ヤブヘビイチゴ 藪蛇苺
Duchesnea indica (Andrews) Focke
バラ科 バラ亜科 ヘビイチゴ属
 



花・実・根 東三河 観音山 2006.6.17

 ヘビイチゴ属はヘビイチゴとヤブヘビイチゴの2種のみが知られています。ヘビイチゴはヤブヘビイチゴと似ていますが、違いの一つに痩果(そうか)があります。痩果とは、偽果(果床)についている小さな粒で、果肉がなく、種子を含んでいます。じつはこの小さな粒が果実で、このたくさんの果実がついている、一見実に見えるものを偽果(果床)と言うそうです。つまり普段食べているイチゴも果実ではなく、果床(かしょう)を味わっていることになります。この痩果の表面が、ヘビイチゴにはこぶ状の小突起がついているのに対し、ヤブヘビイチゴは平滑で光沢があります。

 ヘビイチゴ属の特徴として、萼と副萼が5個ずつ付いていることがあります。実の写真で、上を向いているのが萼で、やや下を向いているのが副萼です。萼の先端は尖っていますが、副萼の先端は鋸歯状に切れ込みがあります。副萼片はヘビイチゴよりヤブヘビイチゴの方が大きく、花を上から見て花弁の下に副萼片が見えるのがヤブヘビイチゴで、花弁に隠れて副萼片が見えにくいのがヘビイチゴとなります。

 葉は、ヘビイチゴが黄色がかった緑色なのに対し、ヤブヘビイチゴは濃緑色です。

 地表面に伸びる匍匐茎でも繁殖(無性生殖、栄養生殖)し、クローンができます。写真の根は引っこ抜いたものです。なお、「匍匐茎(repent stem)」とは、節から根を出す茎のことで、主茎の基部から出る枝で、節から根を出すものは、「匍匐枝(匐枝、ストロン、stolon)」と呼ぶようです。また、「走出枝(ランナー、runner)」というと、節からではなく、枝の先端に子株をつくるものとなります。

 分布は、アジア東部〜南部で、国内では関東以西の本州〜琉球となっています。

 参考:『街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)

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