巴山 三河(豊川・矢作川・男川)の分水嶺

 facebookで紹介されていたのを見て、この機会に以前から訪れてみたかった巴山に出かけました。三角柱の石碑が珍しいと思いました。



登山口にある「巴山 白髭神社」の石柱と注連縄のかかる鳥居

【山 名】巴山(ともえやま) 710m
【山 域】三河
【水 系】豊川支流巴川水系・矢作川水系
【所在地】愛知県岡崎市(おかざきし)千万町町(ぜまんぢょうちょう)巴山(ともえやま)・新城市(しんしろし)作手高里(つくでたかさと)入り(いり)・作手清岳(つくできよおか)滝ノ上(たきのうえ)・大入(おおいり)
【山行日】2012年9月29日(土曜日・先負)
【行  程】白髭神社鳥居前から
  自宅(8:34) ==== マクドナルド ==(R1 26.0km)==(9:24)白髭神社鳥居前(9:36) ---- 引き返す --
  -- 白髭神社鳥居前(9:40)----(9:48)巴山(9:59)----(10:19)休けい場所 ----(10:29)林道に出る --
  --(11:33)Uターン ----(11:59)林道に出た分岐 ---- 白髭神社鳥居前(12:15)==(5.2km)== 道の駅(13:06)==
  ==(35.3km)==(13:58)御油松並木駐車場 --(音羽川沿い散策)-- (14:30)御油松並木駐車場 ==== (14:33)自宅
 (合計走行距離:67.1km)
【標高差】約30m
【人  数】2人
【天  候】晴または曇
  気温:24℃(自宅出発時)、20℃(登山開始時)、27℃(御油松並木駐車場到着時、帰宅時)
     9月29日10時新城の気象庁データ:降水量0.0mm、気温27.2℃、風速1.5m/s、風向:南
【地形図】1:25,000 高里(たかさと) 平成7年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、厚手ショートソックス、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、
 ユニクロ綿100%トランクス(中国製)、眼鏡、OUTDOORエンジ色デイパック(USA製)、
 RunBIRD(ミズノ)中国製半袖Tシャツ(綿60%、ポリエステル40%)、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、黒色ウェストバッグ、
 デジタルカメラ:SONY α350 + 2.8/100 MACRO(首に提げて歩く、途中から三脚もつける)、CASIO EX-ZR300も使用
【所持飲料】AQUARIUS ZERO 500ml、あやたか 綾鷹 緑茶 500ml
 山頂に三角点もなく、簡単に登れ、山らしくない山のようで、あまり食指が動かず、今まで出かけることはありませんでした。巴山登山口への表示も見たことがありますが、狭そうな道路を入っていくようで、マイナーな感じも受けたことがあります。

 それでも、三河の名の起源の山だという説があり、興味深く思っていたのも事実です。ただ、この説にしても、なぜ三つの川の源流がそんなに大切で、国の名前にまでなったのか、と思うと、眉唾っぽくも思えていました。「御川」からとの説もあるようで、こちらの方が自然に感じていました。

 同行者はYさん。わざわざ名古屋からです。名鉄国府駅で降りて、近くのマクドナルドで朝食を買うと連絡がありました。マクドナルドへ行き、ピックアップします。

 国道1号線を少し西進し、音羽川沿いを北上し、峠を越えます。巴山方面への角を右折しますが、駐車地の適地が見当たりません。引き返し、少し先の角を右折します。巴山への表示があり、それに沿って進んでいくと、白髭神社の鳥居が目に付きました。その前に広い駐車スペースがあります。ここにとめることにします。



「石塔ヶ坂古戦場 約1000m」の看板(一般的には石堂ヶ根らしい)



岡崎市と新城市との境界です

 あたりを歩き回ると、神社への階段ではなく、巴山の看板があり、そこから登れるようにもなっているのに気づきました。ならば、そこを登ることにします。



「白ひげ神社」と書かれた道標もありました



「巴山」の古い看板もありました

 車をロックし、歩き始めて、Yさんに指摘されました。ザックは?と。なんとザックを背負い忘れていたのです。こんなことは初めてです。まあ、デイパックの小さなものですし、わずかな距離でしょうから無くても大して問題ないかもしれませんが、まだ歩き始めてすぐだったので、戻ってザックを背負います。

 あまりしっかりした登山道ではありませんが、少し登ると鳥居からの立派な道に合流しました。こんなんならば、鳥居から階段を上がっても大して変わりはありませんでした。合流するまでくもの巣に引っかかったりしていたのでした。



笹が覆いかぶさる踏み跡



林下の踏み跡

 そこから大して歩かず、神社や碑があるピークに着きました。その中で特に目についたのが、川の名前が書いてある標柱です。他の面を見ると、豊川、矢矧川、男川と3つがあることがわかります。なんと3面の石柱です。「巴山三川分流碑(ともえやまさんせんぶんりゅうひ)」というようです。その下には歌も書いてあるようですが、小さな文字で気づきませんでした。近くの看板によると、平安時代の藤原俊成(ふじわらのしゅんせい)の歌だそうで、「つるきたち 三河の水の みなもとの 巴山とは こゝをいふなり」などの歌が書いてありました。

 なんと平安時代に既に「巴山」の名前があったということになります。それだけ古い名前だとすると、「三河」の起源だとしても、腑に落ちます。ただ、この神社のあるピークは、国土地理院の地形図を見ると、実際には男川の源流ではないようです。豊川と矢作川支流乙(おと)川の分水嶺でしかありません。矢作川支流男川の源流を含めた三川の源流は、もう少し南にある700mピークになるようです。それにもっと言えば、乙川と男川はいずれも矢作川の支流です。さらに、このあたりの最高地点は三角点がある720.0mピークのようです。この最高点は、豊川の源流でしかありません。また、北部のピークは矢作川支流巴川支流大桑川の源流にもなっています。細かいことを言うとそうなりますが、このあたりをまとめて巴山とすれば、矢作川支流乙川と矢作川支流男川と矢作川支流巴川支流大桑川と豊川支流巴川の分水嶺ということになります。矢作川の支流と豊川の支流にいずれも巴川の名前があるのも興味深いところです。



