オオヤマカタバミ(オオミヤマカタバミ) 大山酢漿草
Oxalis obtriangulata Maxim.
シノニム:Oxalis acetosella L. subsp. japonica auct. non (Franch. et Sav.) H.Hara
シノニム:Oxalis japonica Franch. et Sav. var. obtriangulata (Maxim.) Makino
双子葉植物綱 ムクロジ目 カエデ科 カエデ属 ハナノキ節
 

 

 

 



花・葉 奥三河 2012.4.7

 自生する場所を知人から聞いて1年以上経ち、咲いているよ、と別の知人から聞いて、翌週に一人で出かけました。はたして見つかるかどうか。そして、目的地へ。それほど苦労せず見つけることができました。そこにはそれほど多くは生えていませんでしたが、少し離れた場所まで行くと、あちこちに咲いていました。ただ、旬は過ぎたようで、ほとんどの花がしおれかけて、花が落ちてしまったものもありました。その場所には、コショウノキなども咲いていました。

 花のすぐ下(花茎の最上部)に苞がついているのが特徴で、ミヤマカタバミやコミヤマカタバミは花茎のほぼ中央についています。

 また、オオヤマカタバミの花弁には赤紫色の脈が目立つのも特徴です。ミヤマカタバミはコミヤマカタバミは、オオヤマカタバミほど目立つ脈はないようです。また、コミヤマカタバミの花弁基部には黄色の斑が入っていますが、ミヤマカタバミとオオヤマカタバミに黄色い斑は入っていません。

 小葉の角は、オオヤマカタバミがかなり尖っているのに対し、ミヤマカタバミは鈍端で、コミヤマカタバミは円くなっています。ただし、中にはオオヤマカタバミでも円い角を持った小葉も見られます。

 種小名の、"obtriangulata" は、「倒三角形の」という意味で、小はの形からの名だと思われます。属名の、"Oxalis" は、「酸い」という意味があります。シノニムの種小名、"acetosella" も「やや酸っぱい」という意味のようです。

 『日本の野生植物 草本』II 離弁花類(平凡社)によると、分布は、「本州中部・九州,朝鮮・中国(東北)・ウスリー」となっています。

 『レッドデータプランツ』(山と溪谷社)によると、絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されていますが、写真などは載っていません。愛知県の他には、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、長野県、徳島県、大分県で確認されているようです。

 『レッドデータブックあいち 2009 植物編』(愛知県)では、愛知県の絶滅危惧IB類に指定されています。

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