鷲ヶ峰と八島ヶ原湿原 まだ花の時期には早過ぎたようで、寂しい限りの湿原と山でした。
【山 名】鷲ヶ峰 【三角点】点名:鷲ケ峰(わしがみね) 1797.94m 三等(昭和61年7月8日再設) 所在地:長野県小県郡長和町字和田山5101−1番地 【山 域】霧ヶ峰 八ヶ岳中信高原国定公園 【所在地】長野県諏訪郡下諏訪町・小県郡(ちいさがたぐん)長和町(ながわまち)・諏訪市 【山行日】2006年6月6日(火曜日) 【行 程】八島ヶ原湿原駐車場から ==(ビーナスライン)== 八島ヶ原湿原駐車場 ---- ゼブラ山手前 ---- 沢横断地点 ---- 奥霧小屋分岐 -- 10:38 - 10:50 11:34 11:50頃 11:56 -- 八島園地 ---- 分岐 ---- 鷲ヶ峰 ---- ケルンピーク ---- 八島ヶ原湿原駐車場 ==== 上諏訪温泉 12:48 12:53-13:04 13:31-13:42 13:54 14:09 - 14:14 【所要時間】3時間19分(含休憩) 【標高差】約175m 【天 候】晴のち曇のち小雨 17℃(登山開始前)、20℃(鷲ヶ峰)、14℃(下山時) (6月6日13時諏訪の気象庁データ:気温25.2℃、相対湿度43%、風速4.0m/s、風向:南東) 【地 図】1:25,000地形図 霧ヶ峰(きりがみね) 昭和62年修正測量 1:60,000山と高原地図33美ヶ原・霧ヶ峰(昭文社)2000年版 【スタイル】ミズノ運動靴、厚手ショートソックス(鷲ヶ峰以外)、薄手ショートソックス、MILLETザック、 mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、DUNLOP半袖Tシャツ(ポリエステル(ダクロンQD)70%・綿30%)、 ウェストバッグ、眼鏡、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、カメラ:MINOLTA DiMAGE 7(首に下げて歩く)八子ヶ峰を下りてから車で移動。スズラン峠を越えて、白樺湖畔から大門峠へ。大門峠というと武田信玄が合戦に向かうときに通ったことで有名ですが、この開けた感じはそんな戦国時代のことなど、これっぽっちもイメージできないほど明るい。白樺湖も当時はありませんでした。ため池として白樺湖が完成したのは昭和21年とのこと。少し先の道路沿いの展望台から、この白樺湖とバックに蓼科山を入れた写真を撮る。
白樺湖と蓼科山車山の取り付き辺りは素通りし、県営霧ヶ峰自然保護センターのある三叉路を右折して八島ヶ原湿原駐車場へ。まずはビジターセンターに寄って八子ヶ峰で見た花の復習と、八島ヶ原の花の予習。係員の方に八子ヶ峰で見た花を尋ねると、図鑑を持ち出してきて教えていただけた。さらに今の八島ヶ原の開花状況も教えてもらうと、まだほとんど咲いていないという。それでも行くなら御射山(みさやま)の方だと。鷲ヶ峰に行くと言うと、ほとんど何も咲いていないという。3年前の夏に霧ヶ峰に来たときには本当に多くの花を見ましたが、そのときのイメージからすると拍子抜けしてしまうでしょう。八子ヶ峰の状況からもある程度は予想していましたが、その予想以上に少ないようです。この話を聞いて、まず鷲ヶ峰を登ろうと思っていたのをやめて、八島ヶ原散策に出発することにする。
まずは鎌ヶ池方面に向かいます。確かにほとんど花はありません。八子ヶ峰以下です。気候が若干違うからか、それとも訪れる人がこちらの方が多くて、その分、花が少なくなってしまったのか。花は少なくても観光客はそこそこいます。個人客よりバスツアーの客の方が多いようです。
八島ヶ原湿原(手前は八島ヶ池)外来種が繁殖している奥霧小屋付近からはゼブラ山方面へ少し進みますが、相変わらず花が少なく途中で引き返します。分岐まで戻り、今度は蝶々深山方面へ進みます。沢を横断する辺りまで行ってみることにします。その辺りには少し花がありました。蝶々深山からは中学生でしょうか、団体が下ってきます。さすがに若いだけあって賑やかです。その団体にまぎれる前にUターンできました。
