古城山 雪景色の竹田城跡

 「天空の城」とか、「日本のマチュピチュ」とかと呼ばれ、人気急上昇中の竹田城跡へ。偶然降雪があり、雪景色の古城山を楽しむことができました。



連なる石垣

【山 名】古城山(こじょうざん) 353m
【三角点】三等 353.7m 点名:城山 現況状態:亡失(2016年3月14日)
【山 域】中国山地
【水 系】円山川水系
【所在地】兵庫県朝来市(あさごし)和田山町(わだやまちょう)竹田(たけだ)・安井(やすい)
【山行日】2013年12月27日(金曜日・大安)
【行  程】竹田の郷から
  豊川(6:56)==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名)==(7:14)美合PA(7:40)==(東名・伊勢湾岸・東名阪 70.0km)==
  ==(8:32)御在所SA(9:00)==(東名阪・新名神・名神 80.6km)==(10:21)大津SA(10:53)==
  ==(名神・京都縦貫道)== 丹波IC ====(11:49)道の駅 丹波マーケス(12:03)==(39.7km)==
  ==(12:57)格別ヤ(13:28)==(22.2km)==(13:58)道の駅 やくの(14:05)==(13.5km)==(14:28)竹田の郷 --
  -- 古城山 ----(16:25頃)竹田の郷 ==(R312、52.2km)==(18:06)Caffe La Karin(19:15)==
  ==(20:03)ホテル駐車場(27日の合計走行距離:373.9km?)
【山行時間】1時間57分
【標高差】約150m
【人  数】2人
【天  候】雪 6℃(自宅出発時、美合PA)、8℃(御在所SA)、6℃(大津SA)、4℃(丹波、福知山)、
 0℃(やくの、登山開始時)、4℃(夕食時、ホテル到着時)
     12月27日15時和田山の気象庁データ:降水量4.5mm/h、気温0.7℃、平均風速2.5m/s、風向:北北西、降雪2cm
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ フリーロード3 VS-1(2013.02.11購入\4,482)、
 薄手ショートソックス、ユニクロ スタイルアップ カーゴズボン 綿70%・レーヨン27%・ポリウレタン3%、
 布ベルト Gevaert ゲバルト Wリングマートンライン グレー&黒 吉田株式会社 日本製(2,415円)、
 ユニクロ綿100%七分袖TシャツL(MADE IN VIETNAM)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 
 山喜 MADISON WALKER 長袖チェックシャツ(アクリル55%、綿45% 中国製)、白色傘、
 ユニクロ マイクロフリース長袖シャツ Olive L(100%ポリエステル)、ユニクロ綿100%トランクス、
 Coleman 濃赤TREK DAYPACK 45cm. 25L 520g ナイロン(2013.05.25購入\4,482)、眼鏡、
 デジタルカメラ:Canon PowerShot SX50 HS(首に提げて歩く)
 今回の年末年始は会社のカレンダーで9連休です。最初は、ハワイにでも、と考えていましたが、考えた時期が遅すぎて、年末年始のハワイなんて全く行けそうもありませんでした。じゃ、グァムとかはどうだろうと少し見てみましたが同じです。じゃあ、国内で沖縄とか、とも考えましたが、やはり飛行機はとれそうにありませんでした。考えが甘すぎました。

 ということで、自動車で行ける範囲で、九州あたりを考えました。これなら宿泊だけ考えればいいので、問題ありません。ただ、さすがに年末年始です。高速道路の混雑具合はどうなんでしょうか。無理して九州まで行くことを考えず、少し手前で、中国地方か四国の北側あたりにしておきます。日程は、28日の土曜日から31日までの4日間ぐらいで考えました。できれば、有給をとって金曜日か木曜日あたりから休めれば帰省渋滞に巻き込まれなくて名古屋大阪周辺をパスできます。

 とりあえず、休暇申請はしておきましたが、業務の都合でどうなるかわからないので、28〜30日夜の3泊分だけ楽天トラベルで宿泊予約をしておきます。1泊目は岡山、2泊目は松山、3泊目は再び岡山としておきました。とりあえず場所は決めたのであとはどこへ行くかです。岡山では後楽園、岡山城があります。他には特に行きたいところも思い浮かばないので、近郊の山に登りたいと思います。松山へ行く途中では、瀬戸内の島の山にも寄りたいところです。松山では出かける前に松山城はいいよ、と聞いていたのでそこと、やはり道後温泉。とりあえずそれぐらいでしょうか。あとは、適当にあちこちに寄りたいと思っています。

