宮路山 8月末

 東三河ふるさと公園から周回コースで歩いてきました。日なたは暑いですが、コースのほとんどは日陰なので、嫌になって引き返すほどではありませんでした。



くっきりと三河湾越しの蔵王山が見えました

【山 名】宮路山(みやじさん)(宮道山・宮地山)東峰・西峰 361m
【山 域】宝飯(ほい)山地(五井山地、豊川市西部山地、東三河、宮路山脈) 三河湾国定公園
【水 系】音羽川水系、御津川水系
【所在地】愛知県豊川市(とよかわし)
     御油町(ごゆちょう)栗木山・野山下・遠見山・野山・一の谷山・滝ケ入・
     御津町(みとちょう)金野(かねの)灰野坂・上沢・小根沢・藤久保(ふじくぼ)・西沢・中切・東畑・青木・足見・
     赤坂町宮路
【山行日】2010年8月28日(土曜日)
【行  程】東三河ふるさと公園駐車場から周回
  自宅 ==== 東三河ふるさと公園駐車場 ---- 灰野峠 ---- 宮路山東峰 ---- 宮路山西峰 ---- 金野登山口 --
  9:04            9:06 - 9:08              9:40          11:14       11:18-11:21        11:48
  -- 灰野峠 ---- 東三河ふるさと公園内道路 ---- 東三河ふるさと公園駐車場 ==== 自宅 ==== 葦毛湿原 ==
     12:27          12:36                           13:25 - 13:27           13:29-
  == 自宅(合計走行距離:宮路山登山時1.6km、1日合計40.8km)
    19:25
【山行時間】4時間17分(休憩を含む) (登り:2時間10分、下り2時間4分)
【標高差】約300m
【人  数】1人(単独)
【天  候】晴
  気温:31℃(登山開始時)、34℃(昼帰宅時)、30℃(夜帰宅時)
     8月28日11:20蒲郡の気象庁データ:気温32.2℃、風速2.9m/s、最大瞬間風速5.4m/s、風向:南
【地形図】1:25,000 御油(ごゆ) (所持せず)
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、眼鏡、綿100%半袖Tシャツ(USA製)、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、黒色ウェストバッグ、
 綿55%・ポリエステル30%・レーヨン15%トランクス(中国製)、MILLETアタックザック、
 タオル(首にかけて歩く)、「山と溪谷」水色手拭い(途中から頭に巻く)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7、SONY α350(いずれも首に提げて歩く)
【所持飲料】AQUARIUS Day-Start バレンシアオレンジフレーバー カロリーオフ 500ml(約250ml飲む)、
      幸香園 烏龍茶 500ml(約200ml飲む)、サントリーDAKARA 500ml(飲まず)
 久しぶりに予定を決めていない土日で、行き先は手軽な宮路山としました。ただ、暑い夏です。蚊や蜘蛛は覚悟しなければなりません。

 まずは車で東三河ふるさと公園の駐車場へ向かいます。そこから駐車場を出て、道路の行き止まりの先を進みます。森に入るまでは炎天下ですが、距離はそれほどありません。

 森に入ると虫の数が尋常ではありません。沢すじだからでしょうか。歩をとめようものなら払うこともできないぐらいの虫がまとわりつきます。それでも写真を撮ります。虫が寄ってくるのはあきらめます。ただ、虫よけスプレーを持っているので、それで肌を露出している部分に吹き付けます。それでも、虫がまとわりついてくるので、効果があるのかないのかわからないほどですが。

 くもの巣もあります。森に入ってすぐに落ちていた小枝を拾って、その後、東三河ふるさと公園に戻るまで持っていました。

 灰野峠からは宮路山へ直接登ります。傾斜のある登りですが、日陰なのでそれほど汗が滴るほどではありません。暑さのピークも過ぎたのもあるかもしれません。途中では一組二人が前方を歩いているのを見かけましたが、見かけただけで、追い抜くことはありませんでした。途中からくもの巣がないので、昨日あたり、誰か通ったのかもしれないと思っていましたが、すぐ前を歩いていたわけです。



こんな道標がありました

 宮道天神社奥之院のある東峰に着くと、一人が右前方向からでしょうか、登ってきました。そしてお参りしようとしていたと思います。私はそのまま、西峰に向かいます。



「宮道天神 奥の院」の看板

 『音羽町誌』によると、東峰は、嶽ケ城があったところとのこと。そして、西峰は、二の丸とあります。ただ、東峰は、「現在宮道天神社本宮のあるところ」とあります。現在は、「宮道天神社奥之院」となっています。山麓にあるのは拝殿とのこと。宮道天神社の祭神は、建貝児(たけがいこ)王(日本武尊第三皇子)、草壁皇子(くさかべのみこ(おうじ))(天武天皇と持統天皇の間にできた第一皇子)、大山咋命(おおやまくいのみこと)です。

