御幸山 三井寺境内の展望台

 四国旅行の帰路、滋賀県の三井寺に寄りました。ここには明治天皇の行幸により、御幸山と名づけられた場所があります。



展望台から雪をかぶった蓬莱山を見る

【行き先】御幸山中腹の展望台(標高約145m)
【山 域】湖西
【水 系】淀川水系
【所在地】滋賀県大津市(おおつし)園城寺町(おんじょうじちょう)
【山行日】2013年12月31日(火曜日)
【人  数】2人
【天  候】12月31日大津の気象庁データ:降水量0.5mm、平均気温6.1℃、平均風速1.8m/s、最多風向:南
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ フリーロード3 VS-1(2013.02.11購入\4,482)、
 薄手ショートソックス、ユニクロ スタイルアップ カーゴズボン 綿70%・レーヨン27%・ポリウレタン3%、
 布ベルト Gevaert ゲバルト Wリングマートンライン グレー&黒 吉田株式会社 日本製(2,415円)、
 半袖Tシャツ、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 
 長袖チェックシャツ、トランクス、眼鏡、黒色アウター、
 デジタルカメラ:Canon PowerShot SX50 HS(首に提げて歩く)
 香川県の飯野山(讃岐富士)に登り、そのまま岡山へ移動し、ホテルヴィアイン岡山に宿泊しました。翌朝の朝食は、シンプルだけど満足感がありました。8:20頃、5階のフロント脇にある朝食スペースへ行きます。大きな窓からは岡山駅西側の様子が丸見えです。その窓に面してカウンター席もありますが、我々はテーブル席に座りました。無料朝食なので、大きな期待は禁物です。特徴は、パンが多種あることでしょう。ただ、おにぎりも大きなものが2種あります。私はご飯派なので、おにぎりを2種と、パンも少し。大きめのおにぎりなので、量としては十分です。おかずは「あらびきポークウインナー」のみ。サラダはあります。フルーツもあるので、朝食としてはまあまあ形になっています。スープは、私はオニオンスープ、妻はコーンスープ。カレースープもありました。



朝食バイキング





妻の分





朝食スペースからの眺め





ホテルフロント入口

 部屋の窓からも岡山駅に発着する列車がよく見え、朝はしばらく眺めていたくなりました。そのことを楽天トラベルの口コミに書き込むと、ホテルのフロント担当から、同様の感想が多く聞かれる、と返信がありました。



山陽新幹線 Rail Star





朝景





和気行 クモハ115-1544





総社行3両編成の気動車





総社行 キハ47





備中高梁行

 12:45頃、時間的に昼ご飯を食べなきゃということで、高速道路移動中に西宮名塩サービスエリアで昼食をとることにしました。レストランはそこそこ混雑しているようで、記名して少しだけ待ちます。注文したのは、「兵庫県ご当地メニュー」の「自家製三田ポークチャーシューのカストーク」(650円)。妻は、「中之島ハンバーグ目玉焼き」(1,150円)。いずれも15分待ちのメニューです。でも運ばれてきたのは10分ぐらいだったでしょうか。カストークのパンはカリカリだけど、具はまずまずです。少しもらったハンバーグは普通でした。



店前のメニューディスプレイ





兵庫県ご当地メニュー





中之島ハンバーグメニュー





ナイフ、フォーク、箸





自家製三田ポークチャーシューのカストーク





中之島ハンバーグ目玉焼き





伝票

 帰宅する途中、どこにも寄らないのはもったいないので、三井寺に寄ることにしました。名前は知っていても行ったことはありませんでした。三井寺は通称で、正式には長等山(ながらさん)園城寺(おんじょうじ)。三井寺という通称は、ここに涌く霊泉が、三代の天皇(天智・天武・持統)の産湯として使われたことから、「御井(みい)の寺」と言われていたところからとのこと。長等山(354m)の山腹に位置します。平安時代には四箇大寺(東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺)の一つに数えられたとのこと。訪れてから約10年後の2024年、NHKの大河ドラマは、『光る君へ』。源氏物語を書いた紫式部が主人公です。この紫式部にも由来のあるお寺で、紫式部の叔父である康延(こうえん)と異母兄弟の定暹(じょうせん)が三井寺の僧侶だったとのこと。紫式部の父、為時も紫式部の死後、三井寺で出家したと言われているとのこと。また、藤原道長が奉納した秘仏が弥勒菩薩として伝わっています。

 まずは大門を入ります。大門は、入母屋造(いりもやづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の楼門(ろうもん)です。当初は1452年に滋賀県湖南市(旧甲賀郡)石部町の常楽寺に建てられた門で、後に豊臣秀吉が伏見城に移し、1601年に徳川家康によりここへ寄進されたものとのことです。明治33年4月に国の指定文化財となりました。



三井寺の大門(仁王門)は国の重要文化財





大門(だいもん)には門松が飾られていました 切り口に節は無く上部はカットされている





大門越しに見る境内





境内の案内図 なかなかの広さがあるようです





大門を境内側から見る

 大門を入って右手にあるのは釈迦堂です。室町時代に建立されたもので、国の重要文化財となっています。本尊は清凉寺式釈迦如来。釈迦堂の横には弁天池と1683年建立の弁財天社があります。そこから三井寺の本堂である金堂へ石段を登ります。石段を登ると左手に鐘楼があります。鐘楼には梵鐘があり、「三井の晩鐘」と呼ばれ、近江八景の一つとなっています。「残したい日本の音風景100選」にも選定されています。鐘楼と梵鐘は1602年に再建、再鋳造されたもので、国の重要文化財に指定されています。



