そして濃い方の踏み跡はピークを左から巻いていくが、直登する薄い踏み跡を登るとピークに出る。その直前に抜けた「界一二」の宮標石があった。天面には赤ペンキで「KBM.4 H=189.263」と書かれていた。文字の前半は意味不明だが、後半は、石がこの小ピークにあったとすると、ピークの標高を示しているのだろう。地形図ではすぐ南西隣のピークの標高が190になっている。そしてこのピークの南側は道路ができていて、風景は一変する。



むき出しの「界一二」宮標石

 尾根をたどって一旦道路に出る。ところどころにあるのは太陽電池の電灯だろうか。植栽されたアセビの花が道路脇の足元に咲いていた。分岐を過ぎて道路を歩かず、道路の右に平行する尾根に入る。あまり濃くないが踏み跡もある。道路側はイバラが群生しているので、少し尾根の右寄りの樹林の中を歩く。「山 公園」の標石はあるものの、宮標石は見当たらなかった。ただ、標高を測った跡だろうか、木製の標識らしきものがあり、「KBM.1 H=196.292」と書かれてあった。この標高が正しいとすると、なんと遠見山の三角点よりも2mほど高い。



尾根は道路で分断された。道端に太陽電池の電灯らしきものが見える。

 また道路に出て、少し行くと、1台の工事関係のものらしき車がバックしてきた。ジロッと見られたが、怪しい素振りもないと見てか、何も言われなかった。そのまま進むと遠見山の展望台に着いた。展望台は三角点の場所ではなく、その前の一段下がったところに建設されていた。しかしその手前に「お願い 舗装養生中のため 絶対立入禁止!! 御協力をよろしくお願いします。」と建設会社の名のある札が掛かっていた。



オープンを待つ展望台

 三角点のあるピークはこの敷地の外にある。ということは三角点には行けそうだ。少し手前から道路の右側にフェンスが続いているのだ。少し戻り、フェンスの外に回り、三角点ピークに立てた。まるで三角点がフェンスに守られているようだ。実際、そうなのかもしれない。しかし、展望台側に多くの人が訪れていれば、三角点側にいる私は檻の中の猿のように見えるかもしれない。いずれにしても三角点からの展望は十分堪能できた。展望台に入れなくても何ら問題はなかった。



フェンスに囲まれた三角点



展望台と展望



山頂から御堂山を見る

 復路は道路を歩き、分岐の先で道路から外れ、宮標石のあるピークへ戻る。地形図上の190mピークのあたりは整地されていて、標高190mないように見えた。そのすぐ下では小規模ながら何かの作業が行われていた。下りで、往路には気づかなかった半ば埋もれた宮標石を1つ見た。

 見かけた植物
 ミミズバイ(葉)スギ(葉)スダジイ(幼木)、アセビ(植栽)、ハナミョウガ(実)アオキ(実)ネズミモチ(葉)


 【遠見山が紹介されている本】

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  国府駅から御油駅までのルートが紹介されています。

『新編 豊川市史 第十巻 自然(豊川市)平成10年3月31日発行
  遠見山一帯を(豊川市)西部山地と名づけています。植生等の記述があります。

『宝飯の植物』(愛知県東三河農林水産事務所)2004年3月10日発行
  遠見山一帯の植生が記載されています。

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