ヒゴスミレ 肥後菫
Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker var. sieboldiana (Maxim.) Makino
スミレ科 ミヤマスミレ類


花 奥三河 設楽町 2004.4

 今までにもどこかで見ているのだろうな、と思わせるほど何の変哲もないところに咲いていました。切れ込みのある葉をしっかり認識して見たのは初めてで、ずっとエイザンスミレだろうと思っていました。しかし、花が白いことなどから、ヒゴスミレの可能性が高いとわかってきました。

 葉はエイザンスミレよりも細く裂け、一般的に5裂すると言いますが、写真で見てもわかるように、基部は3裂し、側裂片がさらに裂けています。

 花は普通白色で、側弁の基部には毛が生えていますが、写真では角度の関係と、白い花弁に白い毛なのもあり、ほとんどわかりません。花弁のふちは波打たないのもエイザンスミレと違います。

 分布は、本州中部の内陸部に多く、秋田県男鹿半島を北限とし、南は鹿児島県までとなっています。エイザンスミレよりも日当たりの良い乾燥気味の場所に生えるようで、写真も尾根状の登山道脇に咲いていたものです。

 参考:『日本のスミレ』(山と溪谷社)

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