座談山・船形山・神石山 葦毛湿原から

 久しぶりに葦毛湿原から神石山まで歩いてきました。登りは一部踏み跡辿りです。
【山 名】座談山 310m
     船形山(舟形山) 276m
     神石山(かみいしやま) 324.67m 一等三角点 点名:神石山 所在地:静岡県湖西市大字太田字疣沢633番地の1
【山 域】弓張山脈(湖西連峰) 石巻山多米県立自然公園
【所在地】愛知県豊橋市・静岡県湖西市
【山行日】2005年10月23日(日曜日)
【行 程】葦毛湿原から
  豊川 ==(R1)== 葦毛湿原駐車場 ---- 葦毛湿原 ---- T字分岐 ---- T字分岐 ---- 主稜線 --
  9:30          10:25 - 10:28                      11:19         11:26      11:30-11:33
  -- 279m地点 ---- 葦毛湿原分岐 ---- 鉄塔 ---- TV中継所 ---- 座談山 ---- 船形山 --
      11:41         11:48            11:56       11:57         12:02       12:15
  -- 普門寺峠 ---- 神石山 ---- 鉄塔 ---- 普門寺峠 ---- 船形山 ---- 座談山 ---- TV中継所 --
   12:19-12:23  12:37-12:47    12:56      13:09?       13:13       13:25        13:34
  -- 葦毛湿原分岐 ---- 一息峠 ---- 分岐 ---- 湿原への分岐 ---- 葦毛湿原 ---- 葦毛湿原駐車場 ==
      13:40             13:48      13:55        14:09                         14:47 - 14:50
  ==(R1他・18.4km)== 豊川
                   15:35
【所要時間】4時間19分(含休憩)
【標高差】約280m
【天 候】晴のち曇のち小雨
 14℃(自宅出発時)、13℃(11:32)、13℃(神石山)、15℃(一息峠)、17℃(下山時)、15℃(帰宅時)
(10月23日豊橋の気象庁データ:平均気温15.2℃、最高気温18.4℃、最低気温10.1℃、平均風速3.4m/s、
               最大風速5m、最大風速の風向:北北西、日照時間:6.8h)
(10月23日浜松の気象庁データ:平均気温14.8℃、最高気温18.3℃、最低気温10.5℃、平均風速5.4m/s、
               最大風速9.0m/s、最大風速の風向:西北西、最大瞬間風速17.8m/s、日照時間:8.1h)
【地形図】1:25,000 二川(ふたがわ) 平成5年修正測量
【スタイル】ミズノ運動靴、mont-bellズボン(ナイロン100%)、綿100%Tシャツ、
      黒色軽量ザック(RIPEN プチ クロワール J-02100)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
      デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
【飲 料】Walkin'500ml(約300ml飲む)、生茶900ml(約200ml飲む)
 国道1号線で豊橋に向かい、途中でサンクスに寄る。葦毛湿原に向かっているつもりがちょっと場所を間違えて北に行き過ぎた。南下し、葦毛湿原へ。相変わらず駐車車両が多い。天気は見事な晴。天気予報など見もしないで来たが、これから天気が下り坂になるなどとは想像もしなかった。



朝日を反射する駐車場横の長尾池と弓張山地

 今回はどこか別ルートから稜線に登りたいと思っているので、湿原入口から左へ行かず、右の幅広の歩道を行く。近くにいた女性が途中まで同行してほしいという。話を聞くとこの奥にドングリがあると聞いてその殻を拾いに行くのだという。そのドングリの殻を加工してブローチを作るそうである。それを教えてもらうためにまずは材料を採取したいのだそうだ。そしてその場所に行くとそれらしい木があった。そして私がその根元付近でちょっと大きめで平たい殻を見つけて手渡す。どうやら目的の殻は既に他所で手に入れていたものと同じだったようで、結果的には無駄足だったようでした。

