ミヤマオダマキ 深山苧環
Aquilegia flabellata Siebold et Zucc. var. pumila (Huth) Kudo
シノニム:Aquilegia japonica Nakai et H.Hara
双子葉植物綱 キンポウゲ目 キンポウゲ科 シロカネソウ亜科 オダマキ属
 

 

 

 

根出葉は数個(上の写真では6個見えます)が束生し、2回3出複葉となります。
葉柄は5〜10cm、第1小葉柄は2.5〜4cm、第2小葉柄はごく短い。
小葉は扇形で長さ1〜2cm。先は2〜3中裂し、さらに裂片は2〜3浅裂します。


 

 

 

1本の茎の先に、1〜数個の花をつけます。


 

 

 

花弁の基部は長く伸びて距になり、距の先は内側に巻きます。
和名の由来は、花の形を、麻糸を巻いた「苧環」に見立てたもの。


 

萼片は5枚で花弁状。花弁も5枚で、先は白くなっています。
雄蕊は数十本、雌蕊は5本あります。


 

花・葉 北上山地 早池峰山 2011.7.6

 早池峰山で一番目立っていたかもしれない、と思うのがこのミヤマオダマキです。株の数もそこそこ多いのですが、茎の高さ10〜25cmほどあるところに、花径3〜4cmと大きめの紫色の花をつけているところも存在感があります。

 『花の百名山』(文春文庫)の早池峰山のページには、「ハヤチネウスユキソウもミヤマオダマキも到るところの岩間を埋めていて、一々おどろきの声をあげるひまもない。」とあります。『日本の野生植物 草本』II 離弁花類(平凡社)の写真も早池峰山のものです。

 高山に生える多年草です。分布は、サハリン、南千島列島、北海道、本州中北部、朝鮮半島北部となっています。基準標本は、礼文島、利尻島となっています。

 映画『午後の遺言状』にもミヤマオダマキは登場していました。

 早池峰山を下山後、県道を歩いて駐車場に戻るときには、ヤマオダマキやキバナノヤマオダマキも咲いていました。

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