舟伏山 イワザクラ

 イワザクラの情報をインターネットでいくつも見て、もう遅いかもしれない、と思いながらも、他の花も多そうだからそれだけを目的にしても十分だと、半分は自分に言い聞かせながら出かけましたが、ちゃんとイワザクラも咲いていて大満足でした。
【山 名】舟伏山 ふなぶせやま・ふなふせやま (船伏山・大舟伏)
      1040.27m 二等三角点 点名:船伏山(ふなぶせやま) 所在地:岐阜県山県市大字神崎字大船伏1061番地の1
          小舟伏山(小舟伏) 973m
【山 域】美濃
【所在地】岐阜県山県市・本巣市
【山行日】2005年5月3日(火曜日・憲法記念日)
【行 程】登り:西ルート(山頂まで3.5km)
          下り:東ルート(山頂から3.9km)
  豊川 ==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名高速・東海環状道 103.2km 2,950円)== 美濃IC ==
  5:54                                                                   7:16
  == あいの森登山口駐車場 ---- 展望台 ---- 主稜線に出る ---- 小舟伏山 --
         7:55 - 8:04            9:28         9:51             9:56
  -- 舟伏山 ---- みのわ平 ---- 展望地 ---- 桜峠 ---- 右折 ---- 右折 --
   10:24-10:31    11:40        -11:54     -12:08    12:14     12:17
  -- あいの森登山口駐車場 ==== 武芸川温泉 ==== 美濃IC ==
         12:44 - 12:50        13:24-14:04
  ==(東海環状道・東名高速 90.0km 2,700円)==== 岡崎IC ==== 豊川(合計走行距離:286.0km)
                                                15:34       16:27
【所要時間】4時間40分(登り:2時間20分 下り:2時間13分)(含休憩)
【標高差】約690m
【天 候】曇のち晴 17℃(自宅出発時)、26℃(舟伏山頂)、25℃(下山時)、23℃(温泉および帰宅時)
     (5月3日美濃の気象庁データ:平均気温17.1℃、最高気温24.1℃、最低気温10.7℃、平均風速1.9m/s)
【地形図】1:25,000  谷合(たにあい) 平成12年修正測量
【スタイル】化繊ズボン、綿100%Tシャツ、皮登山靴、厚手靴下、MILLETザック、タオル、
      デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
 ゴールデンウィーク前半に行こうとしたのですが、仕事疲れがとれなかったり、天気により見送ったりして結局5月3日になりました。

 朝5時前に起床し、準備をして6時前に出発。東名高速に乗ると豊田付近で事故渋滞。しばらくのろのろになるが、豊田ジャンクションから東海環状道へ入ると快適に走れるようになる。東海環状道が開通してから豊田松平までは利用したことがあったが、その先は初めて。トンネルが多い。中央道との分岐である土岐ジャンクションを過ぎると東海北陸道と同じような片側1車線となり、遅い車のペースとなりスピードが落ちる。美濃関ジャンクションを過ぎて東海北陸道に入りすぐに美濃ICで下りる。一宮ジャンクション経由で行くより8.6kmしか短くならないのは意外である。また100kmをわずかに超えてしまったため通勤割引は適用されず残念。美濃市から関市に入り山県市へ。合併前は武芸川町や美山町だったところである。武芸川町は3ヶ月前の2月7日に関市に、美山町は2年前に山県市となったのである。

 長良川の支流である武儀川沿いのR418から、谷合でさらに支流の神崎川沿いの道路を北上し、神崎の集落の少し奥でそのまた支流の夏坂谷沿いの道路へ左折する。5年前の夏にこの林道で子熊が目撃されたという。あいの森登山口駐車場およびその下の分岐脇には数台の車が駐車してあるのみで、思ったほどは混んでいない。まだ時間が早いことはあるだろうが、もうイワザクラの季節が終わったからかもしれないとそのときは思った。

 分岐で準備をしていたグループは東ルートから登るようで登山口に向かってきた。私は駐車場のトイレ近くにとめたが、前回東ルートから登ったので今回は西ルートから登ろうと分岐まで下る。

 林道を少し歩き、登山道となってから沢を二度横断する。水量は多少多めだろうか。横断するのに靴を濡らすほどではないが、滑らないように慎重に渡る。石には濡れた跡があった。どうやら西ルートから登っている先客がいるようだ。



沢沿いの西ルート下部は沢の横断がある。ここは1つ目。左岸から右岸に渡る地点。

 花は豊富である。写真を撮りながら高度を稼いでいく。それでも稜線が近づいた頃先客の姿が見えるようになる。先客も花の写真撮影に忙しいのだろうか。私は小舟伏付近で休憩し、腹ごしらえにおにぎりを1つ食べたので追いつくことはなかった。また、すれ違う人とも出会わなかった。ここは長良川と揖斐川との分水嶺でもある。左に流れる水は根尾川に合流して揖斐川に出る。

 舟伏山頂はそれなりに賑わっている。東ルートから登ってきた人がほとんどだろう。でもまだ10:30頃である。西ルートへ下り始める人はまだいないようだった。私も端に座って、ゆで卵1つのみを食べる。能郷白山はまだ白い雪がその多くの表面を覆っているが、霞んでいて薄くしか見えない。わずかに7分のみ休憩し、東ルートを下り始める。私よりもわずかに先に東ルートを下り始めた人もいた。

