吉祥山 大谷橋から

 吉祥山には何度か登っていますが、初めて北麓の大谷橋から登りました。山道よりも林道歩きが長いのですが、林道脇にはまだたくさんの花が咲いていました。
【山 名】吉祥山(きちじょうさん、きっしょうざん) (御殿山、妙峰山)
【三角点】三等 382.49m(平成15年10月10日改測) 点名:西川村(にしかわむら)
      所在地:愛知県新城市一鍬田字吉祥山1番1
【山 域】東三河 愛知県吉祥山自然環境保全地域(昭和51年10月15日指定)
【水 系】豊川水系(豊川左岸)
【所在地】愛知県新城市豊橋市
【山行日】2008年9月27日(土曜日)
【行  程】北麓大谷橋付近から 登り:林道歩き後山道、下り:ほとんど林道歩き
  豊川 ==(R1・県5・県21・R151・県381・県69)== 大谷橋付近 ---- 林道分岐(右へ)---- 林道分岐(右へ)--
  9:46                                     10:31-10:33       10:39                11:00
  -- 林道分岐(Uターン)-- 林道分岐 ---- 林道分岐(右へ)---- 送電線鉄塔 ---- 分岐(右へ)--
        11:10                11:11           11:24               11:30          11:34
  -- 林道交差 ---- 尾根に出る ---- 北尾根330m小ピーク ---- 吉祥山 ---- 北尾根330m小ピーク横 --
      11:37          11:43           11:57              12:04-12:17      12:35
  -- 登山道交差 ---- 舗装道に出る ---- 林道へ(左折)---- 林道分岐(往路合流地点)---- 大谷橋付近 ==
       12:51           13:12            13:14              13:21                       13:50-13:56
  == バロー ==(18.4km)== 豊川(合計走行距離:46.9km)
  14:16-15:00           15:35
【山行時間】3時間17分(休憩を含む) (登り:1時間31分、下り:1時間33分)
【標高差】約355m
【人数】1人(単独)
【天  候】晴(雲多め)
     21℃(自宅出発時)、22℃(登山開始時)、25℃(下山時)、23℃(15:00)、21℃(帰宅時)
     9月27日新城の気象庁データ:平均気温17.9℃、最高気温23.8℃、最低気温12.0℃、日照時間9.0h、
      平均風速2.0m/s、最大風速4.4m/s、最大風速時の風向:西北西、最多風向:北西、最大瞬間風速9.6m/s
【地形図】1:25,000 新城(しんしろ) 平成7年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、眼鏡、ウェストバッグ、
 MILLETアタックザック、mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 綿55%・ポリエステル30%・レーヨン15%トランクス(中国製)、綿100%半袖Tシャツ(USA製)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)、
 KONICAMINOLTA αSweet DIGITAL(登りの途中から首に下げて歩く)
【所持飲料】伊藤園お〜いお茶 玄米茶500ml(約50ml飲む)、サントリーDAKARA 500ml(約100ml飲む)、
 前夜は仕事が夜9時過ぎまで、寝たのも深夜。翌朝は起床も出発も遅め。R1沿いのコスモ石油でガソリンを満タンにし、ローソンで昼食を買います。まずは、車でどこまで行けるか。宇利川に架かる大谷橋を渡り、T字路を右へ行くと目的のルートです。車で大谷橋を渡ると、浜松ナンバーの車が1台とまっています。登山者の可能性が高そうです。右へも車で行けそうですが、狭い未舗装道で苦労しそうです。先客にならってここに駐車することにし、ここから林道大谷線を歩くことにします。



大谷橋先の道標

 どうやら正解のようで、この先近くには、あまり駐車に適した場所もなさそうだし、車で行ってしまったら、歩く時間が短くなってしまいます。未舗装林道が続きます。

 林道は数分後に分岐しますが、道標があり右へ行きます。目立たない花を見ながらスローペースで歩き、先ほどの分岐から約20分後、さらに分岐がありますが、道標が見当たらず、傾斜のある右を選択し登っていきます。花や蝶の写真を撮りながら少し登るとT字の分岐になり、左右に林道が延びています。ここにも何の標識も見当たらず、現在地もわかりません。見上げると頭上には送電線が走っています。仕方なく、ズボンのポケットから地形図を取り出し、ウェストバッグからコンパスを取り出して現在地確認をします。送電線があるのは地形図上の林道よりも西側です。鳥居マークのある方向へ向かう破線路に入ってしまったのでしょうか。先ほどの分岐を左へ行くのが正解だったのでしょう。Uターンします。



林道最初の分岐

 林道を下り1分で先ほどの分岐に着きます。分岐には目立たず足元にちゃんと道標がありました。ここを右折(麓から来ると左折)します。



ルートミスした分岐にも足元に道標がありました

 林道を歩いているとすぐ横に何か落下してきました。見るとアブラゼミでした。蝉の声はツクツクボウシしか聞こえませんが、アブラゼミもまだ生きていたようです。さて、次の林道分岐には道標があります。左へは単に「吉祥山へ←」となっていて、右は、「吉祥山へ(山道)→」となっています。左は地形図に載っている実線でしょう。ここは帰路に通ることができるでしょう。右の山道経由の登路はどこへ出るのかわかりません。往路はこちらを選びます。

