マンサク 満作 Hamamelis japonica Siebold et Zucc. マンサク科 マンサク亜科 マンサク連 マンサク属
花 遠州 湖西連峰(1・2枚目は同じ木、3枚目は500mほど離れた別の場所) 2005.02.20
花 東三河 2009.2.7マンサクを初めて知ったのはかなり前ですが、信州だったか忘れましたが、山肌が黄色くなっているのを見て、それがマンサクなのだと後で知ったというような記憶があります。その後、何年も経ってから、奥三河大鈴山付近の家の庭で満開のシナマンサクを間近で見ました。そのときは普通のマンサクだと思っていたのですが、後に中国原産のシナマンサクか何かだと知りました。その後、マンサクで有名な浜名湖畔の乎那の峯で終わりかけのマンサクを見ましたが、シナマンサクの印象が強く、貧弱に見えてしまいました。
山の中で自ら見つけたのは写真にある湖西連峰です。ただ、このあたりにあるという情報は得ていましたので、偶然見つけたというよりは、マンサクを見つけるために登っていたので見つけることができたのかもしれません。まだ咲き始めの頃だったのか、目立たず咲いていました。この日は2本を見つけましたが、目立たないので、もっとたくさんあったのかもしれません。
春に「まず咲く」からマンサクという名前になったと言います。ただ、ちょっとこじつけっぽいな、と思うのは私だけでしょうか。
でも、これが東北弁の訛りから来ているのではないか、と聞くと、東北弁をあまり知らない私などは、それなら違和感ないのかも、と思ってしまいます。
他の花がまだほとんど咲いていないときに見られることもあり、見つけたときは嬉しいものです。この花がたくさん咲く年は豊作になるという話もあり、豊年満作からマンサクになったという説もあります。
花弁・萼片はそれぞれ4枚ですが、短い花序軸の先に、2〜4個の花をつけますので、多く見えます。
『日本の野生植物 木本』I(平凡社)によると、分布は、本州(関東地方西部以西)・四国・九州となっています。
『矢作川流域の樹木 100選』(豊田森林組合)に、利用方法の一つとして、輪かんじきとあります。これは枝にねばりがあるためとのことです。
花弁の基が暗赤色になるものをニシキマンサクと呼ぶそうです。また、日本海側には変種のマルバマンサクが分布します。
マンサク属は東アジアと北米東部に隔離分布しているそうで、2006年2月15日朝日新聞「花おりおり」に、北米のマンサクとして、アメリカマンサクとアキザキマンサクがあるとありました。ただ、他で調べてみると、ハヤザキマンサクという名称もありました。映画『エデンより彼方に』にちらっと出てくるマンサクはこのいずれかなのでしょう。
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