富幕山 奥山高原から 富幕山は8年前と、去年の4月に瓶割峠から周回していますが、去年山頂で会った人から、奥山高原からのコースもいいよ、と勧められていたので、いつかは行きたいと思っていました。
【山 名】富幕山(とんまくやま) (清水甚古山(しみずじんごやま)、四方向山(よつむきやま)、扇山、只木扇山、五明山) 【三角点】一等 563.24m(明治18年12月23日埋標) 点名:富巻山(とんまきやま) 所在地:静岡県浜松市北区大字奥山 四等 356.76m(昭和44年6月23日埋標) 点名:堀越(ほりこし) 所在地:静岡県浜松市北区大字奥山字富幕 【山 域】弓張山脈(湖西連峰) 石巻山多米県立自然公園・浜名湖県立自然公園、奥浜名自然休養林、只木国有林 【所在地】静岡県浜松市北区三ヶ日町(みっかびちょう)只木(ただき)・引佐町(いなさちょう)狩宿(かりしゅく)・奥山(おくやま) 【山行日】2007年7月16日(月曜日・海の日) 【行 程】奥山高原から往復 豊川 ==== 豊橋 ==== 奥山高原登山口 ---- 堀越四等三角点 ---- 展望台 ---- 車道に出る ---- 富幕山 -- 7:51 8:27- 9:40 9:49 10:09-10:19 10:45 10:49-11:29 -- 堀越四等三角点 ---- 奥山高原登山口 ==== 方広寺 ==== 豊橋 ==== 豊川(合計走行距離:101.7km) 12:01 12:06-12:11 18:54 【所要時間】2時間26分(含休憩) (登り:1時間9分、下り:37分) 【標高差】約235m 【天 候】曇(最初晴れ間あり) 気温:26℃(自宅出発時)、25℃(富幕山)、24℃(帰宅時) 7月16日新城の気象庁データ:平均気温25.0℃、最高気温30.1℃(10:20)、日照時間3.9h、 平均風速1.5m/s、最大風速5m/s(11:30)、最大風速の風向:東南東、最多風向:東 【人 数】2人 【地形図】1:25,000 三河富岡(みかわとみおか) 平成元年修正測量 【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、薄手ショートソックス、タオル(途中から)、 mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、MILLETザック、ウェストバッグ、眼鏡、 綿100%水色半袖Tシャツ(Fabric Made In USA、Assembled In Honduras)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く) 【所持飲料】アクエリアス カロリーオフ500ml(約450ml飲む)、バロー緑茶 500ml(飲まず)、 サントリービタミンウォーター500ml(飲まず)この時期としては異例の強力台風だという台風4号が三連休に直撃するというので、本当は日曜にもう少し遠出する予定だったのを中止した。日曜に東海地方を通過すると思われたが、日曜朝にはもう風雨がおさまり、それほどの雨も風もなく拍子抜けするほどで、台風一過の気持ちの良い青空が広がった。でももうその頃には予定を変更し、月曜に近場の富幕山へ行くことにしていた。8時半に豊橋で待ち合わせ予定で、少し早く着きそうだったので、待ち合わせ場所付近のサークルKで昼食を買っておく。アプローチは多米トンネルを抜けて静岡県へ。台風が大したことなかったので、尉ヶ峰と富幕山の間の風越峠を越える道路も大丈夫だろうとそのルートを選ぶ。ところが、思ったよりも枝葉が散乱し、水も出ていた。台風が通過しただけのことはあるということか。確かに今回の台風では茶臼山で327mmの総雨量を記録するなどしていたようで、近くの川の水量も想像以上あった。それでも通過後、丸一日経ったとは思えないほど濡れていたのには少し驚いた。
方広寺前を左折し、奥山高原へ。さすがに遠い。富幕山に登るのに、愛知県側からわざわざここまで来る人は稀だろう。浜松方面からは結構近いかもしれないが。ところで、このあたりは2005年6月30日までは引佐郡引佐町であった。その後、浜松市引佐町になったが、さらに浜松市が政令指定都市へ移行したことにより、2007年4月1日以降浜松市北区引佐町になっている。ちなみに隣の引佐郡三ケ日町だったところも、浜松市三ヶ日町を経て、浜松市北区三ヶ日町になった。
奥山高原にはレジャー施設がある。観覧車やジェットコースターもある。遊園地があることはどこかで聞いたことがあるような気もするが、ほとんど記憶になかった。登山口はもう少し先のようだ。
登山口には何台かの車がとまっていた。富幕山は三河より遠州の人たちに人気が高いのがわかる。朝は気持ちの良い晴天だったが、歩き出す頃には空は曇り出していた。
奥山コース入り口すぐに宮境界標石があることに気づく。アキノタムラソウを見て、少し登ると四等三角点「堀越」のあるピーク。三角点は登山道脇にあった。
「堀越」四等三角点オカトラノオを見て、しばらく行くと左に観覧車を見る。近くの境界を示す×印は自然石である。その先で、「はりきりコース(ハードコース)」と「らくらくコース(イージーコース)」の分岐があった。登りは「はりきりコース」を選ぶ。急登を登ると高湿のためもあり汗が出る。先にある標石は「界寅五四三」と書かれているように見えた。
遊園地の最上部にある観覧車が見えた
