遠見山 初日の出

 初日の出を見るには手近で、山頂は賑わっていました。
【山 名】遠見山(とおみやま)
【三角点】二等 194.42m 点名:豊沢村(とよさわむら) 明治19年8月選点
     所在地:愛知県宝飯郡御津町大字豊沢字篠川44番地
【山 域】宝飯(ほい)山地(五井山地、豊川市西部山地、東三河)
【水 系】音羽川水系、御津川水系
【所在地】愛知県豊川市(とよかわし)御油町(ごゆちょう)栗木山(くりぎやま)・遠見山(とおみやま)・
     滝ヶ入(たきがいり)・登り沢(のぼりざわ)・
     宝飯郡(ほいぐん)御津町(みとちょう)大字豊沢(とよさわ)字小沢(こざわ)
【山行日】2008年1月1日(火曜日・元旦)
【行  程】東三河ふるさと公園から
  自宅 ==== 東三河ふるさと公園駐車場 ---- 遠見山 ---- 東三河ふるさと公園駐車場 ==== 自宅(合計走行距離:2.0km)
  6:11                         6:14        -7:14       7:37                         7:40
【所要時間】1時間23分
【人  数】一人(単独)
【標高差】約130m
【天  候】晴 1℃(自宅出発時)、2℃(下山時・帰宅時)
     1月1日7時蒲郡の気象庁データ:気温1.0℃、風速1m/s、風向:北
【地形図】1:25,000 御油(ごゆ)(所持せず)
【スタイル】DUNLOP ウォーキングシューズ(中国製)、薄手ショートソックス、眼鏡、紺色デイパック、
 PHENIX化繊ズボン(中国製)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、黒色ウィンドブレーカー、
 アクリル70% 毛25% カシミヤ5%長袖チェックシャツ(日本製)、綿100%水色半袖Tシャツ(MADE IN AUSTRALIA)、
 デジタルカメラ:KONICAMINOLTA αSweet DIGITAL(首に下げて歩く)、綿100%トランクス(日本製)、
 TARAS BOULBA(アシックス)POLARTEC(ポリエステル100%)SERIES200フリース
 (手袋、帽子は着用せず)
 12月16日に参加した東三河ふるさと公園での自然観察会のときに、元旦は、朝5時半に開門するという話を聞き、たまには初日の出を見ようと思いました。

 初日の出というと、ちょうど20年前の1988年に八ヶ岳の赤岳山頂で見たっきりです。その後も、初日の出目的の山行はありましたが、悪天で見る機会に恵まれていませんでした。現住所に住むようになってからは、宮路山に登ったら見えるだろうか、と思ったことは何度もありましたが、実行したことはありませんでした。

 こんな調子なので、今回も、天気がよく朝起きることができたら行こう、という程度でしか考えていませんでした。だから、前日の山行(三河富士)の方によりウェイトを置いていたぐらいです。

 一応目覚ましを5時半にセットし、年が明けた0時過ぎに就寝します。夜はそこそこ寒くあまり寝た気がしませんでした。だから5時半の目覚ましにもすぐに起きることができました。外を見ると、星が出ています。出かける決心をします。テレビでは北アルプス槍平で発生した雪崩事故のニュースをやっていました。

 日の出時刻は名古屋標準で7:00です。頭を出すのはそれよりも前だから、30分ほど前には山頂にいたいと思いました。ただ、地平線からでなく、弓張山脈の上から出るようだから、少し遅くなるでしょう。登る時間を30分弱として、6時頃に自宅を出ればいいでしょう。

 結局、自宅を出たのは6時11分。アプローチの距離はしれています。手袋を持ってこなかったことに気づきますが、まあいいでしょう。公園の門を入り、駐車場に着くと、車はそこそことまっています。ちょっと出遅れ気味なのかもしれません。

 管理棟の前をかすめて舗装された公園内の急な坂を登ります。3人連れが前を歩いています。挨拶をし、「結構人がいますね」と言うと、去年は200人ほどだったそうだと言います。そんなにメジャーになっているんだ、と思いました。

 既に東の空は明るくなってきています。それを考えるとどうしても足早になってしまいます。シャツの上にフリースとウィンドブレーカーを着ていますが、暑いほどで、2枚の前のジッパーを開けます。公園内の舗装道は、人が途切れないほどです。

 

夜明け前の展望台と東の空

 山頂に着くと、もう展望台には人がたくさん登っています。展望台前にもずらっと並んでいます。私は展望台には登らずその前に立ちますが、三角点前にも人が並んでいるのを見て、そちらに移動します。



夜明け前の豊橋平野

 そして徐々に明るくなってくる東の空と少し浮かぶ雲を見てしばらく待つと、弓張山脈のちょうど谷間がぱっと明るくなりました。ところがそれは少しするとまた暗くなってしまいました。太陽が横に移動したのでしょうか。と思ったのですが、誰かが雲に反射した光だろう、と言いました。ちょうど稜線付近にある雲が動いたようです。それからなかなか明るくなりません。



弓張山脈の鞍部から最初の光明

 また、しばらく待つとまた明るくなりました。しかし今度は雲が大きくわかり、その輪郭のあたりだけが明るいギザギザのすじとなって輝いています。その光は少し右の稜線からも覗きます。

 

雲の輪郭が輝く



弓張山脈のスカイラインと雲の輪郭が重なり輝く

 さらに待つと、ようやく本物の太陽が昇ってきました。最初に明るくなった鞍部よりも右側でした。雲間からの日の出ではなく、稜線からの初日の出は文句のつけようもありません。さらに少し高いところに浮かぶ雲も赤く色を染めて憎い演出もしてくれました。



本物の太陽が顔を出した



半分ほど昇った



初日の出



展望台とその周辺の人々



初日の出を浴びる豊橋平野



初日の出を浴びる御堂山



正面奥に富幕山、左に吉祥山

 太陽が全部顔を出したのを合図のように、多くが帰途につき始めました。自宅のすぐ近くだから、知っている顔もあってもおかしくないと思っていましたが、意外に会いません。かなりすいてきて、私も展望台に登っておきます。すでに1組のカップルしかいませんでした。そして展望台から下りると目の前に同じ山の会のYさんがケータイで話をしていました。ちゃんと三脚を構えていました。

 お互い気づき、軽く会釈だけして下山します。下りはもう明るくなった登山道にします。修景庭園の池には薄く氷が張っていました。



修景庭園の池の薄氷

 その日、昼過ぎにはすでに青空はなくなり、雪雲に閉ざされたかと思うと、そのうち雪が降り始め、今シーズンの初雪となったのでした。


 【遠見山が紹介されている本】

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  国府駅から御油駅までのルートが紹介されています。

『新編 豊川市史 第十巻 自然(豊川市)平成10年3月31日発行
  遠見山一帯を(豊川市)西部山地と呼んでいます。植生等の記述があります。

『宝飯の植物』(愛知県東三河農林水産事務所)2004年3月10日発行
  遠見山一帯の植生が記載されています。


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