八子ヶ峰 いくつものピーク

 花はまだこれからといった感じでした。
【山 名】八子ヶ峰(やしがみね)
      東峰(東の峰)(最高点) 1870m
      中ノ峰 1850m
      持栗沢ノ頭(中ノ峰) 1833m
【三角点】点名:八子ヶ峰(やしがみね) 1833.04m 四等(昭和53年7月26日埋標)
      所在地:長野県北佐久郡立科町大字芦田字立科八ヶ野5150-66
     点名:大石(おおいし) 1864.43m 四等(昭和61年7月24日埋標)
      所在地:長野県北佐久郡立科町大字芦田字蓼科麦草5152-11
【山 域】東信(霧ヶ峰・蓼科高原) 八ヶ岳中信高原国定公園
【所在地】長野県茅野市・北佐久郡立科町
【山行日】2006年6月6日(火曜日)
【行 程】すずらん峠園地駐車場から往復
  豊川 ==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名・伊勢湾岸・東海環状・中央 219.5km 5,550円)== 諏訪IC ==
  4:12                                                                             6:45
  ==(R20・R152・ビーナスライン)== すずらん峠園地駐車場 ---- ヒュッテ・アルビレオ ---- 東峰 --
                                      7:18 - 7:30             7:54                    8:03
  -- 中ノ峰 ---- 八子ヶ峰 ---- 分岐ピーク ---- 八子ヶ峰 ---- 中ノ峰 ---- ヒュッテ・アルビレオ --
      8:20        8:39             -8:45        8:53        9:07-9:13       9:35
  -- 1833m標高点付近 ---- 分岐 ---- 下分岐 ---- すずらん峠園地駐車場 ==
       9:43               9:45       9:55           9:59 - 10:07
【所要時間】2時間29分(含休憩)
【標高差】約150m
【天 候】晴 17℃(自宅出発時)、13℃(登山開始前)、18℃(9:10頃)、19℃(下山時)
 (6月6日9時諏訪の気象庁データ:気温19.8℃、相対湿度67%、風速1.9m/s、風向:北北西)
【地 図】1:25,000地形図 蓼科山(たてしなやま) 平成13年修正測量
             蓼科(たてしな) 平成13年修正測量
     1:60,000山と高原地図33美ヶ原・霧ヶ峰(昭文社)2000年版
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、厚手ショートソックス、薄手ショートソックス、MILLETザック、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、DUNLOP半袖Tシャツ(ポリエステル(ダクロンQD)70%・綿30%)、
 ウェストバッグ、眼鏡、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、カメラ:MINOLTA DiMAGE 7(首に下げて歩く)
【所持飲料】キリン AMINO SUPLI+9 500ml、カゴメ 六条麦茶500ml、アサヒ 十六茶500ml、アサヒ スーパーH2O 500ml
 当初はもう少し遠出する予定だったのですが、体調が万全ではなく、あまり無理せず適当なところで、できれば1泊、場合によっては日帰りでもいいかというつもりで出かけました。

 朝5時ぐらいに出発できればいいかな、と思っていたところ、3時過ぎに目が覚め、パンをかじり、薄明るくなった4時過ぎには出発することができました。天気はまだはっきりわかりませんが曇でしょうか。



駒ケ岳SAから中央アルプスを見る

 駒ケ岳SAで昼食用のおにぎりなどを買う。中央アルプスにはまだ雪が残っているのが見えました。休憩はこの1回だけ。女神茶屋に着くと、登山者用駐車場はここではなく、すぐ先にあると表示されていて、そこまで行き、駐車。他に車は2台ありました。
 19年前、こちら側から蓼科山に登ったことがありますが、そのときはピラタスロープウェイの下に駐車して、こちらの登山口まで歩いた記憶があります。つまり駐車場までは来ていなかったので、てっきり女神茶屋のところが登山者用の駐車場だろうと勝手に想像していたのかもしれません。もっとも当時と今が同じかどうかもわかりませんが。

 道路を横断すると、茶屋からだけでなく、ここからも登れるようになっていました。そしてすぐにヒュッテ・アルビレオの看板があり、「この上20分 八子ヶ峰山頂」とあります。そんな近かったかなあ、とあまり気にせず登ります。振り返ると端正な蓼科山(諏訪富士)の山頂付近にガスがかかっています。



山頂付近にガスのかかった蓼科山

 道は分岐し、どちらからでも行けると表示されています。立派なのは左で、まず往路は右に行くことにします。しばらく登ると左から道が合流します。そして少し先にヒュッテ・アルビレオの小屋がありました。ここに「八子ヶ峰 1860M」と表示がありました。おかしいと思って地図で確認すると地図上の八子ヶ峰はやはりもう少し先になっています。



