赤岩山 12月の紅葉

 豊橋近郊の散歩。思いがけず紅葉真っ盛りでした。
【山 名】赤岩山 111.4m
【山 域】弓張山脈(東三河)
【所在地】愛知県豊橋市
【山行日】2006年12月10日(日曜日)
【行 程】赤岩寺(せきがんじ)から
【標高差】約80m
【天 候】晴のち曇
 12月10日14時豊橋の気象庁データ:気温14.7℃、風速6m/s、風向:北西
【地形図】1:25,000 豊橋(とよはし) 昭和62年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、薄手ショートソックス、綿100%ジーンズパンツ、
 綿100%半袖Tシャツ(Fabric Made In USA、Assembled In Honduras)、綿100%長袖シャツ(中国製)、
 TARAS BOULBA(アシックス)POLARTEC(ポリエステル100%)SERIES200フリース、デイパック、眼鏡、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、デジタルカメラ:KONICAMINOLTA αSweet DIGITAL(首に下げて歩く)
【所持飲料】サントリーDAKARA 500ml(飲まず)
 午前中は豊橋公園で、NPO法人 東三河自然観察会主催の観察会に参加し、豊橋公園近くの喫茶店でランチ(\700)後、赤岩山に行きました。

 赤岩山という名は、「愛知アルプス山行記」で知り、いつかは訪れたいと思っていました。また、このあたりを「赤岩山緑地」というらしく、さらに赤岩寺の山号が「赤岩山」でもあるようです。元はこの山号なのでしょうか。

 『愛知県下三河国八名郡地誌略』(明治14年1月)には、「赤岩山ハ、郡ノ東南、多米村ニ位セリ、其中腹ニ、愛宕社アリ、西麓ニ、赤岩寺アリ、山門ヨリ、社前ニ至ルノ間、両側、皆櫻樹ニシテ、花時ノ景色、頗ル美ナリ、」とあります。つまり、これを正しいとすると、赤岩山は、三河富士と呼ばれる320m峰あたりのことを指しているように思われます。ですが、今回は展望台のある111.4mのピークを赤岩山としておきます。

 「赤岩」とは、チャートのことだと以前に自然観察会の方に教えていただいていました。赤岩寺のパンフレットには「硅磐岩」と書かれていますが、一般的には「珪板岩」と書き、つまりこれが「チャート」のことのようです。

 また、数日前に、東三河山ぽ会の人から「赤岩の展望台」の話を聞いて、赤岩山には展望台があるのだと知り、それをきっかけとして今回出かけることにした次第です。

 この日は朝から天気が良く、また暖かい。赤岩寺に着くと、紅葉が映えていた。豊橋は今が紅葉の最盛期なのかもしれない。お寺だからだろうカエデも多い。高野山真言宗正法院赤岩寺は、三河七御堂(他は普門寺、財賀寺、鳳来寺、丹野御堂、長泉寺、金蓮寺)の一つで、神亀3年(西暦726年)行基菩薩の開基、元は法言寺と言ったそうである。

 このお寺の中を適当に登っていくと、「近藤翁之像・展望台」への道標を見つけたので、それに従い、展望台へ向かう。いくつかの分岐が交錯しているが、それは地形図にもいくつか載っている。散策している人もちらほらいるよう。紅葉の時期だからだろうか。

 展望台には誰もいないときに着いた。もちろん展望はいい。裏の山も色づいている。1ヶ月ほど前に登った大蔵山の展望台も見える。ついでに渥美半島には蔵王山の展望台も見える。



赤岩山の展望台



展望台から弓張山脈先端の大蔵山・岩屋山方面を見る



展望台から豊橋平野を隔てて渥美の山々を見る

 あまりにもあっけないので、少し戻って途中から尾根沿いに登っていく。ここは「赤岩寺(せきがんじ)自然歩道」というようである。すると標高107m地点と思われる場所に、近藤翁の像が立っていた。どんな人かと言うと、近藤壽市郎(こんどうじゅいちろう)という国会議員や豊橋市長を務めた政治家で、豊川用水を引こうと考えた人なのだそうである。



赤岩尾根をバックに立つ近藤翁の像



お地蔵

 さらに尾根を進む。地形図によると愛宕神社があるはずである。しかしそれらしいものは見当たらず、かわりにカエデや桜の多い平たい場所に出た。道標に表示されていた「林間広場」がここだろうか。堀切のようなものがあり城跡のようである。途中にあった完成前の「赤岩山緑地案内図」に透けて「赤岩城跡」とあったような気がする。たぶんこれだろう。標高は140m付近だと思う。この日一番の紅葉が見られ、紅葉の穴場と言えると思う。大きな桜の木もあり、春にも訪れてみたい。

 

 

 



紅葉

 尾根を稜線まで登るとそこは、「赤岩(あかいわ)自然歩道」である。通称「赤岩尾根」とも言う。「赤岩寺自然歩道」と共に「豊橋自然歩道」の支線になっている。しかし今日はこれ以上登らない。ここから石段を下ると左に赤い建物が見えた。これが愛宕神社だろうか。そこへ向けて急な石段を登る。すると岩壁に接するように絶壁に赤い新し目のペンキに塗られた小屋があった。防犯カメラ設置の表示もある賽銭箱があるからそれとわかるが建物は単なる小屋としか見えない。赤岩寺のパンフレットには「愛宕堂」と書かれていた。ここからも展望が得られる。



愛宕堂

 引き返して下から見ると、なんと大岩の上に建っていた。このチャートの岩が「赤岩」なのだろう。岩壁を見ると、つい登れそうかという見方をしてしまうが、この岩はほとんど逆層になっていて難しそうに見えた。そして岩の少し高いところには役行者像も安置されていた。



赤岩



役行者像

 近くには井戸もあった。そして「井戸危険 立入禁止 公園管理者」の看板もあり、柵の外から覗くと埋まってはなく、木の枠組みらしきものもあった。やはり上にあったのは城跡だろうとさらに確信する。

 左方向へ下っていくと大きな砂防堤の下に出た。赤岩川に架かる愛宕橋という新し目な橋を渡る。少し下には登山の格好をした二人連れもいた。



赤岩川上流の大きな砂防堤



赤岩川に沿って下る

 赤岩寺に下ると結構人で賑わっていた。結構若い人たちもいるが、何か催事でもあるのだろうか。駐車場もほぼ満車のよう。少し横に進んだ先にある喫茶店でコーヒーを飲んでから帰宅した。



弘法大師像と赤岩寺本堂



赤岩寺鐘楼と背後の稜線



赤岩寺中門

 見かけた動物
 キセキレイ

 見かけた植物
 カラスザンショウ、コナラ、クリ、ヒノキ、ヤマザクラ、タブノキ、コセンダングサ(花)、ヤマハゼ?(紅葉)、ヤマウルシ(実)、イロハカエデ?(紅葉)、モチツツジ(花)、マツ、ネズミモチ?、ヒトツバ、キヅタ、センダン(実)


【赤岩山周辺が紹介されている書籍】

『愛知県下三河国八名郡地誌略』明治14年1月
  文章及び地図に赤岩山の名が示されていますが、今回訪れたピークとは異なる可能性が高いと思われます。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  赤岩寺境内の桜が「赤岩公園のサクラ」として紹介されています。

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