岩古谷山 夏に和市から周回

 湿度は高く感じましたが、暑さはそれほどでもなく、思ったよりは楽に登れました。



山名板と三ッ瀬明神山

【山 名】岩古谷山(いわごやさん、いわこやさん、いわこややま)(三河妙義) 799m
【山 域】奥三河(設楽山地、設楽山系) 天竜奥三河国定公園第1種特別地域
【水 系】豊川上流寒狭川支流野々瀬川水系・天竜川支流大千瀬川支流御殿川上流神田川水系
【所在地】愛知県北設楽郡(きたしたらぐん)設楽町(したらちょう)和市(わいち)和市場(わいちば)・
      荒尾(あろう)根古谷(ねごや)・岩古谷山(いわごやさん)・平山(ひらやま)向山(むかいやま)
【山行日】2011年8月14日(日曜日・先負)
【行  程】和市から周回
  豊川 ==(県21・R151)== サークルK ==(R151・県437・県21・R257・県436・県32・県389・R257・R473)== 和市登山口 --
  8:30                                                                                    -10:03
  -- 堤石峠 ---- 岩古谷山 ---- 東屋 ---- 不動滝 ---- 堤石トンネル出入口 ---- 和市登山口 ==
  10:41-10:48  11:19-11:50    12:09                                         13:07-13:14
  ==(R473・R257・県389・県32・県436・R257・県21・県437・R151・県21 53.6km)== 豊川
【山行時間】3時間4分(休憩を含む) (登り:1時間16分、下り:1時間17分)
【標高差】約300m
【人  数】2人
【天  候】曇 気温:26℃(堤石峠)
     8月14日11:30新城の気象庁データ:気温32.9℃、風速2.7m/s、風向:南南西
【地形図】1:25,000 田口(たぐち)昭和56年修正測量(所持のみで使用せず)
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、黒色ウェストバッグ、綿100%トランクス(中国製)、
 ショートソックス(黄土色)\2,100 毛77%・ナイロン22%・ポリウレタン1%(2011.06.26購入)、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、MILLETアタックザック、眼鏡、
 緑色タオル(首にかけて歩く)、水色バンダナ(堤石峠から頭に巻いて歩く)、表地綿100%Colemanキャップ、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、RunBIRD(ミズノ)中国製半袖Tシャツ(綿60%、ポリエステル40%)、
 デジタルカメラ:SONY α350、MINOLTA DiMAGE7(いずれも首に提げて歩く)
【所持飲料】爽健美茶 500ml(約400ml飲む)、アクエリアス カロリーオフ500ml(約150ml飲む)、
 い・ろ・は・す I LOHAS 温州みかんエキス入りナチュラルミネラルウォーター 555ml(約300ml飲む)、
 アクエリアス ビタミンガード レモンピールエキス入り ビタミンC1000mg配合 カロリーオフ500ml(約150ml飲む)
 当初はもう少し涼しそうなところまで行くことを考えていましたが、お盆渋滞が予想されるので、高速や混雑しそうな国道を使わないで行ける場所ということで、久しぶりに岩古谷山へ登ることを思いつきました。ここなら暑くても大して時間もかかりませんし。

 豊橋のYさんが来てくれるのが8時半の予定に対し、10分ほど早く来たので、急いで準備します。お盆で逆に道路が空いていたそうです。そして出発はちょうど8時半となりました。

 新城のサークルKで車から外へ出ると、かなりの暑さを感じます。今日はかなり暑くなりそうです。前日は多治見市で38.1℃を記録し、この日の全国最高となっています。そしてこの暑さは一週間近く続くと発表されています。ところが、和市の登山口に着いて外に出ると意外に涼しいのです。新城は盆地状で特に暑かったのでしょうか。それとも和市は曇っていて、雨上がりでもあるようでもあり、それで涼しいのかもしれません。単に標高だけではない気がします。いずれにしても、涼しいに越したことはありません。登山口には他に2台の車がとまっていました。この暑さの中でも登山している人がいるのでしょうか。仲間がいると思うと元気が出ます。