自然石に刻まれた境界印
「界寅五四三」と読める境界標石ウツボグサを見て、展望台に着き、休憩する。展望台に上がる。何となく一瞬違和感を持つがあまり気にしなかった。10時13分頃マグニチュード6.6と推定される「新潟県中越沖地震」が発生していたことを知ったのは下山後である。揺れを感じたという認識はなかったので地震だとはわからなかったが、このときの違和感が地震だったのかもしれない。周辺は震度2の場所が多かったが、なぜか近くの浜松市北区三ヶ日町では震度3を観測したらしい。展望台からは近くの山は見えるが、富士山は雲の中。出発前にアクエリアスを少し飲み、タオルをザックから出して首に下げる。Sさんからは飴(ロッテ小夏)をもらう。
東に均整のとれた三岳山を見る。その右手前は竜ヶ石山。
北には宇連山と、特徴的な尖ったピークを持つ平山明神山が見える。
展望台から富幕山を見る。ツマグロヒョウモンを見て、一旦車道に出て、富幕山の頂上へ。草刈をしている静岡県の腕章をつけた人がいた。休憩していると他にも登山客が来る。昼食は手巻き梅おにぎり(\110)、わんこそば(\190)、信州産野菜の浅漬け(\228)。常連が多いようで、何でも言い合えるぐらい仲がいいのか、言い争いもしたりしていた。「植物名は正確に言わないといけない」なんて言っていたが、「それは勘弁してほしい」と私は心の中でつぶやいた。
富幕山の一等三角点出発する頃には、黒い雲が覆ってきていた。今にも雨が降りそうである。わずかにぱらついた気もした。下りは一気に登山口まで行く。分岐は左の「らくらくコース」。台風後だからか、それともいつもそうなのか、ぬかるみがあった。
下山後は、まだ行ったことのない方広寺(ほうこうじ)へ。有名な寺だそうで、通称である「半僧坊」の方が知られているようである。少し長めに言うと、「大本山方広寺奥山半僧坊」。でも、正確には「深奥山方広萬寿禅寺」という臨済宗のお寺です。少し離れたところにある無料の駐車場にとめて、少し歩く。山門をくぐり、拝観料300円を払って、左の哲学の道へ。五百羅漢を見て三重塔へ。この三重塔はそれほど古くないが、本堂へ行く途中の七尊菩薩堂は1401年建立で、静岡県下最古の建物なのだそうである。その脇に役行者像もあった。
大正12年に建立されたという三重塔
七尊菩薩堂
七尊菩薩堂脇の役行者像本堂方面へ行くのに亀背橋という橋を渡ってみる。「10人以上で渡ることを禁止」という看板がある。この橋はGoogle Earthにも載っていて、その写真を見て、方広寺へも寄りたいという気持ちが高まったのだ。
亀背橋半僧坊真殿に行き、大本堂へ。ボランティアガイドが暇そうにしていたので、ガイドを頼み、解説を聞きながら内部を案内していただく。写真もOKとのこと。開創は1371年、後醍醐天皇の皇子無文元選禅師だそうで、菊の紋と桐の紋がある。皇族だけでなく、山岡鉄舟や石原裕次郎にも縁があるそうだ。もちろん半僧坊大権現の解説も聞けた。宝物展では、木造の役行者像を見た。
本堂
建物内の役行者木像帰路は、陣座峠を越えて豊橋へ。喫茶店でしばらく話し、外に出ると雨がしっかり降っていた。ヤマナカで夕食の材料などを買って帰宅。
見かけた動物
ニホンカナヘビ、ミカワ?オサムシ、ウグイス、ツマグロヒョウモン、ダイミョウセセリ(関東型)
見かけた植物
ヒメヤブラン、オカトラノオ、コナスビ、イタドリ、カタバミ、アキノタムラソウ、オオバギボウシ(トウギボウシ)、シモツケ
【富幕山が紹介されている主な書籍等】 『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行 3枚のカラー写真とともに奥山コースが紹介されています。 『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行 奥山コース、細江コース、只木コースが紹介されています。奥山半僧坊も紹介されています。 『奥浜名ハイキングガイド 三ヶ日・細江・引佐』(奥浜名自然休養林保護管理協議会) 奥山コース、細江コース、只木コースが地図とともに紹介されています。 『静岡の百山』(明文出版社)平成5年11月27日改訂三版 山名の考察や、奥山方広寺の紹介があります。 『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷 主に只木コースが紹介されていますが、奥山コースについての記述も少しあります。 『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷 メインは遠州側の風越峠からの登山道が紹介されていますが、奥山コースについての記述も少しあります。 『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行 奥山コースの記述もありますが、主に尉ヶ峰からのコースが紹介されています。地形図名は誤記です。 『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行 奥浜名自然歩道の三コースが紹介されています。 『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷 奥山方広寺の紹介もあります。
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