 「山道」となっていますが、しばらくは林道です。そしてその終点には中部電力三河線の送電線鉄塔が建っていました。この辺りの林道は中電が鉄塔のために造ったものなのでしょうか。ここを左に折れると山道になります。傾斜は当然ながら急になります。ようやく登山気分が味わえます。



林道終点へ

 山道の途中にも分岐があり、ここは道標に従い右へ行きます。この分岐から3分登ると林道を横切る場所に出ました。地形図にも載っている実線でしょう。山道の入口にはここにも道標があります。

 さらに登ると前方に明るい場所があります。どこか開けた場所に出るのでしょうか。今日はとても涼しい快適な登山日和ですが、さすがに汗は出てきます。山と溪谷社からアンケートの謝礼でもらった安っぽい手拭いで汗を拭きます。

 登りきるとそこは単なる尾根上でした。道標は左を指していました。尾根上には蜘蛛の巣が多く、完全に行く手を阻んでいます。浜松ナンバーの先行者は林道コースへ行ったのでしょうか。適当な枯れ枝を拾って蜘蛛の巣払いの道具とします。

 そして前方に何となく見覚えのある雰囲気を感じます。ひょっとして北尾根にある330m小ピークでしょうか。間違いありません。こんなところに登山道があったとは、今まで全然気づきませんでした。



合流地点である小ピーク付近には伐られた古木があった

 ここからは山頂までほぼ一直線の階段を上がります。ここでも心拍数が上がるのがわかります。でも長くは続きません。すぐに山頂です。



山頂への最後の登り

 山頂では、単独の女性と4人のグループがいました。単独の女性は携帯電話で誰かと金融投資か何かの話をしています。グループはフライパンなどで昼食中です。

 私はまず山頂からの絶景を写真におさめます。今日は空気も澄んでいて渥美半島やさらにその先の伊勢志摩方面まで見えます。北東方面には南アルプスの聖岳、赤石岳、荒川岳あたりが見えます。もちろんその左手前には、鳳来寺山、宇連山、明神山もよく見えます。



豊橋平野の眺め



豊橋平野を隔てて田原山地を見る



南アルプス方面を見る

 それから昼食とします。ローソンで買った山菜きのこそば(\398、323kcal)です。結構おいしく感じました。昼食後は林道終点方面へ下ります。単独女性はまだ電話中です。4人グループに挨拶だけして、横を通ります。

 林道までの道も蜘蛛の巣に覆われています。少なくとも今日は誰も通っていないのでしょう。林道終点に出たあとはずっと林道歩きです。

 林道ゲート前の駐車スペースには1台の車もとまっていません。新城カントリークラブゴルフ場へ向かう車道に出て少し下ってすぐまた林道へ左折します。ここにも山頂への道標がありました。



車道脇にある道標

 林道をゆるやかに下り、往路で右折した分岐に合流後は、往路と同じ道を下ります。花の写真を撮りながらゆっくり下っていると、後ろに単独の男性が熊避けの鐘を鳴らしながら下ってきました。彼が浜松ナンバーの持ち主でした。話はできませんでしたが、山中ではすれ違いもしていないのは意外ですが、山頂付近はいくつか道があるので、どこかを歩いていたのでしょう。



林道脇から屏風のような本宮山方面を見る

 最後は大谷橋からヒガンバナの咲く土手を写真に収めて車に乗りました。新城に行き、バローで買物をしてから帰宅しました。



大谷橋から宇利川下流方面(西方)を見る この先1kmちょっとで豊川(とよがわ)に合流する



大谷橋からヒガンバナの咲く宇利川上流方面(東方)を見る

 見かけた動物
 ツマグロオオヨコバイ、アサギマダラ、ツマグロヒョウモン、モンキアゲハ、キアゲハ、ヤマトシジミ、ニホンカナヘビ、アブラゼミ、ツクツクボウシ(声)

 見かけた植物
 ミズタマソウ、シュウブンソウ、アオミズ、ツリガネニンジン、ノダケ、アキカラマツ、マツカゼソウ、ヌスビトハギ、アレチヌスビトハギ、ヒヨドリバナ、オトギリソウ、アカネ、ヒメジソ?、ミツバ、ワレモコウ、ハシカグサ、オミナエシ、オトコエシ、アキノタムラソウ、ヤクシソウ?、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、ミズヒキ、ミゾソバ、ツユクサ、キツネノマゴ、カタバミ、チヂミザサ、マツヨイグサsp、オオバコ、ススキ、イヌタデ?、アメリカセンダングサ、ガンクビソウ?、セイタカアワダチソウ、ヒガンバナ、ヤマハギ?


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【吉祥山が紹介されている書籍】

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  野田城駅から林道大谷線経由のルートが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  野田城駅から林道大谷線経由のルートが紹介されています。吉祥山の名の由来も書かれています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  野田城駅から林道大谷線経由のルートが紹介されています。

『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  大谷橋からのルートが紹介されています。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  北側ルート(新城カントリーゴルフクラブ方面から)が紹介されています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  「きちじょうさん」「きっしょうざん」の二つの読みが載っています。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  「ヤブをかき分け登る」との記述があります。

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