 石碑のある西峰にはトレーニングしているのでしょう、若い男性が一人いました。そして時間を聞いてきました。11時20分頃です。宮路山で見かけたのは以上4人でした。私は昼食を持っていません。午前中をめどに帰宅するつもりでしたので。展望は思ったよりくっきりした空気で、真夏にしては遠方もはっきり見えます。



豊沢方面を見下ろす



豊橋平野と三河湾



「宮路山聖跡 愛知縣」の碑

 この宮路山聖跡の碑は、平成19年3月31日発行の『音羽の森のものがたり』(音羽町森林組合)によると1917年(大正6年)1月に大正天皇御即位記念事業として建てられたとのことです。高さ2.7mで、台石は宮路山中大沢の自然石およそ3.3t(900貫)を町内ごとに大勢で引っ張りあげたそうです。完成までに総勢1200人の人夫が関わった作業だったそうです。また、昭和30年代まで宮路山などは松茸狩りの名所として、町外から多くの観光客が訪れていたそうです。プロパンガスの普及により、松葉が不要となり、人が入らなくなり、下草も増えては松茸は育たなくなったとのことです。

 ところで、「宮路」という名称は、持統天皇が御幸したことにより名づけられたと当然のように勝手に思っていましたが、昭和50年発行の『音羽町誌』によると、それ以前からある名称とのこと。「宮道別の朝臣(あそみ)の姓より出た」ようです。

 また、「宮路」または「宮路山」という地名が出ている古書は、『古事記伝』、『和名抄』、『源平盛衰記』、『三河藻塩草』、『万葉集』、『十六夜日記』、『後撰集』など多く見られることも書かれています。

 下りは、金野へ下るルートをとります。出だしは藪っぽいですが、すぐに普通の道になります。やはりくもの巣はないので、きっと先行の二人がここを下ったのでしょう。



下山途中の樹間から豊沢方面を見下ろす



金野登山口



放置された車

 灰野峠からは東三河ふるさと公園に出る尾根に入ります。少し登って、公園内の道路に出ると、ほとんど日陰はなくなります。そんな暑い中でも、管理棟周辺の芝刈りをやっていました。モンキアゲハはクサギの吸蜜に一生懸命です。



東三河ふるさと公園から本宮山を見る



東三河ふるさと公園から採石場を見る



東三河ふるさと公園から吉祥山・富幕山(右奥)を見る

 駐車場に戻り、一旦帰宅し、昼食として、ソーメンなどを食べました。少しゆっくりし、夕方は豊橋の葦毛湿原へ向かいました。ミズオトギリをメインの目的として出かけました。夕方なのであまり人はいませんが、それでも少しはいます。一人の女性と少し話をします。私はもう少し散策し、駐車場に戻ります。

 ヤマナカで夕食の食材などを買ってから帰宅しました。

 携帯電話の歩数計によると、葦毛湿原散策を含めて、この日1日で歩いた歩数は13,955歩。距離は8.37km、時間は2:18:10、消費カロリーは417kcal、脂肪燃焼59gでした。

 見かけた動物
 キマワリ、ホオジロ、ツクツクボウシ、アブラゼミ(死骸)、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、マユタテアカネ?、ニホンカナヘビ、ナガコガネグモ、アオバハゴロモ

 見かけた花
 ミズタマソウ、ヒメヤブラン、ツルボ、ヤブミョウガ、アキノタムラソウ、ミズヒキ、キンミズヒキ、トウバナ、タカサブロウ、タカサゴユリ、ツユクサ、ベニバナボロギク、オニタビラコ、キツネノマゴ、ママコノシリヌグイ、マツヨイグサsp、ヌスビトハギ、センニンソウ、ヨウシュヤマゴボウ、ヘクソカズラ、アオツヅラフジ、コマツナギ、クサギ


【宮路山が紹介されている主な書籍等】

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  名電赤坂駅からのコースが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  五井山とセットで紹介されています。

『三遠信の山歩き 三河・遠州・南信州の55コース(風媒社)1998年7月5日第1刷
  宮路山脈(宮路山・五井山・御堂山・砥神山)縦走として紹介されています。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  五井山・御堂山・砥神山とセットで紹介されています。

『愛知県三河国宝飯郡地誌略』明治16年1月
  晩秋紅葉時に賑わうことが書かれています。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  五井山の項で紹介されていて、コアブラツツジも紹介されています。

『東参名勝案内』明治34年12月
  後撰集などの歌がいくつも紹介されています。藤の名所でもあったようです。

『音羽町誌』昭和50年4月1日発行
  「第三篇 名勝・文化財・古跡」の「一、名勝」に「1宮路山」の項があります。

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