イヌガヤ(ヒノキダマ、ヘダマ、ヒビ、ヒビノキ) 犬榧
Cephalotaxus harringtonia (Knight ex Forbes) K.Koch
イヌガヤ科 イヌガヤ属


葉 奥多摩 高尾山 2008.2.16

 高尾山の稲荷山コースで見かけたとき、最初はカヤかと思いましたが、『葉で見わける樹木』(小学館)を見ると、カヤと同じページにイヌガヤが載っていました。葉の長さがカヤよりイヌガヤの方が長い感じで、写真の雰囲気はイヌガヤです。では、違いは何かと読んでみると、葉を軽く握ったときに、痛いのがカヤで、痛くないのがイヌガヤだと書いてあります。その場では写真を撮っただけで触れてはいないので、感触はわかりません。ただ、写真をよく見ると、葉の先が尖っていて痛そうに見えます。ならばカヤだろうか、とも思いましたが、イヌガヤの葉先も尖っていることには違いありません。ただ、よく見ると、カヤの葉先がしっかりしているのに対し、イヌガヤの葉先はほっそりしています。長めの葉がついていることも含め、イヌガヤと判断しました。

 葉の先の尖りは1つで、これが2つあれば、モミの若木になります。

 イヌガヤ科にはイヌガヤ属のみがあり、日本のイヌガヤ属は、本種のみで、多雪地には変種のハイイヌガヤが分布しています。なお、カヤはイチイ科です。カヤの大きいものが25mほどの高さになるのに対し、イヌガヤは大きくても8〜10m程度です。

 イヌガヤの分布は、岩手県以南の本州、四国、九州、屋久島、朝鮮半島、中国東北部となっています。

 『日本の野生植物 木本』(平凡社)では、庭に植えられるイヌガヤの1品種として、チョウセンマキも紹介されています。

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