勝山 松山城

 登りはロープウェイ、下りはリフトで。松山城はかなり立派な石垣がたくさんあり、見ごたえ十分でした。



太鼓櫓

【山 名】勝山(かつやま)(城山) 131.3m
【山 域】伊予
【所在地】愛媛県松山市(まつやまし)丸之内(まるのうち)
【山行日】2013年12月29日(日曜日・先勝)
【標高差】約30m
【人  数】2人
【天  候】晴
     12月29日松山の気象庁データ:平均気温3.4℃、平均湿度61%、平均風速2.3m/s
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ フリーロード3 VS-1(2013.02.11購入\4,482)、
 薄手ショートソックス、ユニクロ スタイルアップ カーゴズボン 綿70%・レーヨン27%・ポリウレタン3%、
 布ベルト Gevaert ゲバルト Wリングマートンライン グレー&黒 吉田株式会社 日本製(2,415円)、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、ユニクロ マイクロフリース長袖シャツ Olive L(100%ポリエステル)、
 山喜 MADISON WALKER 長袖チェックシャツ(アクリル55%、綿45% 中国製)、眼鏡、
 デジタルカメラ:Canon PowerShot SX50 HS(首に提げて歩く)
 大島の亀老山(記録)を下り、大島南インターから高速にのり、来島海峡大橋を渡り、四国本島へ上陸しました。今日は、あと松山城を見学し、たかのこのホテルに宿泊予定です。

 まずは松山城へ向かいます。知人のHさんから、松山城はお勧めだよ、と言われていたのです。途中、国道317号線の道路脇などには積雪が見えます。四国でも雪が降ったようです。道後を抜け、松山に到着しましたが、松山城への行き方がわかりません。山の上にあるようですが、車で登れるのでしょうか。カーナビには道路が描かれています。車で走っていると登山口の表示を見かけました。路面電車が走る広い道路をUターンし、そっちに行ってみると、ロープウェイ乗り場を目にしました。スマホで松山城への行き方を調べてみると、ロープウェイかリフトで上がるとあります。ということは車では上がれないのでしょうか。周辺をぐるっと回って、ロープウェイ駅近くで見かけた駐車場に入ることにします。普通の有料駐車場です。



伊予鉄道の観光列車「坊ちゃん列車」が真横に





伊予鉄道の路面電車2006(モハ2000形)





松山城の敷地の一画にある水準点 標高32.0478m





一等水準點と書いてある基準水準点

 ロープウェイ駅へ行き、ロープウェイの券を購入しようとすると、今日は、年に一度の天守閣すす払いのため、天守閣には入れないとのこと。それでも、翌日は道後温泉に入り、岡山へ移動予定なので、行くことにします。

 往復切符を購入します。ロープウェイでもリフトでも利用できるとのこと。おすすめは?と聞くと、寒いので、ロープウェイの方がいいでしょうとのこと。そのようにします。ロープウェイとリフトは並んで取り付けられています。ロープウェイは10分に1本あります。ロープウェイに乗ると、リフトで下ってくる人もいました。



「松山城山ロープウェイリフト共通乗車券」を購入します

 駅から山頂にある城までは徒歩です。石垣の量はかなりあります。思っていたよりも立派です。途中、記念写真を無料で撮ってくれる人もいました。天守閣の周りを一周し、戻りました。帰宅後、国土地理院のウェブサイトで地形図を確認すると、三角点は天守閣に向かう途中の脇にあったようですが、そのときは三角点があることも知らず、全く気づきませんでした。



城へのアプローチはよく整備されています





眼前に圧倒的な石垣が現れます





隠門続櫓を見上げる





重要文化財の戸無門





重要文化財の隠門(かくれもん)は現存唯一の隠門(かくしもん)とのこと





電波塔「城山送信所」と市街地 2011年にアナログテレビジョン放送が終了しテレビ塔ではなくなった





隠門を入ると石垣と塀がある





隠門を振り返る





松山平野 大観覧車「くるりん」も見えます





市街地と伊予灘に反射する夕日





太鼓櫓





隠門の隣にある筒井門





隠門を入ったところからの松山市内の展望





夕日に照らされる松山市街地の展望





夕日に照らされる松山平野





左端は太鼓櫓





太鼓門





太鼓門を本丸側から見る





本丸のクロマツと奥に天守がちらっと見える





本丸から天守(右)、小天守(中)、南隅櫓(左)を見る





天守(右)、小天守(中)、南隅櫓(左)





近くから天守(中)を見上げる 左は小天守





天守は現存十二天守の中で最も新しく江戸時代後期に再建されたもの





天守の中には入れないので壁の外を歩きます 右端は天神櫓





艮門(うしとらもん)と東続櫓(ひがしつづきやぐら)





