蓼科山 半日の雪山 前夜発で登山口に着き、翌朝登り、正午前には下山できました。
【山 名】蓼科山(たてしなやま) (諏訪富士、飯盛山(いいもりやま)、高井山、女ノ神山、鉢伏山、立科山、青葉山、おそなえ山、黒斑山、位山、南岳) 2530.3m 【三角点】一等 点名:蓼科山(たてしなやま) 2530.31m 所在地:長野県北佐久郡立科町大字芦田字蓼科5154番地 明治25年11月22日選点 【山 域】北八ヶ岳(八ヶ岳連峰) 八ヶ岳中信高原国定公園 【所在地】長野県茅野市・北佐久郡立科町 【山行日】2007年3月17日(土曜日) 【行 程】すずらん峠園地駐車場から 3月16日(金) 豊川 ==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名・伊勢湾岸・東海環状・中央 219.5km 5,550円)== 諏訪IC == 20:08 23:41 ==(R20・R152)== 3月17日(土) ==(ビーナスライン)== すずらん峠園地駐車場(車内泊)---- 蓼科山 ---- すずらん峠園地駐車場 == 0:25頃 7:24 10:03 11:56 - 12:11 ==(22.8km)== 八島ヶ原湿原 ==== 諏訪IC ==(中央自動車道 143.8km 3,900円)== 瑞浪IC == -13:04 16:45 ==(中央・東海環状・伊勢湾岸・東名 75.7km 1,250円(通勤割引))== 音羽蒲郡IC ==(R1)== 豊川 17:38 17:47 合計走行距離:526.9km 【所要時間】4時間32分(含休憩) 【標高差】約805m 【天 候】曇のち時々晴 気温:9℃(自宅出発時)、−8℃(すずらん峠園地駐車場到着時)、−1℃(下山時)、8℃(帰宅時) 3月17日諏訪の気象庁データ:平均気温0.1℃、最高気温5.6℃、最低気温-4.1℃、平均湿度58%、 平均風速6.0m/s、最大風速11.4m/s、最大風速の風向:西北西、最大瞬間風速15.1m、日照時間10.7h 【人 数】1人(単独) 【地形図】1:25,000 蓼科(たてしな) 平成13年修正測量(登山口付近のみ) 蓼科山(たてしなやま) 平成13年修正測量 【スタイル】冬用皮登山靴(LOWA ALPIN)、12本爪アイゼン(charlet moser)(上部の登り下りで使用)、 中国製モンベルGORE-TEX後ファスナー黒色ナイロンロングスパッツ、 カジタックスピッケル(シュリンゲ、カラビナ付)、厚手ロングソックス+厚手ショートソックス、 眼鏡、眼鏡バンド(途中から)、藤田光学クリップ式サングラス偏向タイプ(途中から)、 PHENIX化繊ズボン(中国製)、ZEROPOINT(MONTBELL)L.W.エクスペディションパック 65(amazon.co.jp)、 日本製TARAS BOULBA(アシックス)チェック長袖シャツL(毛90%、ナイロン10%)、 ZEROPOINT(モンベル)紺色長袖下着シャツ(MADE IN CHINA ポリエステル100%)、 ZEROPOINT紺色ブリーフ(MADE IN JAPAN ポリエステル100%)、ハンガロン、GORE-TEXダブルヤッケ上下、 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(主に下りで首に下げて歩く) 【所持飲料】白湯0.47リットル(テルモス)、森永製菓 ウイダーinゼリー エネルギーイン180g(amazon.co.jp)(少し飲む)、 キリン濃い生茶玉露入り500ml(約300ml飲む)、伊藤園ビタミン天然水500ml(飲まず)当初は会の月例山行として北アルプスの小日向山に参加しようと考えました。しかし、仕事が忙しそうで、土曜早朝からの出発では疲れが取れないと思ったことと、山スキー中心のようで、山スキーからしばらく遠ざかり、板もほこりを被っている状態では難しいし、スノーシューも有りと聞いていましたが、山スキーで人気のある山ならやはり山スキーがいいとも思いました。でも、金曜夜、そこそこ早く帰れたら個人的に雪山に出かけたいとは思っていました。この週は会社の仕事を終える時刻はずっと夜9時前後でしたが、金曜夜だけは夜7時前に仕事を打ち切ることができました。そうとなればやはり雪山に出かけられます。ただ、このところ、暖冬のはずが寒の戻りが厳しく、寒い日が続いています。山はどうなっているのでしょうか。降雪もかなりあったかもしれません。となると、土曜朝だとトレースもなく、ラッセルの可能性もあります。でも行ってみないとわかりません。いざとなればやめればいいだけです。