分岐からは御射山方面へ進みます。ここは車道になっています。そしてヒュッテ御射山付近の分岐を右折して八島園地方面へ向かいます。ここは木道になっています。確かに花は比較的多いようですが、種類は多くありません。やはり満足できないので鷲ヶ峰に登ることにします。そして八島園地付近に戻ると先ほどの中学生と思われる団体で占領されているような感じで、そのまま鷲ヶ峰の登りに取り付きます。
八島ヶ原湿原の木道途中の分岐で腰を下ろし、おにぎりを食べます。そして出発すると、後ろが賑やかになってきました。先ほどとは別の中学生の団体が登ってくるようです。また大人数です。巻き込まれないようにちょっとピッチを上げますが、先頭には先を越されてしまいました。若い中学生のさらにその先頭集団にはかないません。しかし彼らは休憩したようで、すぐにまた前に出ます。そしてそのまま歩き続けます。そのうちまた後ろから近づいてきました。その先頭集団には一人の若い先生もついているようです。そして最初のピークに着きます。ここでまたほとんど追いつかれますが、彼らはここで休憩し、またそれ以上は登らないようです。ほとんど登りがなくなり、呼吸は楽になりました。
八島ヶ池への分岐から鷲ヶ峰方面を見るが、鷲ヶ峰はまだ見えない先
宮標石のある稜線上から車山(中央奥)方面を見る鷲ヶ峰には誰もいません。三角点を探すと、目立たず半ば埋もれた新しい標石が隅の方にありました。3年前に来たときには見つけられなかったのでした。点の記を見ると、1986年にそれまでのものより北へ3mほど移動して埋設されたとあります。ということは3年前はすでに今の位置にあったことになります。3年前は夏だったこともあり、今よりももっと草が繁っていて見つけられなかったのかもしれません。
埋まり気味の三等三角点下りでは、雲行きがあやしくなってきました。そして、先ほどの団体の最後尾の数名を追い抜く頃、雨が降り出しました。車に戻り、来た道路を引き返して霧ヶ峰自然保護センターに向かう途中では一時本降りになりました。自然保護センターでまた花の復習。ここでも収穫がありました。
復路は途中のピークを巻く道を行くここの三叉路を右折して諏訪湖に向けて下ります。途中では稲妻が何度も目の前で光ります。上空に寒気が入り込んで温度差が出来たのが原因のようです。
さてこれからどうしよう。できればどこかに宿泊したいのですが予約はしていません。まずはガソリンを入れてから早めの夕食をとることにします。下諏訪方面に進み、ガソリンを入れてから途中で見かけたセットメニューがありそうなラーメン屋に入ります。想像通り、半チャーハンのラーメンセットがありました。
そして上諏訪温泉へ。
見かけた動物
カッコウ、ウグイス(声)、ヒミズ(死骸)?見かけた花
ハルザキヤマガラシ、ウマノアシガタ?、サクラスミレ、ニョイスミレ?、タチツボスミレ?、クサボケ、セイヨウタンポポ、ヤマツツジ?、ズミ
【鷲ヶ峰・八島ヶ原湿原が紹介されている本】 『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行 「霧ヶ峰・車山」の項に、鷲ヶ峰、八島ヶ原湿原の記述と概念図があります。 『信州花の湿原を歩く』(信濃毎日新聞社)2001年5月1日初版発行 「八島ヶ原湿原と車山湿原」として4ページにわたり紹介されています。 こちらで購入できます→amazon.co.jp『信州 花の湿原を歩く』 楽天ブックス『信州 花の湿原を歩く』 『日本百名山』(朝日文庫)1995年8月20日第8刷 霧ヶ峰の項で、八島平などの記述があります。 『新・花の百名山』(文春文庫)1997年8月5日第8刷 八島湿原、蓼科山の項で、鷲ヶ峰も紹介されています。 こちらで購入できます→amazon.co.jp『『新・花の百名山』 楽天ブックス『新・花の百名山』 『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷 鷲ヶ峰は諏訪神社下社の御神体であると記述されています。八島高原、霧ヶ峰の項もあります。
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