 民家脇の登山道を登り、林道を横断します。ここには1台の車が止まっていました。さらに登山道を登ります。道端にはハエドクソウがたくさん咲いています。頭上ではミンミンゼミとツクツクボウシの鳴き声が響いています。先日の本宮山ではヒグラシの声が一番多かったですが、ここでは全く聞きません。ヒグラシの代わりがミンミンゼミという感じです。



登山口付近の道標

 「十三曲り」という坂を登っていきます。一つずつその表示があります。そして13個目を曲がると堤石峠に着きます。ここで初めての休憩をします。ベンチがあるのですが、ただ、アブがまとわりついてきます。払いながら座っていると急に静かになりました。そうすると逆に不安になってしまいます。どこかにとまったのではないかと。結局どこにもとまっていなかったようですが、あちこち動かして確認してしまいました。



「倒木の危険有り 頭上注意 設楽町役場 産業課」の表示とトラ柵



倒木

 ここは四叉路になっています。「東海自然歩道」の道標では、峠の向こう側は「黒倉集落」へとなっています。登ってきた道は、「田口 7.0Km 2:25分」となっています。尾根上へは、「岩古谷山 0.6Km 30分」となっています。反対方向への表示はありません。ただ、そちら方向の足元に、「手袋必携コース」とだけ書いてあります。先には平山明神山や大鈴山があります。



峠の道標は三方



峠から岩古谷山方面を見る

 尾根上を進みます。しばらくすると目の前に岩の壁が現れます。木の階段で一旦下っていきます。注意して下っていきますが、右手には鹿島山が見えました。次に鉄製の階段を登ります。そして右上方向へトラヴァースするように木製の歩道を登ります。いずれも急斜面に取り付けられた人工的な歩道です。自然の岩などではないため、緊張感があります。いつ崩壊するか、木は腐り、鉄は錆びます。でも、身を委ねるしかありません。



岩古谷山の壁



木製階段の下り



右手に鹿島山を見る



山腹に取り付けられた木製の歩道を登る

 さらに先には岩にステップを刻んだ登りがあります。こちらは自然の岩なので安心感があります。ただ、バランスを崩さないことだけを考えて登ればいいのです。



ステップのある岩場の両側には柵もあります



さらに登っていきます

 登っていくと、左手に三ッ瀬明神山の双耳峰が格好よく見られます。左のピークが最高点で右が小明神(アンテナ峰)です。振り返ると、平山明神山のドーム型ピークも見られます。



平山明神山



三ッ瀬明神山方面



三ッ瀬明神山の双耳峰

 展望の良い尾根を進むと、分岐のピークに出ます。でもこの先へ少し進むと岩のピークがあり、最高の展望が得られます。キハギの花が多く見られます。ツガは果実をつけていました。



ピークから三ッ瀬明神山方面



ピークの岩場

 昼食はその手前のベンチのあるところでとります。ざるそばも複数種がコンビニで売られていましたが、今回は更科っぽく白い蕎麦を買いました(\370、286kcal)。「長野県産そば原料使用」とあります。わさびも「信州安曇野産」とあります。ところがおいしくありません。うどんに近い味です。蕎麦粉というより小麦粉を食べているような感じです。よく見ると小さな文字で、「麺に対してそば粉を対粉30%使用しております。」とありました。白いのは小麦粉の白さなのでしょう。がっかりです。

 カルビーの「ひとくち美膳(雑穀&あんず・杏仁)」も買いました。でも少なくとも味は先行する「SOYJOY」などと差別化できているとは思えませんでした。焼鮭おにぎり(\135、179kcal)も1つ買いましたが、これは帰宅後に食べました。山頂にあまり長居したつもりはありませんでしたが、結局30分ほどいました。

 下りは、堤石トンネル方面へ進みます。途中、岩場(鎖場)の迂回ルートの表示がありました。新ルートでしょうか。以前に通ったことがないので、今日はこちらに進んでみます。すると新し目の材木でトラヴァースルートが整備されていました。あまり歩きやすくはありませんでしたが。