会社から一旦帰宅し、作業着などを洗濯し、その間にシャワーも浴びて、出発準備をしました。夕食は会社の食堂で済ませました。出発時は星空。ガソリンは帰宅途中にセルフスタンドで満タンにしました。
音羽蒲郡ICから高速に乗り、まずは恵那峡SAまで走ります。さすがに仕事疲れもあってか眠く、座席を少し倒してしばらく横になります。といっても眠るほどはしません。少し横になっただけで眠気はおさまりました。
次は諏訪湖SAへ。諏訪湖畔の夜景も見えます。夜食にひぐれ茶漬丼を食べます。諏訪ICを下りてローソンに寄り、すずらん峠(大石峠)手前の登山口駐車場へ。道路はしっかり融雪剤が撒かれているようで、ほとんど雪の上を走ることもなく、安心してスピードを出せます。
駐車場には他に車1台ありません。たまに道路を車が通り過ぎていくのみ。ここまで完全に閑散としているとは思いませんでした。去年の6月に八子ヶ峰に登ったときには簡易トイレもあったのですが、それもありませんでした。
助手席を倒して羽毛シュラフとシュラフカバーにくるまる。フリースは着るがダブルヤッケまでは羽織らない。 寝返りをうち、背中を窓側に向けると寒さを感じて目が覚めるのは自宅でも同じ。気温は−10℃ほどだったが、その割にはよく眠れた方でしょう。
朝5時半頃だったか、外が明るくなり目が覚めるが、もう一眠りする。そしてシュラフを片付け、朝食(諏訪湖SAで買った「さんまの押し寿し」)をとったりして準備していると車が1台来た。駐車場から直接山の方に向かってスノーシューの踏み跡もあるが、念を入れて道路を登山口まで戻って登山道沿いに歩き出す。土曜の朝一番だから踏み跡がないかもしれないと心配していたが、明瞭過ぎるほどの溝状の踏み跡ができていた。そのうち、回収し忘れか、1つだけ「NUAC」の赤旗が立っていた。どこかの大学の山岳部だろうか、考えてみれば、大学は今春休みだ。彼らの踏み跡と旗だろうか。
下部の樹林帯の中から積雪とトレースがある積雪量は登山口からそこそこあるが、部分的には土や岩が見えている斜面もある。写真を撮っていたらすぐに電池切れになってしまった。どうもこのデジカメは低温ですぐに電池切れになるらしい。こんなときに限って予備のカメラを持っていない。でも予備の電池は持っている。電池を入れ替え何枚か撮るが、またすぐに電池切れ。ダブルヤッケの中に覆っておいても同じ。結局、デジカメをザックに入れる。しばらくすると回復した。
それにしても踏み跡は森の中を真っ直ぐ登らず複雑に折れ曲がっている。踏み跡がなく新雪だったら、まずまともに夏道沿いには登れないのではないだろうか。それが雪山の難しさであり、面白さかもしれない。さらに雪が降っているような状況では赤布などが必須になることがあるのも頷ける。私は赤テープで目印をつけたことはあるものの、布まで用意したことは無いが。
天気は曇ながら晴れ間も覗く。天気は悪くなるのか、良くなるのか微妙な感じである。昨夜、車の中で聞いたラジオの周辺地域の天気予報では、朝方雪が舞うが回復するというのと、その逆の予報があった。よくわからないがそんなに荒れる天気になるということはないのだろう。そんなよくわからない天気予報のように、晴れかけたと思われた空はまたガスが覆うという感じである。でもどちらかというと回復基調だと思われる。
振り返ると御嶽山が見えた
岩の累積する登山道と霧氷
2156m標高点付近だろうか蓼科山の姿が見られるようになった
よく見ると山肌に縞枯現象が見られる傾斜が急になり滑りやすくなってきた頃にアイゼンをつける。駐車場で見かけた車の2人はなかなか追いついてこない。私がそんなに速いとは思わないが、それほど遅くもないということか。2人組の一人は女性だったからかもしれない。
登山道は急な斜面になってくる森林限界から山頂付近の岩場への境界ははっきりしている。そこで空腹を満たす。そして出発した頃、下から二人が登ってきた。雪とミックスの岩場を右へトラヴァースしていくと、さすがに風も強くなってくる。下の二人は帽子を被っているようだが、私も被りたい。でもまずはダブルヤッケのフードだけ被る。
