ウメガサソウ 梅笠草
Chimaphila japonica Miq.
イチヤクソウ科 イチヤクソウ亜科 ウメガサソウ属 ウメガサソウ節
 



花 奥三河 2011.7.3

 梅の花に似て、笠のように下向きに咲くのが和名の由来です。草丈も5〜15cmと低く、下向きに咲いているため、目立ちません。ウメガサソウ自体は、何度か見かけていますが、それは蕾だったりして、開花状態のものを見つけるのも苦労します。写真の個体も、近くにいた人に、開花状態のものが見られるよ、と教えていただいたものです。

 つぼみは、ふっくらとしていて、まるで、果実のようです。最初に見たとき、もう花が終わって果実になっているとばかり思っていました。ギンリョウソウの花が終わって膨らんでくるのと似ていると思いました。

 雄蕊は10本。花冠、萼は5裂し、萼片は披針形で、長さは花弁とほぼ同長です。一方、同じウメガサソウ属のオオウメガサソウは、萼片の長さが花弁の4分の1程度です。

 小低木で、年次を異にする葉が複数段になってついています。また1枚目の写真にも写っていますが、段の間には鱗片葉が互生しています。

 『日本の野生植物 草本』III 合弁花類(平凡社)によると、ウメガサソウの分布は、「北海道〜九州,樺太・千島・朝鮮・中国(中部・東北)」となっています。

 同じイチヤクソウ科には、ウメガサソウ属の他に、コイチヤクソウ属、イチヤクソウ属、イチゲイチヤクソウ属、ギンリョウソウ属、シャクジョウソウ属があります。

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