平尾山 中山峠経由 豊橋市の最高峰という平尾山には今まで登ったことがなかったので、今回中山峠方面からのピストンという短距離コースですが、ピークハント目的で登ってきました。また、ついでに四等三角点「中山峠」にも寄り道しました。この付近には、本来の中山峠と思われる場所もありました。
平尾山鉄塔から南アルプス遠望
【山 名】平尾山 464m 【三角点】四等 392.56m(平成19年11月28日改測) 点名:中山峠(なかやまとうげ) 昭和44年5月18日選点 所在地:静岡県浜松市北区三ヶ日町本坂424番224(38林班い小班) 所有者:関東森林管理局 天竜森林管理署 【山 域】弓張山脈(弓張山地、弓張山系、湖西連峰) 大沢国有林 【水 系】豊川支流間川水系・豊川支流宇利川水系・日比沢川水系・宇利山川水系 【所在地】愛知県豊橋市石巻中山町・新城市富岡・静岡県浜松市北区三ヶ日町本坂・平山 【山行日】2010年2月7日(日曜日) 【行 程】から 豊川 ==(R1)== 豊橋待合せ場所 ==(県81)== 林道途中 ---- 林道終点 ---- 中山峠看板 ---- 鉄塔 -- 8:23 8:47- 9:19-9:23 9:51 10:08 10:28 -- 平尾山 ---- 鉄塔 ---- 分岐 ---- 三角点 ---- 分岐 ---- 中山峠看板 ---- 林道途中 ==== 豊川 10:38 -11:03 11:21 11:32 11:42 11:48 12:28- 14:12 (合計走行距離:52.4km) 【山行時間】3時間5分 【標高差】約340m 【人 数】2人 【天 候】快晴 1℃(自宅出発時)、4℃(登山開始時)、8℃(下山時・帰宅時) 2月7日新城の気象庁データ:平均気温3.7℃、最高気温9.4℃、最低気温-1.9℃、 平均風速2.6m/s、最大瞬間風速12.3m/s、最多風向:西北西 【地形図】1:25,000 三ヶ日(みっかび)平成8年11月1日発行1刷 豊橋(とよはし) 昭和63年5月30日発行2刷 【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、 PHENIX化繊ズボン(中国製)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、綿100%トランクス(中国製)、 アクリル70% 毛25% カシミヤ5%長袖チェックシャツ(日本製)、綿100%半袖Tシャツ(USA製)、 TARAS BOULBA(アシックス)POLARTEC(ポリエステル100%)SERIES200フリース(登り後半は脱ぐ)、 黒色ウェストバッグ、MILLETアタックザック、眼鏡、 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7、SONY α350(楽天市場)(いずれも首に下げて歩く) 【所持飲料】サントリー伊右衛門(緑茶)500ml(飲まず)(同行者の白湯をコーヒーで使用)朝9時に豊橋で待ち合わせをします。今回の同行者は豊橋のYさん。前回、一緒に山に出かけたのは5年以上前です。二日前の金曜夜に電話し、今回の山行となりました。私の車で中山峠方面へ向かい、大沢林道途中のスペースに駐車します。その手前では、単独の男性が山に向かって歩いていました。そして我々が到着して準備していると、他にもう1台の車が来て、4人が登山の準備をしていました。この後、4人組とは前後しながら歩いていくことになります。
林道脇にある池にはうっすらと氷が張っていました。林道分岐が二度ほどあり大沢支線林道の終点となります。終点からは登山道となります。林内の登山道は日陰ですが、風もなく途中からフリースを脱ぎます。傾斜も多少急になる箇所もあります。道端にはアオキの赤い実とイズセンリョウのまだ硬そうな蕾が目に付きます。
うっすらと氷の張った池
林道途中にあるゲート中山峠の道標があるところを左(北)に折れます。ここから右(南)へは、2004年11月に歩いています(記録)。ただ、現在は、通行止めの表示がありました。どうやら前年の台風18号の影響のようです。ここまで来る途中の林道沿いでも、その爪跡らしきものを多く見かけました。
県境稜線に出たところにある中山峠の道標
「平尾山→400m」の道標もあります
豊橋市側は「大沢国有林」です谷の源頭を挟んで東側には三角点もあるはずで、そのショートカットの道があるかどうか気にしながら歩きますが、はっきりとこれだとわかるようなものはこの時点では見つけられませんでした。宮境界標石はいくつかありました。尾根上は少し寒さを感じますが、フリースは着ずにそのまま歩きます。
かなりの急登がわずかにあり、この先に平山への登山道分岐の表示がありました。帰路、三角点へはここから行くことにします。さらに登っていきます。
宮境界標石「界癸一六五」
平山登山口への分岐
登山道には倒木がありました
南方の県境稜線を見る手前のピークには送電線鉄塔があり、展望も得られます。南側は海です。三河湾方面も見えます。渥美半島最高峰の大山もよく見えます。北側には雪山が見えます。南アルプスの聖岳などです。その少し先では若い男性二人がやはり展望を楽しんでいる様子です。そこまで行くと、富士山もよく見えました。真っ白ではなく、多少黒い部分もありました。真っ白い南アルプスも丸見えです。聖岳、赤石岳の左に見えるのは塩見岳と仙丈ヶ岳でしょうか。さらに左にも雪山が見えますが、どのあたりかはわかりませんでした。二人組が場所を譲ってくれてゆっくり写真が撮れました。その二人組は我々の来た方向へ行きました。
