竜ヶ石山 カレンフェルトと展望の山 観音山を下山後に寄りました。
【山 名】竜ヶ石山(りゅうがしやま)(龍石山(りゅうしさん)、龍ヶ石(りゅうがせき)山) 【三角点】三等 359.10m 点名:田畑村(たばたむら) 明治20年7月11日選点 所在地:静岡県浜松市引佐町大字田畑(たばたけ) 【山 域】遠州 【所在地】静岡県浜松市(2005年6月30日までは引佐郡引佐町) 【山行日】2006年3月4日(土曜日) 【行 程】峠の登山口から周回 中代峠奥==(23.4km・R257等)== 峠の登山口 ---- カレンフェルト ---- 竜ヶ石山 ---- 竜の爪岩 -- 15:13 15:32- -- 竜ヶ石山 --(参拝路)-- 峠の登山口 ==(45.0km)== 豊川 -15:48 16:04 17:42 【所要時間】51分(含休憩) 【標高差】約110m 【天 候】晴 9℃(帰宅時) (3月4日16時浜松の気象庁データ:気温10.2℃、相対湿度34%、風速3.5m/s、風向:西南西) 【使用地形図】1:25,000 伊平(いだいら) 平成13年部分修正測量 【スタイル】ミズノ運動靴、PHENIX化繊ズボン、綿100%Tシャツ、綿100%長袖シャツ、 MILLETザック、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、カメラ:MINOLTA DiMAGE 7(首に下げて歩く) 【飲 食】飲食せず竜ヶ石山は、浜名湖の北東の一角、引佐(いなさ)細江に注ぐ都田川に合流する井伊谷(いいのや)川とその支流神宮寺川流域に位置します。その麓には有名な竜ヶ岩洞があり(山名は「石」、鍾乳洞は「岩」の字を使うようですが読みはいずれも「りゅうがし」が一般的なようです)、竜ヶ石山はどうせその名前だけで展望もない植林された山なのだろう程度に思い込んでいました。ところが低山ハイクteku2さんの記録で、竜ヶ石山は展望が良い山なのだと知りました。ならば一度は登ってみる価値もあるだろうと出かける機会を伺っていました。しかし、いざ出かけようと前夜になってから考えると、あまりに短時間で登れてしまうことに気づきました。というか気づいてはいたのですが、余った時間がもったいないという気になってきたのです。そこで、行き先を竜ヶ石山ではなく、もう少し登り甲斐のある山にしようと、同じ地形図「伊平」の中の観音山にしたのでした。このときには竜ヶ石山は登らなくてもいいや、という気でいましたが、観音山を下りてもまだ時間があったこと、アップダウンが少なく、ほとんど疲れていなかったこと、観音山からの展望はあまり良くなく、欲求不満気味だったことで、竜ヶ石山にも登ることにしたのでした。
登山口へは竜ヶ岩洞の入口をかすめて林道田畑線(通称「あじさい林道」)を登ります。狭い林道で凹凸もありスピードはあまり出せません。通称「峠の登山口」には駐車スペースが少しあり、そこにとめる。他に車はいない。歩き始めるとすぐに分岐がありました。どちらからも山頂へ行けるようで、左は山頂まで400m、右は650mとなっています。距離の長い方を選びます。
峠の登山口竜ヶ岩洞の近くだけあって、途中にカルスト地形(カレンフェルト)があり、たくさんの石灰岩が斜面に並んでいます。いくつかにはその形から「仁王岩」とか「うさぎ岩」などと名前も付いています。「山びこの丘(三合山)」の分岐には気づかずに通り過ぎてしまったようです。
林の中のカレンフェルト山頂は南斜面が裸になっていてパラグライダーにはもってこいという感じです。そう思ったらその通りだったようで、パラグライダーの飛び立つ斜面に使用されているようです。そのような紙がポストに入っていました。吹流しのようなものもあります。もちろん南側の展望は遮るものがありません。山頂には櫓もあります。工事現場に使用される足場で組んでありますが、登っても大丈夫のようで、恐る恐る登ってみました。すると木々の頭越しに東の三岳山方面の展望も広がりました。空気が澄んでいれば富士山も見えるようですが、今日は見えません。富士山が見えなければ、何のためにある櫓なのか、あまり価値もなくなってしまうようです。でも、下手に税金で立派な展望台を建てるよりは、安上がりでいいかもしれません。ガイドブックによると、以前は南側の展望もなかったようです。
山頂の櫓
三角点と南側に広がる空間
櫓の上から鳥瞰
櫓の上から見た三岳山鎌倉幕府滅亡後の南北朝動乱期(1300年代)には山頂に後醍醐天皇の皇子である宗良親王(むねよし(むねなが)しんのう)を奉じて北朝軍足利尊氏方と戦った南朝軍井伊氏の狼煙台(のろしだい)があったそうです。
また、1514年3月に、今川氏親(いまがわうじちか)の武将朝比奈十郎泰以(やすもち)によって三岳山の三岳城が攻め落とされたときには、井伊氏方の斯波義達(しばよしたつ)がここにあった隠し砦に逃れてきたと言われているそうです。道標には「竜の爪岩30m」と書かれてもいたため、30mなら行ってみようとその方向に少し下ってみると、それらしい岩がありました。それほど見栄えのする岩ではありませんが、この岩が山名の由来なのだそうです。
竜の爪岩は森の中にひっそり山頂に戻って、下りはどこだろうとそれらしい方向に行ってみると、小さな石室のようなところに祠が祀ってありました。しかしその先には道標はありません。コンパスで方向を確認すると林道方面に向かっていたので、そこを下ることにしました。
竜ヶ石山頂上付近にある石で囲まれた祠するとまもなく、トイレがありました。これは道標に書かれていたので、コースは間違いなさそうです。そして、登山口への道標もありました。たぶん登りだした登山口のことでしょう。トイレはバイオトイレとなっていて立派なものです。微生物を利用して排泄物を分解するトイレは建設コストが高いと言いますが、こんな小ぢんまりとした山にも建設されているのはちょっとした驚きでした。1年ほど前に建てられたようです。
バイオトイレ途中には「見晴岩」もありますが、山頂の展望の後では価値もなくなってしまいました。逆コースの方がよかったかもしれません。
姫街道(R362)で本坂トンネル(\250)を通って帰宅。夜は花粉症で、目が痒いどころか痛いくらいで、まるで雪盲になったよう。まだシーズン序盤だというのにやはり行った場所が悪かったのかもしれません。
見かけた植物
ハナミョウガ(葉)、ヤブラン(実)、スイセン(花・植栽)、ビワ(葉)
【竜ヶ石山が紹介されている本】 『三遠信の山歩き 三河・遠州・南信州の55コース』(風媒社)1998年7月5日第1刷 下山に使用した参拝路ルートが紹介されています。 『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行 本の題名は三河だが、遠州の山も少し入っています。竜ヶ石山は三岳山とセットで載っています。 『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷 龍石山、龍ヶ石山の名で載っています。
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