 仕事の方は、問題なく、年末の木金と休みが取れたので、2日前の25日に急遽、27日の夜も宿泊予約を入れます。どこにしようか考えます。さすがに岡山で3泊は多すぎだと思うので、岡山よりも手前にします。かと言って大阪よりも手前だとせっかくの平日に帰省ラッシュに巻き込まれないようにできるのにそれをしないのはもったいないので大阪よりも向こうにします。行きたいところの候補として、竹田城も考えていたので、その近くでもいいと思いました。でもあまり小さな町だと不便かもしれないので、姫路にしました。26日は準備を兼ねてゆっくりします。

 27日は、朝7時前に出発しました。天気は曇りです。早く出る必要はないですが、距離もありますので、あまり遅くても余裕がなくなってしまいます。音羽蒲郡インターから東名高速に乗り、定番となった美合パーキングエリアで朝食とします。すでにフードコートも営業していましたが、500円の朝定はちょっと重いと思い、結局いつものマクドナルドにしました。食べたのはチキンエッグマフィン(300円)とJAFクーポン利用の無料コーヒー。妻は、クーポン券で、ソーセージエッグマフィンのセット(390円)でドリンクはオレンジジュースです。チキンエッグマフィンは、ソーセージほど肉っぽくなく、あっさりしているけど、そこそこ味があっておいしいです。



チキンエッグマフィン(300円)





ソーセージエッグマフィン





ハッシュポテト





コーヒーとオレンジジュース





レシート

 豊田ジャンクションから伊勢湾岸自動車に入り、次に寄ったのは東名阪に入ってからの御在所サービスエリア。四日市東インター付近からは渋滞です。新名神を通り、名神に合流して大津サービスエリアで休憩。小雨が降っています。ここにもマクドナルドがありました。でも食べたのは蓬莱の焼売。6個で390円でした。まだ昼には少し時間があるので小腹を満たす程度にしておきます。蓬莱の豚まんはかなり前に食べたことがありましたが、焼売は初めてです。大きく食べごたえがありました。豚まんより焼売の方が好みかもしれません。



「551 HORAI」の袋





焼売の箱





焼売 6個入り





レシート

 さて竹田城跡まではどういうルートで行こうか考えます。大阪を通過するのは混雑しそうなので、京都あたりから下道で行くのもいいかもしれません。急ぐ旅でもありませんので。ただ、地図を見ると、大山崎ジャンクションから京都縦貫自動車道というのがあるようです。これを終点の丹波インターまで行けば時間は稼げそうです。方向もぴったりです。これを利用することにします。

 丹波インターから先は国道です。道の駅丹波マーケスに寄ります。ただ、ここで昼食をとるのはやめておきます。もう少し先でもいいと思ったのとそれほどそそられるものがなかったためです。ただ、黒豆の試食だけはしました。

 福知山で昼食とします。徐々に寒くなってきました。冷たい雨の中、「格別ヤ」というラーメン屋に入ります。ただ、金曜日の13時頃というのに待ちがあるようで、店内の席もいっぱいで外で待ちます。ただ、ビニールで囲われたその場所にはちゃんとストーブがついていました。なんという親切でしょう。でも、それだけ寒い土地柄なのかもしれません。ただ、その嬉しいサービスの割には味は普通でしたが。食べたのは、「格別ラーメン(並)」(650円)。背脂入り醤油ラーメンです。妻は、「屋台とんこつらーめん(小)」(650円)の「炒飯セット(小)」(250円)です。麺は中太のストレートで何の変哲もない普通のラーメンといったところでした。スープは肉っぽい味のスープです。妻に少しもらったとんこつスープは醤油に比べ、あっさりして飲みやすかったです。スープが熱々だったのは寒い冬には嬉しいのですが。



「格別ヤ」の待合室





ラーメンメニュー





セットメニュー





「格別ラーメン(並)」(650円)





「屋台とんこつらーめん(小)」(650円)の「炒飯セット(小)」(+250円)





伝票

 国道9号を福知山から朝来へ西進すると、雨は雪になってきました。気温は2℃です。対向車は白くなっています。そしてあっという間にぼたん雪になり、雪はどんどん激しくなってきました。どちらかというと日本海側になるから、さすが、と言ったところでしょうか。

 道の駅 やくの で一旦駐車場に入ります。気温も0℃まで下がっています。この冬、初の雪道でスタッドレスタイヤははいているものの、いきなりのどか雪で怖じ気づき、今日の宿泊予定の姫路へ直行しようかと思ったのですが、もう目的の竹田城跡はそれほど遠くはありません。