額田町文化財保護委員会による「巴山三川分流碑」の説明板



「三河 巴山白髭神社」の石碑と「豊川」の面が見えている三川の石柱



「男川」と「矢矧川」の面が見えている三川の石柱



「白髭大神」の祠と賽銭箱



巴山山頂

 ここからは展望も少し得られます。展望写真が備えれていて、それを見ると、富士山や聖岳などが見えるようです。富士山は目を凝らしても雲の中のようでしたが、聖岳などははっきり見えました。



南アルプスを遠望

 さて、あまりにもわずかな距離だったので、これからどうしようかと考えます。持参した、『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)を見ると、この先に、休憩広場があるようです。そこまで行ってみることにします。

 それまではほとんどが植林でしたが、この先は広葉樹になりました。Yさんが栗に気づきました。ちょうど時季でしょうか。それほど大きくありませんが、いくつか拾って持ち帰り、食べてみました。しっかり栗の味がしておいしかったです。ちょっとゆですぎたためか実が柔らかくなりすぎ、食べづらかったですが。



落葉広葉樹林下の踏み跡

 そんな気持ちのよいほぼ平らな道を行くと、開けた場所に出ました。そこは直射日光で暑いぐらいです。送電線鉄塔が少し先に見えます。景色に変化があるというような場所ではありません。



送電線鉄塔が見える開けた場所

 引き返そうとしますが、すぐに考え直し、先に道がないか確認します。すると右奥へと道は続いていました。ここを進めば、林道に下りて、そのまま石筒坂古戦場跡という場所に行けるだろうと。

 その予想は当たっていて、林道に下り立ちました。すぐ近くには大きなトイレらしき建物がありました。ここを左へ進みます。途中、オフロードバイクが何台か通過しました。道端には目立たず、アザミやシュウブンソウなどの秋の花が何種も咲いていました。



トイレ?



林道にはタイヤの跡もありました



藪の中に軽トラが放棄されていました



送電線鉄塔が林立しています



千万町ハイキングコースにもなっているようです



牧場跡地でしょうか

 古戦場跡への看板はたまに見かけますが、なかなかその場所にはたどり着きません。途中、花の写真を撮りながらのんびり歩いているので、余計に遠く感じます。林道が下ったり、分岐があったりすると、もうあきらめて引き返したくなります。そんな気持ちを何度も感じ、結局、たどり着く前に引き返すことにしました。元々、昼前には下山するつもりで、昼食は持たずに歩いていたのです。途中、イベントの準備をしている3名に会いました。



三河高原トレイルランニングレースのコースとして準備しているようです



土管も放置されていました



「石筒坂」と書かれた案内

 車に戻ったのは、正午過ぎ。もう腹が減っています。昼をどこで食べるか考えます。音羽方面へ戻るか、新城方面へ抜けるか。せっかくなので、同じ道を戻るよりは新城に抜けることにします。新城まで行けば昼食も食べられるでしょう。でも、その前に作手の道の駅で何か食べられるかもしれません。

 「道の駅 つくで手作り村」に到着すると結構な混雑ぶりです。昼食も食べられそうです。トイレに寄ってから、レストランに入ると待ち状態です。名前を記入し、入口前にある野菜売場を一周します。そして店に中に入ると、次に呼ばれるタイミングでした。すぐに呼ばれ、座敷でもテーブルでもOKとしていたので、テーブルに案内されました。後で知りましたが、隣のテーブルには東海テレビの取材陣3名が昼食中でした。出たとき、作手米の販売コーナーのところで取材していました。作手米はブランドになっています。結構売れているようでした。

 注文したのは、「ハヤシライス おからコロッケ付」で900円と少し高め。Yさんは「ハヤシライス ミニサラダ付」(700円)。トマト味のハヤシでした。作手和牛を使用しているとありました。ハヤシの量に対してご飯が多いようで、最後の方は白米だけで食べなければなりませんでした。ご飯は作手米かどうかはわかりませんが、おいしかったです。



「ハヤシライス おからコロッケ付」(900円)

 ここには、「愛知産ジビエ消費拡大事業」などのパンフレットが置いてありました。ジビエというと、イノシシやシカがまず思い浮かびます。うまく料理しないとおいしくないというイメージがあります。イノシシは赤引温泉でシシ鍋として食べましたが、おいしかったです。作手の道の駅では、「森の騎士バーガー」というメニューがありますが、これはまたの機会にしましょう。

 豊川に戻り、音羽川沿いを歩くことにします。朝、出発するときに名鉄ハイキングか何かで歩いている人をたくさん見かけていました。そして川沿いにヒガンバナを見ました。この時期に音羽川沿いを歩いたことがなかったので、この機会に歩くことにしました。

 

音羽川沿いのヒガンバナ

 駐車場に車をとめ、一つ先の橋まで行き、対岸を歩いて戻りました。

 見かけた花
 ヒガンバナ、ススキ、カタバミ、チヂミザサ、ヤクシソウ、ガンクビソウsp、シュウブンソウ、ゲンノショウコ、アキノタムラソウ、チドメグサsp、アザミsp、キンミズヒキ、タデsp、メハジキ、アキノキリンソウ


【巴山が紹介されている主な書籍など】

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  石堂ヶ根の戦いについても紹介されています。

『朝日新聞』2010年1月10日
  巴山山頂付近からの富士山のカラー写真が載っています。

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