富幕山 瓶割峠から周回

 7年前と同時期、同コースで歩きました。春竜胆は外れ年?
【山 名】富幕山(とんまくやま)
     (清水甚古山(しみずじんごやま)、四方向山(よつむきやま)、扇山、只木扇山、五明山)
      一等三角点 563.24m(明治18年12月23日埋標) 点名:富巻山(とんまきやま)
       所在地:静岡県浜松市引佐町奥山
     扇山? 480m
      四等三角点 478.10m(昭和44年6月24日埋標) 点名:瓶割峠(かめわりとうげ)
       所在地:静岡県浜松市三ケ日町福長字福長59林班い小班
【山 域】弓張山脈(湖西連峰)
      石巻山多米県立自然公園・浜名湖県立自然公園、奥浜名自然休養林、甚古山国有林・只木国有林
【所在地】静岡県浜松市三ケ日町(みっかびちょう)只木(ただき)・
     引佐町(いなさちょう)奥山(おくやま)・愛知県新城市中宇利(なかうり)・黄柳野(つげの)
【山行日】2006年4月28日(金曜日)
【行 程】瓶割峠から周回
  豊川 ==== 郵便局 ==== サークルK ==== 雨生山周辺散策 ==(6.7km)== 瓶割峠 ---- 小ピーク --
  9:35                                   10:21 - 13:33           13:45-13:47
  -- 鞍部 ---- 扇山 ---- 三角点 ---- 小ピーク ---- 陣座峠分岐 ---- 富幕山 ---- 尉ヶ峰分岐 --
    14:04     14:25      14:33     14:46-14:50      15:21        15:23-15:36     15:39
  -- 幡教寺跡 ---- 幡教寺広場 --(扇山林道)-- 瓶割峠 ==(33.2km)== 豊川(合計走行距離:63.6km)
      15:49         15:51                   17:01-17:06           18:37
【所要時間】3時間14分(含休憩) (登り:1時間36分、下り:1時間25分)
【標高差】約335m
【天 候】晴 17℃(自宅出発時)、17℃(14:46頃)、17℃(帰宅時)
 (4月28日15時新城の気象庁データ:気温19.6℃、風速4m/s、風向:南)
【地形図】1:25,000 三河富岡(みかわとみおか) 平成元年修正測量
【スタイル】ミズノ運動靴、ジャージズボン(ポリエステル100%・中国製)、綿100%Tシャツ、ウェストバッグ、
 黒色軽量ザック(RIPEN プチ クロワール J-02100)、眼鏡、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 カメラ:MINOLTA DiMAGE 7、KONICA MINOLTA αSweet DIGITAL(2台首に下げて歩く)
【所持飲料】爽健美茶(コカ・コーラ ナショナルビバレッジ)、ポカリスエット(大塚製薬)
 まず雨生山周辺を散策してから、車で瓶割峠へ移動。金山側は三ヶ日採石が大規模な採石をしていて騒々しい。風下に駐車してある従業員のものと思われる車は砂埃で汚いが、今日は登山口付近は風上だから問題ない。登山口前には車が1台駐車してあり、その隣に駐車する。

 歩き始めてもしばらくはその騒音は消えない。分岐があり、近道だという右ルートをとる。そしてしばらく登って合流。宮標石を2つ見かけた。一つ目の番号はわからなかったが、二つ目は「47」。約100m登って小ピークを過ぎ、さらに100m以上登って三角点のあるピーク。この間にさらに宮標石を4つ見た。番号を見たのは「51」、「55」、「56」の3つ。



古めの道標

 ピークに着くと黄色いテープが木の幹に巻かれていて、「東新山歩会 扇山頂上」と書いてある。以前に、遠州側の355m小ピークあたりに扇山と書かれた案内マップのようなものを見たことがあったし、『こんなに楽しい愛知の100山』にも、355mピークが扇山であるような記述があった。本当はこの三角点のあるピークをさすのだろうか、それともこの表示の方が間違っているのか。ただ、元は富幕山のことを扇山と呼んでいたという話もあるらしい。

 ピークには宮標石があるが、三角点は見当たらない。どこだろうと辺りを見ると少し左に赤ペンキが見え、行ってみると「57」宮標石。さらに左に少し下ったところにも宮標石。この宮標石は「界二」で稜線上のものとは違う。境界に沿って下っていけばさらに宮標石があるようだ。しかしコースは右のはず。戻ってあたりを探すが見当たらない。地形図上では少し距離があるような感じなので、とりあえず稜線に沿って進む。すると今の登山道のすぐ左の古い踏み跡沿いに「58」宮標石と並んで四等三角点がありました。宮標石の横に立っている境界見出標には「東京営林局」と書かれてあり、その杭には「林野庁」とマジック書きもありました。



「界二」宮標石



「58」宮標石と四等三角点「瓶割峠」

 ここからは大したアップダウンはありませんが、距離は倍ほどあります。小ピークに登って休憩。真剣に登ったのでシャリバテ気味になってしまったのでした。「67」宮標石の横に腰を下ろし、おにぎり(野沢菜梅むすび \120)を食べる。



「不明」なのは宮標石か番号か?