堤石トンネルへの分岐



迂回ルート

 さらに下ると、古い東屋がありました。この下に「猿渡橋」があります。岩壁に取り付けられた階段です。上から見るとしっかりして見えますが、下りきってから見上げると何とも頼りない階段です。岩からせり出した階段に支えがないのです。これを知っていたので、下るときも変な緊張感を持ってしまいます。



階段状の猿渡橋を見下ろす



最下部にある「猿渡橋」の表示



「猿渡橋」を見上げる

 カエデの見事な根が這う岩を見て、岩のトンネルをくぐり、不動滝(男滝・女滝)に出ます。男滝からは水滴が落下している程度です。でも、上からダイレクトに滝壺まで落ちるのです。見上げたときの迫力はなかなかです。



不動滝付近の小屋



不動滝

 役行者像を見て、トンネルの上を越えて、登山口に出ました。国道473号線を歩いて駐車地に戻りました。帰路の途中でトイレに寄り、ついでに、自販機で100円の「天然水サイダー350ml(伊藤園)」を購入しました。



役行者像

 携帯電話の歩数計によると、1日で歩いた歩数は5,167歩。距離は3.10km、時間は1:14:55、消費カロリーは139kcal、脂肪燃焼19gでした。

 見かけた動物
 ベニシジミ、ニホンアマガエル、ニホントカゲ、キマワリ、マメコガネ、ミンミンゼミ(声)、ツクツクボウシ(声)

 見かけた花
 ハエドクソウ、オオヒキヨモギ、イワタバコ、ヒメヤブラン、オトコエシ、ヌスビトハギ、ミツバ、アキノタムラソウ、ミズヒキ、ヤブミョウガ、ハキダメギク、ツユクサ、シロツメクサ、ナガバノコウヤボウキ、タマアジサイ、キハギ、リョウブ


【岩古谷山が紹介されている主な書籍など】

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  和市から塩津へのルートが紹介されています。

『名古屋周辺の山200』(山と溪谷社)2002年3月1日初版第1刷
  清崎から田口へのルートが紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  障子岩、キリンソウ群落のカラー写真が載っています。

『北設楽の植物』(愛知県林業試験研究推進協議会)2006年2月20日発行
  岩古谷山に生える植物の記載があります。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  猿渡橋などの写真が載っています。

『名古屋からの山なみ 東山スカイタワー基点』(中日新聞本社)1991年6月1日発行
  晩秋に全山紅葉の山になるとあります。白山も展望できるとも。田口の紹介もあります。
  amazon.co.jp→名古屋からの山なみ

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  今回歩いたルートとほぼ同じルートが紹介されています。読みは、「いわこや」となっています。

『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  明地山とセットで紹介されています。

『名古屋近郊いで湯の山旅』(七賢出版)1995年11月7日第1刷発行
  「塩津温泉から岩古谷山」のコースが紹介されています。
  amazon.co.jp『名古屋近郊いで湯の山旅』

『増補改訂版 奥三河の滝 10万年の旅』(風媒社)1995年7月1日第1刷発行
  石英安山岩でできているという、雌滝・雄滝が紹介されています。
  amazon.co.jp→奥三河の滝 10万年の旅

『東海自然歩道日帰りハイキング2奥三河−鈴鹿峠』(山と溪谷社)1996年4月20日初版第1刷発行
  岩古谷山コースとして、鞍掛山からのコースが紹介されています。
  amazon.co.jp→東海自然歩道―日帰りハイキング〈2〉奥三河‐鈴鹿峠

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  「岩古谷山」、「岩古谷山自然歩道」、「雄滝・雌滝」の項があります。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  デイサイトの岩山であると紹介されています。

『日本の山1000』(山と溪谷社)1992年12月1日2刷
  与呉日出夫氏撮影の岩古谷山のカラー写真が載っています。

『設楽町誌 通史編』(北設楽郡設楽町)2005年9月30日発行
  岩古谷山のカラー写真が載っています。

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