長細い山頂部の東端にあるヒュッテ・アルビレオ



ガスの取れた蓼科山

 空には悪天の前兆と思われる巻雲が出ています。少し行くとなだらかなピークになり、登山道の左に何か建っています。踏み跡を行くと立科町国土調査の「地籍図根点見出杭」でした。そしてコンクリートの標石が埋まっていました。三角点はありません。地形図を見直すと、三角点ピークはもっと先でした。地形図にはその三角点付近に「八子ヶ峰」の表示があります。でも最高点は今いるこのなだらかなピークのようです。標石の手前には「八子ヶ峰東峰頂上 標高一、八六九m」の杭が倒れてもいました。『山と高原地図33美ヶ原・霧ヶ峰』には山名は載っていませんが、昭和60年7月発行の『山と高原地図12八ヶ岳・蓼科』には「東峰」と書かれています。2回も騙された感じですが、地形図をちゃんと見ていればすぐに違うとわかります。まあ、八子ヶ峰はこのなだらかな山頂付近一体を指しているのでしょうから、小屋前の表示も間違っているとは言えないでしょうし、最高点をもって八子ヶ峰と言ってもいいのでしょうけど、一応地形図に従って名称の表示のある三角点を目指します。

 先に進み、途中にもピークがあって紛らわしいですが、あるのは図根点だけです。地形図をよく見ると三角点ピークはスキー場リフトの終点付近となっています。目の前に見えるピークでしょうか。スキー場のリフトなどの人工物は変わりやすいからあまり当てにはできません。



晴れ渡ってきた蓼科山

 そしてそのリフト上に行きます。どうやらここがその八子ヶ峰に間違いなさそうですが、三角点はわかりませんでした。スキー場の杭に野鳥がとまっています。一見シジュウカラのような黒白の模様ですが、胸に黄色いワンポイントがあります。後でノビタキとわかりました。スキー場は「しらかば2in1スキー場」というようですが、いかにも新し目の名前です。以前の名称を地図などから探してみると、どうやら八子ヶ峰スキー場としらかばスキー場だったようです。この2つが合併したから「2in1」なんて名前があるのでしょう。



しらかば2in1スキー場上と蓼科山

 もう一つ先のピークまで行きます。踏み跡は左へ下っていっていますが、地形図を見るとこれは南へ下っていく踏み跡のようです。意外にしっかりした踏み跡になっているのは、「東急トレッキングコース」として整備されているからでしょうか。八子ヶ峰の南麓には東急リゾートがあります。白樺湖方面はスキー場のへりを通っていく方向です。点の記を見るとこの縦走路は「白樺湖・八子ヶ峰ハイキングロード」と書かれています。『山と高原地図』では、「信濃路自然歩道」と書かれています。最初は八子ヶ峰公園上の1721.6mピークあたりまで行ってみようとも思っていましたが、まだあまり花も多くないので、ここで引き返すことにして、車で八島ヶ原湿原に移動して、そこにもう少し花が多くあることに期待することにします。



稜線上から蓼科山(左)、横岳(右)、さらに右奥に見えるのは縞枯山、茶臼山か

 小屋を過ぎた先の分岐で右に行ってみます。往路で分岐する道かと思ったのですが、あまりに方向が違いますし、ある程度進んでも左に折れて下る雰囲気がありません。引き返して分岐に戻るとそこから下る道がありました。もう一つの道は往路とほとんど平行に下っているのでした。

 結局誰にも会わずに登山口まで下りました。平日だから当たり前と言えば当たり前ですが、駐車場にあった2台の車はなくなっていて、別の車が駐車してありました。いずれも蓼科山に登ったのでしょう。

 車で八島ヶ原湿原に向かいます。平日でも道路には観光客がそこそこいました。

 見かけた動物
 カッコウ(声)、ウグイス(声)、ホトトギス(声)、ノビタキマメドクガ(幼虫)

 見かけた花
 キジムシロウマノアシガタ、セイヨウタンポポ、コイワカガミ、チゴユリ、タチツボスミレ?、ズミ(コナシ・コリンゴ)コヨウラクツツジイカリソウ、スズメノヤリ、ショウジョウバカマ


 【八子ヶ峰が紹介されている本】

『新・花の百名山』(文春文庫)1997年8月5日第8刷
  八島湿原の項で、八子ヶ峰が紹介されています。
  こちらで購入できます→amazon.co.jp『新・花の百名山』 楽天ブックス『新・花の百名山』

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  東の峰が1869m、中ノ峰が1833mとなっています。八子ヶ峰の名の由来には諸説あることも紹介されています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  1834mと紹介されています。

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