富士山を見る一旦下り、登り返すと平尾山です。展望はありません。宮境界標石がありました。ここでフリースを着て戻ることにします。先ほどの鉄塔のところで腰を下ろし、コーヒータイムとします。コーヒー(ネスカフェ エクセラ)とお湯はYさんからもらいます。マグカップは持参していたので、自分のを使いました。また昨日、ヤマナカで2個買っておいたフジパン(株)製「苺大福」(\126/個)を1個ずつ食べます。
標高464mの平尾山ピークには宮境界標石「九二」があります
平尾山の看板もありました
豊橋市街とその背後の渥美半島の山々
送電線の先には坊ヶ峰が見える休憩後、分岐まで戻りますが、その前に、「三河國」「御料局」の表示のある標石を見つけました。これは、以前に大知波峠で見たものと同様のものでしょう(記録)。反対側には「遠江國」と書かれてあると思われますが、標柱がすぐ脇に立っていたりして読めませんでした。
宮境界標石の左面は「三河國」、右面は「御料局」分岐を左に向かいます。それほど踏まれている感じはありません。そして三角点方面への踏み跡を探しますが、はっきりした踏み跡は見当たりませんでした。踏み跡をそのまま少し先まで行きますが、三角点への尾根を明らかに通り過ごしてしまいます。一旦地形図とコンパスで方向を確認しておきます。その結果、間違いなく、前に見えるピークにありそうです。少し戻り、尾根を適当に進みます。かすかな踏み跡を辿って行くと、掘割状の峠道を見下ろす箇所に出ました。
ひょっとしてこれが本来の中山峠ではないか、とその峠道の側面の削れ具合を見て思いました。県境の表示のある中山峠よりもこちらの方が標高もありますし、地形図の「中山峠」の文字もこの峠の近くに記載されています。県境でもなく、現在はまず通る人のいないここが本来の中山峠だとしたら、かなり不遇をかこっていると言えるのではないでしょうか。
堀割状になっているので、少し右側に回りこんで峠道に出、すぐに反対側を登ります。踏み跡らしきものもありましたが、山腹を回りこんでいるようで、まずはほぼ忠実に尾根上をピークに向かいます。藪が鬱陶しい場所も少しありますが、知れています。
そして開けたピークに四等三角点を見つけました。誰かが取り付けたプレートもあり、「392.26m 4等 中山峠 (旗振り山)2002.6.9」などと書かれていました。戻るときは踏み跡をたどります。藪もなく、峠道に出ました。そしてその峠道をたどって県境の尾根に戻ることを考えます。そして少し進みますが、アオキの藪で踏み跡も不明瞭になってきたので、右上へ来た道に出る方向に登り気味に歩き、元の踏み跡に出て、表示のある分岐に戻りました。
四等三角点「中山峠」
本来の中山峠と思われる場所は堀割状そして急斜面を下り、峠道らしき分岐を探します。すると、宮境界標石のある場所に、白いビニール紐で侵入禁止のようになっている場所がそれだと気づきました。往路でもこれは気づいていましたが、それが峠道だとは気づかなかったのでした。
県境稜線上から旧中山峠へと続いていると思われる踏み跡中山峠の表示のある分岐からは右折して下っていくのですが、尾根の少し先に大木があり、看板もあるようなので、それを見てからにします。行ってみると、それはモミの大木でした。「とよはしの巨木・名木100選 11 豊橋自然歩道のモミ 幹周285cm 高さ21.5m 推定樹齢100年以上」などとありました。途中で見たアカガシと思われる木と意外と樹皮は似ているなあ、と感じました。
駐車場所に戻ると、4人組の車はまだ駐車してあります。たぶん北の方へ下りて、そこにも車がデポしてあるのでしょう。車で豊橋に戻る途中で昼食とします。姫街道の近くまで来て、魚々屋(ととや)石巻店があることに気づき、Yさんはそこへ行ったことがないというので、そこに行くことにしました。ここはジャンボエビフライが有名なのですが、私が以前一度食べたときにはそれほど味がいいとも思わなかったので、今回は刺身盛合せ定食(\1,380)にしました。量はそれほど多くはありませんが、刺身の新鮮さは感じられました。
見かけた植物
イズセンリョウ(蕾)、タラノキ、アオキ(果実)、ネズミモチ、ヒイラギ、スギ、ヒノキ、カゴノキ、アベマキ、アカガシ?、ヤブツバキ(花)、シキミ、フユイチゴ、ムベ、テイカカズラ(種子)、キヅタ(果実)、ヤブコウジ(果実)、モミ、カヤ、イヌツゲ、カラスザンショウ、マメヅタ、オオバノイノモトソウ、ホソバ?カナワラビ、コシダ、ススキ、フキノトウ
【平尾山周辺が紹介されている書籍】 『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行 「平尾山」という名称の記述はないが、「豊橋市最高点」として「中山峠」のページで紹介されています。 『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行 「中山自然歩道支線」の項で、中山峠が豊橋自然歩道の北端として紹介されています。
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