 結局、竹田城跡の駐車場である山城の郷まで行けました。すると結構車がとまっています。そして歩いて登っていく人も。そんなのを見たら、我々も出かけないわけにはいきません。傘をさして出かけることにします。さすがに観光地なのでカッパじゃなくて傘でも大丈夫でしょう。ただ、雨と違って雪は横に流れます。カッパを来た方が完璧だったでしょうけど、まあ大した距離でもないでしょうから傘でもなんとかなります。

 まずは雪で覆われた車道を登ります。最初は、踏み跡も少しでしたが、なぜか上がるにつれ人は多くなります。雪は降り始めたばかりなのでしょうか。下ってくる人がたくさんいるのは、彼らが登り始めた頃にはまだ雪が降っていなかったのかもしれません。単に時間的に我々が遅すぎるだけかもしれませんが。



うっすら白い車道





「竹田城下町ガイドマップ」





「竹田城下町ガイドマップ」の一部拡大





大きな岩





車の通った跡





雪で霞む下界

 しばらく行くと駐車場になります。ただ、今は一般車は入れないようになっています。駐車場から一旦階段を下り、先ほど登ってきた車道に出ますが、すぐに登りになります。ここからは細い道路になります。途中、工事車両がいます。ぼたん雪は重く、傘の上に積もり重くなってきます。何度か傘に載った雪を落とします。



階段

 さらにしばらく登ると、その車道も、先が工事中で、遊歩道を上がるような看板があります。そこを上がっていくと、石垣が見えました。さらに上がっていくと、石垣が次々に現れます。石垣の数はかなりあります。



石垣が見えました





何段にもなる石垣





石垣の脇を通ります





天守台の石垣を見ます





天守台を見上げる

 そして、上に登ると、まさに、天空の城。日本のマチュピチュです。もっともマチュピチュには行ったことがないので、比較はできませんが。



上から見る石垣





天守台へと続く石垣





立派な石垣と木





降雪の石垣

 ところが、本丸の最高点は工事中のためでしょうか、行けないようになっています。行ったのは二の丸跡の少し先まで。観光客は、この雪のせいか、時間が遅いのもあるのでしょうが、もうほとんどいなくなりました。ただ、それまでは、かなりの人が訪れていたようで、Googleのコマーシャルになったり、その前から「天空の城」として脚光を浴びているだけのことはあります。この日は年末とはいえ、まだ平日です。私は、有給休暇をとってきているのです。雪を狙ったカメラマンも何人か訪れているようです。

 我々は遅めの時間だったので、上に着いた頃にはほとんど人影は消えたところでした。それでも少しはまだ登ってくるようです。風もあります。ただ、気温は0℃で、寒さはそれほど感じませんでしたが、ぼたん雪で傘をさしていても、ズボンの裾は完全に濡れ、運動靴のつま先も完全に濡れて靴下も濡れています。カメラもフリースの中に入れていますが、レンズに水滴がついてしまっています。

 年が明けて、2014年のNHK大河ドラマを見ると、『軍師官兵衛』で、ロケ地として、竹田城跡が出ていました。さらに人気になるかもしれません。

 ただ、2014年9月のニュースで、2014年12月11日から2015年3月19日までの冬季の登城が全面禁止になると知りました。石垣の保護と登山道凍結による危険防止のためとのことで、今までは冬季登城の自粛呼びかけだったそうですが(私は知らずに出かけました)、門扉を5ヶ所に設けて徹底するとのことです。2013年末に凍結した登山道で転倒骨折した事故もあったそうです。人気が出過ぎるのも問題ですね。

 さらに2014年11月のニュースで、竹田城跡に向かう史跡域内の大手道(おおてみち)の一部で、拡幅工事を国に無許可でされていたことが発覚しました。観光客が増えたことで朝来市が拡幅工事をしたようですが、文化財保護法で形状変更に厳しい規制があるようで、文化財としての本質的価値に関わるとのことです。人気が出ると色々な問題が噴出してしまうようです。

 竹田城は、別名虎臥城(とらぶせじょう)とも呼ばれ、1431年に山名宗全(やまなそうぜん)が築きはじめた城で、応仁の乱のときは、家来の太田垣光景(おおたがきみつかげ)が城を守った。豊臣秀吉が攻めてきたとき、太田垣朝延(とものぶ)は城を捨てて逃げ、秀吉は、最初、桑山道栄(くわやまみちひで)に城を与え、その後、赤松広秀(あかまつひろひで)に与えた。広秀は家康に味方した、とのことです。

