オオカメノキ(ムシカリ) 大亀の木(虫狩) Viburnum furcatum Blume ex Maxim. スイカズラ科 ガマズミ亜科 ガマズミ属
花 飛騨 籾糠山 2005.6.17山ではあちこちで見かけるなじみのある木です。特徴は円くてしわがある大きな葉です。この葉の形が亀の甲羅を連想させるところからオオカメノキの名前があります。蕾の頃は、葉が丸まっています。小さな両性花(正常花)の周囲にある白い装飾花(不稔花)も目をひきます。実も赤く目立ちます。たまに花のいい香りを嗅ぐことがあります。
別名のムシカリとは、葉に虫がつきやすく、「虫食われ」と言われたのが転訛したものだといいます。
主にブナ林、亜高山針葉樹林に生えます。
似た花にヤブデマリがありますが、オオカメノキの装飾花の裂片はやや不同に5深裂するのが普通ですが(2枚目の写真では6深裂)、ヤブデマリの1つの裂片は極めて小さいため4つに分かれているように見えるため区別できます。
2枚目の写真では正面の装飾花だけでなく、隣の装飾花も6深裂していますが、写真に写っていない他の装飾花全てが6深裂しているわけではなく、5深裂のものもありました。また、6深裂している装飾花の中央付近に痕跡的についている極小さな雄蕊の数も6個でした。また、稔性のある正常花の花弁も6つに分かれているものもあり、その雄蕊も6本あります。
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