ヤドリギ(キミノヤドリギ、ホヨ) 寄生木(黄実の寄生木、保与、宿り木、宿木)
 Viscum album L. subsp. coloratum Komarov
 ヤドリギ科 ヤドリギ亜科 ヤドリギ属


 

 

 

 

花・実 東三河 豊橋公園 2006.3.12

 自然観察会に参加したときに観察しました。豊橋公園は吉田城もある身近な公園ですが、行ったのは初めてでした。豊橋市役所のすぐ隣にある公園ですが、豊川左岸にもあたり、意外に自然豊かな場所なんだなと初めて認識しました。そしてこの日の観察会の目玉はヤドリギとヒレンジャクだったのではないかと感じました。
 望遠鏡を覗かせてもらいましたが、ヒレンジャク(緋連雀)は尾羽の先が緋色をしていてとても綺麗です。ちなみに尾羽の先が黄色いものはキレンジャクと言います。

 ヒレンジャクは渡り鳥で、シベリアなどで繁殖し、冬季に日本などにやってくるそうです。

 そしてこのヒレンジャクの好物がヤドリギなのです。粘着性のあるヤドリギの実を食べて、糞をします。9枚目の写真がその糞です(ちなみに糞の近くに生えているのはツメクサでしょう)。この糞も粘着性が失われておらず、1つの実の中には1つの種子が入っていて、木の枝に落ちるとそこからヤドリギが芽生えてくるのだそうです。6枚目の大きな木の写真はエノキで、その上部にいくつもの球形に見えるヤドリギが付着して生えています。
 4、5枚目の写真は地面に落ちていた雄花ですが、これらはヒレンジャクがついばんで落としたものでしょうか。8枚目の写真は実が落ちていましたが、食べ損なって落としてしまったのかもしれません。雌花は雄花に比べてかなり小さめです。

 常緑で茎も緑色です。茎は二叉分岐を繰り返し、先端の節に2枚の葉を対生につけます。この節は年の1つずつ増えていきます。先端ではなくなった節の葉は落ちます。花は枝先に1〜3個つけます。

 果実は球形、半透明の淡黄色で径約8mm。果実が橙赤色の品種をアカミヤドリギと言うのに対して、本種をキミノヤドリギと呼ぶこともあるようです。

 分布は、北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国(北部・東北)となっています。

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