 竹田城跡から姫路へ向う途中、夕食を取ります。18時過ぎに「Karin」という定食が食べられる喫茶店。店に入ると、どこに座ったらいいのか、勝手に座っていいのか、店員に気づかれず座るのも変なので、少し待つと、どうぞ、と。好きへ席へどうぞ、といったところでしょう。注文もこちらから声をかけます。結構、放置されている感じですが、別に悪い気がするわけではありません。こちらから声をかければ済むことなので。



店内

 注文したのは、入口のボードにあった、「今月のよくばりセットA」。ミニステーキ、エビマヨ、シーフードマリネ、スープ、ライス、ドリンクで1,000円です。妻は、「今月のよくばりセットB」。Karinオリジナルロコモコ、エビフライ、からあげ、スープ、ドリンクでやはり1,000円です。ドリンクは、ドリンクバーでホットかアイスを選択するようです。で、私はホット、妻はアイスを。するとしばらくして、ホット用のカップとアイス用のコップが空のままテーブルに運ばれてきました。どこにドリンクバーがあるのかもわからないので、とりあえずカップを持ってカウンターの方へ行き、マスターっぽい店員に聞いて、ドリンクバーへ。ドリンクバーと言ってもホットは、コーヒーが置いてあるのと抹茶オーレやココアなどの粉が入っている缶が2つ3つあるぐらいです。しかも、お湯がなかったので、声をかけると、持ってきてくれました。どうやら間違えてコーヒーを2つ置いてしまっていたようです。とりあえずキャラメルなんとかという甘そうなものを注ぎました。



ボードのメニュー





メニュー裏の「Cafe La Karin」





ホット用のカップとアイス用のコップ

 10分も待ったかどうか、それほど待たずに食事がきました。注文のとき、時間がかかるけどいいかと聞かれていました。確かに予約客の食事を用意しているようで忙しそうだったのですが。なかなかおいしそうです。実際、肉もおいしいし、エビも大きくおいしかったです。スープもそれほど安っぽくはなくまずまずでした。ドリンクのおかわりは、ココアにしました。妻のものは、揚げものや目玉焼きなど、高カロリーな感じです。喫茶店の定食にしては、結構良いと思います。その割には、客はまばらですが、平日の夜だからかな?、立地条件もあるでしょうか?



「今月のよくばりセットA」(ミニステーキ、エビマヨ、シーフードマリネ、スープ、ライス、ドリンク)





「今月のよくばりセットB」 (Karinオリジナルロコモコ、エビフライ、からあげ、スープ、ドリンク)





箸袋





伝票

 宿泊は、コンフォートホテル姫路。「18時以降チェックインでお得」というプランで19時チェックイン予定で予約していました。7000円です。場所がよくわからずぐるぐるしてしまいましたが、住所をカーナビにセットしたら、すぐにわかりました。電話番号ではダメでした。ホテル脇の駐車場は満車のようです。隣のセブンイレブンの駐車場からホテルに電話し、契約駐車場を教えてもらいました。自走式の立体駐車場で、4階にとめることができました。自走式なので、荷物はゆっくり下ろすことができました。ただ、そこから少しだけですが、歩かなければなりません。でもしれています。駐車場からはエレベータで下りることもできますし。

 20時過ぎにフロントでチェックインし、最上階の911号室へ行きました。部屋は電気が白色光で明るいのが嬉しいです。枕はやわらかいのが私には合いません。寝違いみたいに少し首が痛くなったのはこのせいかもしれません。



部屋 140cm幅のダブルベッド





窓から夜の姫路駅方面を見る

 翌日は、岡山へ移動し、まずは、後楽園と岡山城へ行きました。

【古城山が紹介されている主な書籍など】

隠れた名城 日本の山城を歩く』(山川出版社)2020年6月25日第1版第1刷発行
  カバー表紙にも裏にも竹田城の写真が載っています。小和田哲男氏監修。

『ジュニア歴史シリーズ カラー 日本の城 6 近畿の城・下』(人物往来社)昭和41年5月25日初版発行
  「応仁の実力者、山名宗全の城」として、竹田城の歴史が書かれています。

『るるぶ情報版 近畿7 兵庫 神戸 姫路 但馬'09』(JTBパブリッシング)2008年11月1日初版発行
  古城山の名は出てきませんが、「竹田城跡(たけだじょうせき)」の項で、カラー写真などが載っています。

日本人なら絶対行きたい 日本の名城200』(宝島社)2023年6月8日第1刷発行
  半ページのスペースで「播磨攻めの拠点」として紹介されています。

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