 湿原に入ると一人で写真を撮っている男性がいた。飯田から初めて葦毛湿原に来たという。豊橋はさすがに暖かいと言っていた。飯田は朝晩5℃程度で、そろそろ紅葉の頃だという。目の前のキクの名前を聞くとスイランだと教えてくれた。

 木道に横たわってミミカキグサなどの写真も撮っておく。さすがに葦毛湿原にはまだ花がいくつも咲いていて、なかなか歩が進まない。

 湿原を出て、右奥へ行くと、踏み跡があり、それをたどって登っていく。地形図に載っている破線を辿っているのだろうか。結構はっきりした踏み跡である。

 そして踏み跡はT字分岐に出て、右か左にしか踏み跡がない。もちろん左に行く。稜線も近いようで、右前方が明るい。しかし、その踏み跡はずっと水平に延びていて稜線には出ない。くもの巣もところどころにあり、途中から木の枝を前に振りかざして歩く。しかし踏み跡はしっかりしている。稜線はどんどん遠ざかっているようにも思える。

 しばらく行くと踏み跡の分岐があり、上に向かう。さらに水平に延びる踏み跡に出るが、少し左に行って、また上に延びる踏み跡に入る。するとようやく稜線に出ることができた。もう葦毛湿原からの一般道からの分岐もそれほど遠くないと予想される。清涼飲料水を一口飲む。

 花はコウヤボウキしかない。そして279m地点と思われる場所に着く。豊橋自然歩道の道標にある番号は「ホ51」。地下には豊川用水東部幹線が通っている場所である。右前方に方向を変えて下っていくとアサギマダラが舞っていた。そして一人の男性に会う。こちらに向かうとなるとどこまで行くのだろうと聞くと少し先まで行って戻ってくるのだという。私がカメラを持っているのを見てか、何かいいものはあったか、と聞いてきたが、山には前述にようにコウヤボウキしか咲いていない。その男性は、いつもは大きなカメラを持って歩いているが、今日は重たいカメラは無しで繭を探しているのだという。いろいろな種類の繭で妻が織物を作っているのだという。

 そして下ったところが葦毛湿原からの一般道分岐だった。親子だろうか女性二人がいた。あまり山慣れていないようで、一人は息を切らしていた。私が下ってきたので、そちらには山頂があるのか、と聞かれたが、山頂らしいものはない。

 座談山方面へ登るとすぐに展望のいい場所があった。過去に2回、来たことがあるはずだけど、全く記憶にない。弓張山脈の南端方面を挟んで右に豊橋の市街と三河湾、左に湖西の市街と浜名湖が展望できる。



弓張山脈末端は赤石山脈末端とも言える



豊橋の市街地を見る

 TV中継所の展望のいい場所はやはり他のグループが昼食中。天気は知らない間に悪くなっている。風も強い。浜松の小学校ではこの日、突風で運動会の2張のテントが倒れてけが人が出たというニュースもあった。このとき、浜松では平均7m、瞬間最大16.6mの風が吹いていたという。この先、どこまで行こうか。ここから引き返そうか。でも、別に急いで下山する必要もない。とりあえずは船形山まで行くことにする。

 中継所の次のピークには中部電力の送電線鉄塔がある。最初、もう船形山かと思ったが、地形図を見て、ここが座談山だと気づく。中継所のピークと座談山は別なのだ。そんなことも忘れていた。送電線に風があたって音はうるさい。ここにも家族連れなど人がいて、「見えなくなってきた」、という会話が聞こえた。何のことだろうと周りを見ると、富士山が見えた。黒い雲が頭上を覆っているが、富士山はまだしっかり見えた。そして山頂付近は白く冠雪していた。富士山を見るのは9月19日の乾徳山以来だが、雪を被った富士は今シーズン初めて見た。

 

座談山から冠雪の富士山を見る

 

1枚目:座談山から神石山(中央の形のいい山)と船形山(手前の鉄塔のあるピーク)を見る。右奥には浜名湖も。
2枚目:神石山から右に嵩山(すやま)へ延びる尾根。右の低いピークが嵩山。バックは浜名湖。