林班界標



「甚古山国有林」

 すぐ先には遠州側の扇山林道へ下る分岐がありました。7年前に来たときにはハルリンドウがたくさん咲いていましたが、今日はそれほど多くありません。時期的に少しずれているのか、今年は外れ年なのか、はたまた環境の変化で減少したのか。午前中に行った雨生山付近でも以前見たときよりも数は少なかったです。

 また、途中には、境界見出として「木標」と表示されて、足元に朽ちたような木片が埋まっているのやら、自然石に「×」印が彫られたものがありました。

 富幕山の手前に巨大なアンテナがありました。これは周辺の山からもよく見え、なだらかな弓張山系の中にあって山座同定のいい目印になっています。そのアンテナを回り込むと一等三角点があり、その少し先に休憩所がありました。先客が1名。奥山方面から登ってきた浜松の方で、しばしば登っている様子。しばらく話をし、先に失礼する。その頃には他の単独登山者も来ていた。もう3時半を回っているのにちらほらと登山者を見かけるのは登りやすい山で、人気もあるからなのでしょう。ここまで来る途中では2人組とすれ違いました。登山口にあった車の人たちでしょう。今日会った登山者は計4人。平日の午後にしては多いと思いました。



巨大なアンテナ(NTT DoCoMo東海 富幕無線中継所)

 さて下りは正面だろうか。一応コンパスで確認する。7年前の記憶なんて当てにならないものです。それでも、記憶とコンパスは同じ方向を向いています。道路も交錯して惑わされそうですが、記憶と地形図を照らし合わせて進みます。

 道路を2度横断し、尉ヶ峰(細江コース)への分岐を左に見送り、右下の只木コースを取る。いずれも奥浜名自然歩道に指定されているようです。さらに道路をかすめ、真言宗鳳来山幡教寺(ほうらいさんばんきょうじ)跡(奥の院)を過ぎると、幡教寺広場のある扇山林道に出る。ここに本堂があったようです。幡教寺は875年に近江にある三井寺の教待(きょうたい)和尚によって開かれ、1207年には明性阿闇梨(みょうしょうあじゃり)によって三ケ日町福長の大福寺に移されたと言います。移されて800年近くになりますが、今でも五輪塔などが残っているのが不思議なほどです。

 林道をひたすら歩く。これが長い。そのうち膝の裏や足の親指の付け根付近に痛みを感じるようになってきた。変化といえば、途中でリスを見かけたのと1台のバイクとすれ違った程度。もちろんいろいろな木を見たり、野鳥の声を聞いたりはしていましたが。

 そしてようやく採石の音が聞こえてきた。もう5時である。採石場も作業終了のようで、ちょうど作業員が帰るところで、車に堆積した砂埃を払っていたりしていました。ガソリンスタンドに寄り、さらにヤマナカで買い物をしてから帰宅。

 見かけた動物
 ニホンリス、トカゲ、野鳥

 見かけた花
 チゴユリミツバアケビアオキハルリンドウフデリンドウタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、フイリフモトスミレスルガテンナンショウ、ヤブツバキ、ミヤマシキミ、ヤマザクラ、ヒメハギ、ニガイチゴ、クサイチゴ、ヤブヘビイチゴ?、アオジクユズリハ(葉)モミ(葉)クロモジキランソウツクバキンモンソウ、タネツケバナ、ヤマツツジ、ハナイバナ


 【富幕山が紹介されている資料】

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  奥山コース、細江コース、只木コースが紹介されています。

『奥浜名ハイキングガイド 三ヶ日・細江・引佐』(奥浜名自然休養林保護管理協議会)
  細江コース、奥山コース、只木コースが地図とともに紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  主に只木コースが紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  只木コースが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  5コースが紹介されていますが、メインは遠州側の風越峠からの登山道。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  尉ヶ峰と一緒に紹介されています。

『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  主に尉ヶ峰からのコースが紹介されています。地形図名は誤記です。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  奥山コースが紹介されています。

『静岡の百山』(明文出版社)平成5年11月27日改訂三版
  山名の考察や、寺院の紹介があります。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  奥浜名自然歩道の三コースが紹介されています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  奥山の方広寺の紹介もあります。

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