 登山道は右へ下っていくが、その前に東への踏み跡をたどる。小さな池もあり、獣だろうか足跡もある。鹿のようでもあり、熊のような大型の足跡でもあるような感じである。鹿と熊の水飲み場になっているのかもしれない。さらにその奥に行ってみるとその足跡は続いていた。歩きやすいのでその足跡をたどって少し奥まで行ってみるが、熊の気配を感じることはなかった。

 登山道に戻り、下っていく。登山者がイワザクラについてしゃべっている声は全く聞かない。やはり遅かったか。それでも岩が目に付き始め、何気なくその一つに目をやると、なんとイワザクラがしっかり咲いていた。まるでその存在感をアピールするような濃いピンクで花も大きく光り輝いているように見えた。そこには誰もいなかった。しばらくの間、独り占め。たまたま通りかかる人もおらず、最後まで一人で堪能できた。

 東ルートは西ルートよりは花が少ないような気がする。決して飽きてしまったからではないと思うが。それでも写真は撮れるだけ撮っておく。



沢の源頭のような地形。緑はまだ少し浅い感じである。



横に張り出した木はちょうど登山道の曲がり角にあり目につく。



桜峠には新しい道標に先月の日付で根尾薄墨桜の子孫植樹のプレートがあった。

 桜峠の先で夏坂谷出合への尾根ルートの分岐を左に見送り、さらに先でもう一度支尾根との分岐を左に見送る。

 最後に登山口に咲く花を撮っていたらちょうどデジタルカメラのバッテリーが切れた。撮った枚数は270枚にのぼっていた。

 下山後は武芸川温泉へ。帰りも美濃ICから入り、美濃加茂IC付近にあるハイウェイオアシスへ。隣接する日本昭和村の駐車場にはたくさんの車が見える。土岐ジャンクションを過ぎて最初の土岐南多治見ICの出口は土岐プレミアム・アウトレットへの渋滞で詰まっていた。鞍ヶ池のハイウェイオアシスでは奥まで行ってみるが、駐車場は満車でとめられずぐるっと回ってそのまま出てきてしまった。ゴールデンウィークらしい混雑がそこここで見られたが、道路自体は大した混雑もなく、東海環状自動車道の開通で美濃方面が近くなり、これからもたまには足を向けたい。

 見かけた花
 シャガ、ミヤマキケマン、ヤマブキシャクヨゴレネコノメ、チゴユリ、タチツボスミレ、ラショウモンカズラ、クサイチゴ、ユキザサ、オオバ?タネツケバナ、ミカワチャルメルソウフタバアオイ、ヤマブキソウ、フイリシハイスミレ?、ヤマガラシ?、キランソウ、コクサギ、キバナ?イカリソウ、ヤマルリソウ、ウスバサイシン、ナツトウダイ、フデリンドウ?、ニシキゴロモ、ホウチャクソウ、ニリンソウ、ハクサンハタザオ?、エイザンスミレ、ボタンネコノメソウ、ヒメレンゲ?、ムラサキケマン、カタクリ、ミヤマカタバミ、セントウソウ、ヒトリシズカ、キブシ、エンレイソウ、クロモジ?、ヤマエンゴサク?、スミレサイシン、イワザクラ、ヘビイチゴ?、ヒゲケマルバスミレシロモジ、ウマノアシガタ?、アケビ、ヤマツツジ、ニョイスミレ(ツボスミレ)


【舟伏山が紹介されている本】

『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃[下]』(風媒社)2003年1月20日第1刷発行
  夏坂谷出合からの尾根ルート、東ルート、西ルートが紹介されています。

『名古屋周辺 山旅徹底ガイド 台高/鈴鹿/奥美濃』(中日新聞本社)1995年12月12日発行
  東ルート〜西ルートが紹介されています。

『岐阜の山歩きベスト55コース』(風媒社)1997年7月24日第1刷発行
  東ルート、西ルートが紹介されています。カラー写真あり。

『アルペンガイド17鈴鹿・美濃』(山と溪谷社)1992年10月第1刷
  夏坂谷出合からの尾根ルート、西ルートが紹介されています。

『山あるきナビ関西の山あるき100選』(昭文社)2003年1版4刷発行
  夏坂谷出合からの尾根ルート〜西ルートが紹介されています。
  こちらで購入できます→amazon.co.jp 関西の山あるき100選 楽天ブックス 関西の山あるき100選

『マイカー登山ベス ト30東海版』(七賢出版)1994年7月20日第1刷発行
  夏坂谷出合からの尾根ルートが紹介されています。
『名古屋からの山なみ 東山スカイタワー基点』(中日新聞本社)1991年6月1日発行   昔あった竜神池や横道の記述あり。 『美濃の山(第2巻)』(ナカニシヤ出版)平成10年11月3日初版第1刷   東ルートが紹介されています。  こちらで購入できます→amazon.co.jp 美濃の山(第2巻) 楽天ブックス 美濃の山(第2巻) 『奥美濃とその周辺の山 130山 −ブナ林の山旅の記録−2004年6月18日発行   夏坂谷出合からの尾根ルート〜西ルートが紹介されています。   増補版が楽天ブックスで購入できます→奥美濃とその周辺の山130山増補版 『ぎふ百山』(岐阜日日新聞社)昭和62年7月15日復刻発行   夏坂谷出合からの尾根ルートが紹介されています。 『奥美濃 ヤブ山登山のすすめ』(ナカニシヤ出版)昭和62年10月31日初版第2刷   夏坂谷出合からの尾根ルートが紹介されています。   改訂版が楽天ブックスで購入できます→奥美濃 ヤブ山登山のすすめ(改訂版) 『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷

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