 

座談山北方直下の小さなコル。稜線の登山道はそこそこしっかりしているものの座談山以南ほど立派ではない。
左右に薄い踏み跡もある。



木彫りのお地蔵さん

 船形山には展望がない。ここにも鉄塔が建っているが、一段窪んだ平らなところに立っている。ひょっとして、この四角い平らな場所が船形山城が建っていたところなのだろうか。でもこんなにはっきり形が残っているものだろうか、やはり単に鉄塔を建てるための平地か。少なくとも本丸址ではないようだ。説明書きには本丸址は約600平方メートルだと書かれていた。



鉄塔の建つ船形山頂上

 普門寺峠でおにぎりを一つ食べて、神石山へ。結局、引き返すきっかけもなく、ここまで来た。ここでも展望のよい場所には何組かのグループが陣取って昼食中であった。私は一人で反対側(愛知県側)の端に座って昼食をとった。近くに咲いていたのはチャノキ?



ヒトツバが密生する登山道脇



こんなプレートが複数目立たずありました。



神石山頂上の隅にある一等三角点

 復路はゆっくり写真を撮りながら歩く。船形山では鉄塔の周りをぐるっと回ってみる。すると一段下にも平らな場所が少しあるのに気づいた。ここにも何か建っていたのだろうか。しかしいずれにしても広いスペースではない。



フクロウの胸から腹にかけてのものと思われる羽根

 座談山には女性二人連れが一組のみ。富士山は意外にもまだ見えていた。中継所では父と娘と思われる二人が記念写真を撮っていた。

 葦毛湿原への下り口からは素直に登山道を下る。そして葦毛湿原が近づく頃にはついに雨がぱらついてきた。しかし大したことはない。悪天のためか人影もまばらになった葦毛湿原をぐるっと回る。

 

道標

 自宅に着いたのは気にしていなかったものの、ちょうど菊花賞出走の直前。シンボリルドルフ以来21年ぶり2頭目のクラシックレース(皐月賞・ダービー・菊花賞)無敗三冠を達成したディープインパクトの走りをリアルタイムで見ることができた。ただ前日に買った馬券は倍率1.0倍のディープインパクト単勝など買うはずもなく、見事外れましたが。

 見かけた花
 ツユクサ、スイランイワショウブシラタマホシクサヤマラッキョウ(蕾)ホザキノミミカキグサミミカキグサ、サワシロギク、サワヒヨドリマアザミ(キセルアザミ)、スズカアザミ、ヌマダイコン、コウヤボウキ、モチツツジ、ツクシハギ、ノコンギク、カタバミ、イヌタデ?、イヌツゲ(実)、クロミノニシゴリ(実)ウメモドキ(実)、ミゾソバ(蕾)、チャノキ?


 【神石山・葦毛湿原が紹介されている本】

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  葦毛湿原から普門寺に寄り手洗経由で戻るコースを歩いています。

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  普門寺から座談山・神石山へのルートが紹介されています。

『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  葦毛湿原から普門寺へのルートが紹介されています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  本坂峠から二川までの縦走ルートが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  石巻山とセットで紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  石巻山とセットで紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  石巻山とセットで紹介されています。

『日本列島花maps mini 静岡・愛知・三重』(北隆館)平成5年12月20日発行
  葦毛湿原のみならず普門寺峠周辺までのイラストマップがあります。
  こちらで購入できます→amazon.co.jp『日本列島花maps mini 静岡・愛知・三重』 楽天ブックス『日本列島花maps mini 静岡・愛知・三重』

『日本の自然100選』(朝日新聞社)1988年6月30日第2刷発行
  フラッシュ撮影された葦毛湿原のシラタマホシクサの写真があります。
  amazon.co.jpで購入できます→日本の自然100選

『花の百名山』(文春文庫)
  シラタマホシクサを中心に葦毛湿原が紹介されています。

『三遠信の山歩き』(風媒社)1998年7月5日第1刷
  新所原から二川へのルートが紹介されています。

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