森林限界の樹氷と青空
岩と樹林の境界
森林限界から上は岩の累積となる岩場に出てから山頂三角点まではそれほどの距離はない。もっとアイゼンでミックスの岩場を歩きたかったが、申し訳程度で終わってしまった。ピッケルも飾りでしかなかった。山頂についてすぐに二人組は展望板のある方へ。私はもう昼ごばんも終えたので写真だけ撮ってすぐに下山にかかる。少し踏み跡をはずれて山頂部を歩いてから真っ白い雪の斜面を下っていく。
山頂間近
山頂の標柱と三角点
山頂付近の雪面
岩と雪
車山方面の彼方には乗鞍岳も見える
雪に埋もれた這松
エビのシッポ下りは写真をたくさん撮りながら歩く。もうザックには入れず首に下げて歩くが、なぜかもう電池切れにはならない。気温が上がってきたのだろうか。すぐに電池切れになってしまう境界は−5℃程度なのだろうか。残念ながら温度計も持ってこなかったので正確な気温もわからないが。
岩と樹林の境界を見下ろす
樹氷
車山をバックに
北横岳方面
南アルプス方面
中央アルプス方面
北横岳方面
南八ヶ岳方面
赤岳・阿弥陀岳方面
編笠・西岳方面
八子ヶ峰のヒュッテ・アルビレオが見える下っていくと次から次へと人が登ってくる。どうやらこの時期の蓼科山は人気がなかったわけではなく、みんな日帰りで気負わず登る山だったのだ。私は気負いすぎだったよう。
最後はスノーシューの跡をたどり、直接駐車場に出る。そこでは今からスノーシューを始める人たちがいた。彼らは道路の反対側の八子ヶ峰方面へ行った。
スノーシューツアーの跡だろうかさて、正午前に下りてしまったので霧ヶ峰方面へ行くことにする。するとなんと車山など霧ヶ峰は日当たりのいい斜面は雪が見当たらない。なるほど、だからスノーシューの人たちは雪のあるスズラン峠方面まで来たのだな、と想像した。
ガスのほぼとれた蓼科山と一部薄氷の張る白樺湖(左中央)
蓼科山望遠
南八ヶ岳望遠
残雪少ない霧ヶ峰雪のない車山などには登ることはやめ、八島湿原まで行くことにする。道路はこの先には行けないように通行止めになっている。駐車場も閑散としている。雪の段差を乗り越え、トンネルをくぐり、八島湿原に出ると白い雪原を見ることができた。
雪原の八島湿原
雪の車山温泉を探しながら車を運転するが、見当たらない。スズラン峠へ向かうときには見かけたが、この道路沿いには見当たらない。でも諏訪湖SAにあるハイウェイ温泉をあてにしていたからそこに寄った。通勤割引の時間帯になるので、どこかで一旦ICを出ようとするが、100km以内がどこかよくわからなかったので、カーナビの指示で確実に100km以内である瑞浪ICで下りたが、恵那ICでも割引対象だと後でわかった。でもその差は150円だから、まあそれほど大損でもない。
【蓼科山が紹介されている書籍など】 『ブルーガイドブックス119 八ヶ岳』(実業之日本社)昭和60年6月15日改訂版 5ページに渡り紹介されています。 『分県登山ガイド15 長野県の山』(山と溪谷社)1998年11月30日第2刷 蓼科牧場からプール平へのルートが紹介されています。 改訂版を含めこちらで購入できます→amazon.co.jp『分県登山ガイド 長野県の山』 『日本百名山』(朝日文庫)1995年8月20日第8刷 「八ヶ岳」とは別に「蓼科山」として取り上げられ、伊藤左千夫や斎藤茂吉の歌も紹介されています。 『日本の山1000』(山と溪谷社)1992年12月1日2刷 白樺湖からのカラー写真や5つの別称が紹介されています。 『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行 7つの別称や、女神湖からの写真などが2ページ弱に渡り紹介されています。 『山と高原地図 12 八ヶ岳・蓼科』(昭文社) 昭和60年7月第29刷発行 蓼科牧場から大河原峠へのルートが紹介されています。 『新・花の百名山』(文春文庫)1997年8月5日第8刷 オヤマリンドウ、ヤナギラン、ワダソウなどが紹介されています。 こちらで購入できます→amazon.co.jp『新・花の百名山』 楽天ブックス『新・花の百名山』 『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷 5つの別称などが紹介されています。
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