天神櫓(右)とちらっと見える天守





天神櫓





天神櫓を見上げる





北側の石垣の外から天守を見る





北隅櫓は昭和43年に再建された





夕日を浴びる南隅櫓(昭和43年に再建)





北隅櫓(左)と南隅櫓(右)とそれを結ぶ十間廊下(昭和43年に再建)





重要文化財の野原櫓





南隅櫓(手前)とその右側にある小天守





紫竹門





紫竹門と小天守





紫竹門付近から乾門方面を見る





紫竹門(左手前)、南隅櫓(左端)、小天守(中央)、天守(右奥)、一ノ門南櫓(右手前)





乾門(左)と乾櫓(正面)





乾門(昭和57年再建) 扉の上には格子がある





乾門とその右は乾門東続櫓(昭和57年再建)





乾門の外から南隅櫓方面を見る





乾門(左)と乾櫓(右) 乾櫓は松前城からの移築と言われている





続く石垣を見る





管理事務所





夕空に鳥の群舞





太鼓櫓と松山市内





戸無門を出る 戸無門は慶長年間の建造





太鼓櫓を振り返る

 勝山は、松山平野(道後平野)の中心部に独立する丘陵です。『凸凹地図で読み解く日本の城』(技術評論社)には、「勝山は重信川支流の石手川扇状地に位置する独立した丘陵で、北部が花崗岩類、上位となる南部が砂岩や礫岩からなる堆積岩類である。」とあります。また、「勝山は築城前には二、三の峰を持っていたが、頂部が削られて平坦になった。」ともあります。

 松山城は、賤ヶ岳の七本槍の一人として有名な加藤嘉明(よしあき)が1602年から築城した四国最大の城とのことです。完成は1627年頃とのこと。国史跡になっています。四国最大という通り、かなり立派な石垣がたくさんあり、見ごたえ十分でした。行った甲斐はありました。

 下りは、リフトにしました。遮るもののない景観が楽しめます。これはいいですね。



リフトで下る





隣にはロープウェイのゴンドラも





加藤嘉明公騎馬像は水準点の横にあります





勝山町駅付近で伊予鉄道の路面電車を2両見る





勝山町駅付近で伊予鉄道の路面電車がすれ違い

 この日の宿泊は、「たかのこのホテル」です。源泉掛け流しだという「たかのこの湯」にも入ります。翌日は道後温泉に入ってから香川県の飯野山(讃岐富士)を登りました。

【勝山が紹介されている主な書籍など】

この地にこの城を建てた理由 凸凹地図で読み解く日本の城』(技術評論社)2016年11月10日初版第1刷発行
  「松山市中心部の城山(勝山)山頂に本丸、西南の裾野に二の丸と三の丸を構える平山城」とあります。
  amazon.co.jp「凸凹地図で読み解く日本の城」

『わくわく城めぐり』(山と溪谷社)2012年10月20日初版1刷発行
  8ページに亘り松山城が紹介されており、「道後平野中央の勝山山頂に位置する」という記述があります。
  amazon.co.jp「わくわく城めぐり」

『城の鑑賞基礎知識』(至文堂)1999年9月16日発行
  「山城と山麓の居館からなる中世の趣を残した旧式の縄張である。」との記述があります。
  amazon.co.jp「城の鑑賞基礎知識」

古写真で見る 幕末の城』(山川出版社)2020年5月30日第1版第1刷発行
  「勝山山頂に本丸を置き、五重の大天守が建てられた。」とあり、モノクロ写真が7枚載っています。
  amazon.co.jp「幕末の城」

『名城の石垣図鑑』(二見書房)2020年7月25日初版発行
  小和田哲男監修で、「標高約一三二メートルの勝山に築いた平山城」という記述があります。
  amazon.co.jp「名城の石垣図鑑」

『西日本 城と城下町 ベストガイド』(メイツ出版)2011年 10月15日第1版・第1刷発行
  「標高一三二メートルの勝山山頂にそびえる」という見出しで松山城が紹介されています。
  amazon.co.jp「西日本 城と城下町 ベストガイド」

『愛媛県の歴史散歩』(山川出版社)2006年3月30日1版1刷発行
  「松山平野(道後平野)の中心部に独立する勝山の丘陵」という記述があります。
  amazon.co.jp「愛媛県の歴史散歩」

『るるぶ情報版 中国1 山陽 瀬戸内海 しまなみ海道』(JTBパブリッシング)2009年1月1日初版発行
  松山城は、「松山城初代城主・加藤嘉明が勝山山頂に築いた四国最大の城」と紹介されています。
  amazon.co.jp「るるぶ情報版 中国1 山陽 瀬戸内海 しまなみ海道」

『るるぶ情報版 四国1 四国'08』(JTBパブリッシング)2007年7月1日初版発行
  「ロープウェイのほかに登城道も4コースある」と紹介されています。
  amazon.co.jp「るるぶ情報版 四国1 四国」

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