釈迦堂(食堂)





弁天池と弁財天社 本尊は八臂弁財天





釈迦堂方面から金堂へ





金堂の近くにある鐘楼





鐘木





三井の晩鐘





金堂

 金堂の裏には閼伽井屋(あかいや)があり、その中には霊泉が湧出しており、御井と呼ばれていました。熊野権現社、弁慶鐘、一切経蔵を見て、唐院へ。唐院には、三重塔や潅頂堂があります。四脚門を出て微妙寺へ向かいます。ちなみに、このあたりの、金堂から村雲橋の間あたりで、『天地明察』などのロケが行われたとのことです。



金堂の一画と閼伽井屋





金堂正面軒下





閼伽井屋正面 閼伽井屋は1906年(明治39年)に国の重要文化財となりました





閼伽井屋正面上 閼伽井とは仏前に供養する水を汲む井のこと





閼伽井屋内部の三井の霊泉 天智・天武・持統天皇の産湯に使われ三井寺の名の由来にもなった





閼伽井屋(手前)と金堂(奥)





熊野権現社 1837年(天保8年)再建





弁慶の引摺り鐘(奈良時代の梵鐘で国の重要文化財)





一切経蔵と三重塔 三重塔は室町時代初期の建築で国の重要文化財





一切経蔵(いっさいきょうぞう) 室町時代初期の建築で国の重要文化財





一切経蔵の側面





三重塔脇





唐院の三重塔





唐院の潅頂堂(かんちょうどう) 国の重要文化財





潅頂堂と三重塔





潅頂堂正面





唐院四脚門 1624年(寛永元年)に建築された重要文化財 奥に潅頂堂





唐院四脚門前





園城寺別所(境内寺院) 微妙寺(びみょうじ) 1776年再建

 天台智者大師像、衆宝観音を見て毘沙門堂へ。観音堂のあるエリアには、百体観音堂、観月舞台、絵馬堂、鐘楼、手水舎があります。



天台智者大師像





衆宝観音





毘沙門堂 1616年建立 国の重要文化財





百体観音堂 1753年建立の滋賀県指定文化財





観月舞台 1850年建立の滋賀県指定文化財





手水舎 1882年(明治14年)建立の大津市指定文化財





観音堂 1689年建立の滋賀県指定文化財





観音堂の向拝所





賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)には鏡餅が供えられています





絵馬堂(えまどう) 1801年建立の大津市指定文化財





石段上から大津市内を見る





絵馬堂前から百体観音堂(左)と観月舞台(右)を見る





百体観音堂の屋根と大津市内と琵琶湖を見る





絵馬堂から観音堂(左)、百体観音堂、観月舞台(右)を見る





絵馬堂から観音堂を見る





手水舎(左)と観音堂

 さて、ここから御幸山方面へと石段を登っていきます。展望台からは雪をかぶった蓬莱山などが見られます。さらに少し登りますが、御幸山までは行きませんでした。引き返して水観寺、護法善神堂方面へ行き、車に戻りました。



御幸山(展望台)への石段





石段の屈曲部





倒木





琵琶湖を挟んで三上山(近江富士)を見る





展望台から観音堂などと大津市内を見る





観音堂の屋根と蓬莱山方面





観音堂の屋根





滋賀県警察官忠魂碑





大津そろばん顕彰碑 大津が日本の算盤発祥の地なのだそう





観月舞台と大津市街地





童子鐘の鐘楼 1814年建立の滋賀県指定文化財





園城寺別所 水観寺 1655年に再建された滋賀県指定文化財





護法善神堂と前の唐門

 年末の中国・四国旅行の最後の食事を湾岸長島パーキングエリアのレストランでとりました。夕食としては少し早い17:10頃です。先客は1人のみ。入口には誰もいないので店の中に入りますが、注文は入口で先に済ませるようです。注文したのは、「とんてき定食」(1,350円)。ごはん大盛はサービスとのことで大盛にしました。四日市とんてきと書いてないのは、四日市ではないからでしょうか。妻は、「タンポポラーメン」(800円)で、チャーハンセットにするとプラス300円とのことで、セットにします。クイックペイで支払おうとしますが、担当のスタッフは処理の仕方がわからず他のスタッフを呼びに行きます。年末年始のアルバイトでしょうか。処理の仕方を教えてもらっていました。



メニューディスプレイ(とんてき定食)





メニューディスプレイ(タンポポラーメン)





レシート

 出てきたとんてきは、まさに四日市とんてきです。肉の大きさもなかなかです。にんにくは3個入っています。ラーメンにはやわらかいイカも入っていました。いずれもボリューム満点で満足です。パーキングエリアなのにレストランがあるだけでも素晴らしいのに、内容も満足できました。ただ、最初、フードコートでとんてきを食べようとして売り切れだったので、レストランにしたのでした。結果オーライで、とてもラッキーでした。



とんてき定食





にんにくが3個





ごはん大盛





タンポポラーメン セット炒飯

 見かけた植物
 クロマツ(門松)、モウソウチク(門松)、カナメモチ(果実)、ボダイジュ、シャクナゲ(花)、ビワ


Wander!地域別季節順