板築山 静かな山頂から浜名湖を望む

 以前から気になっていた浜名湖周辺の板築山。登山道もしっかりついていて苦労なく登頂できました。



板築山頂上から浜名湖と浜名大橋と太平洋を見る

【山 名】板築山(ほうづきやま) 226m
【山 域】湖西連峰(弓張山地、弓張山脈、弓張山系、浜名湖周辺、遠州)
【水 系】日比沢川水系 他
【所在地】静岡県浜松市北区三ヶ日町日比沢(ひびさわ)・下尾奈(しもおな)
【山行日】2011年1月9日(日曜日・大安)
【行  程】白山神社から往復
  豊川 ==(R1・県400・R1)== 豊橋 ==(県31・県379・R362)== 白山神社付近 ---- みかん畑分岐 ---- 登山道へ --
  8:26                 8:59-9:01                      9:34-9:37           9:49           10:19
  -- 愛宕様分岐 ---- 愛宕様 ---- 愛宕様分岐 ---- 板築山 ---- 白山神社 ---- 白山神社付近 ==(R362)==
       10:27                       10:34      10:46-11:08     11:45-       11:51-11:53
【山行時間】2時間14分(休憩を含む) (登り:1時間9分、下り:43分)
【標高差】約210m
【人  数】2人
【天  候】晴
  気温:1℃(自宅出発時)、5℃(豊橋待合せ時)、8℃(登山開始時)、10℃(板築山)、8℃(下山時)
     1月9日11:00浜松の気象庁データ:気温8.3℃、相対湿度49%、平均風速6.9m/s、最大瞬間風速11.5m/s、風向:西
【地形図】1:25,000 三ヶ日(みっかび) 平成2年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、MILLETアタックザック、
 アクリル70% 毛25% カシミヤ5%長袖チェックシャツ(日本製)、PHENIX化繊ズボン(中国製)、
 TARAS BOULBA(アシックス)POLARTEC(ポリエステル100%)SERIES200フリース、
 綿100%トランクス(中国製)、眼鏡、青色半袖Tシャツ、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、黒色ウェストバッグ、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(登りのみ首に提げて歩く)、SONY α350(首に提げて歩く)
【所持飲料】AQUARIUS Day-Start バレンシアオレンジフレーバー カロリーオフ 500ml、
      伊藤園お〜いお茶 濃い味500ml(いずれも飲まず)
 豊橋のYさんと9日にどこかへ行こうと話していましたが、行き先は決まっていませんでした。8日(土曜日)も出勤日で、21時頃帰宅してから行き先を考えました。できれば暖かそうなところとして、静岡の山を考えました。ただ、地形図などの資料をあまり持っておらず、今から調べるのは大変です。そこで、地形図がある浜名湖周辺を思いつきました。ここならそれほど遠くもなく、気軽に出かけられます。地形図上で、行ったことのない板築山も目に付きました。ただ手持ちのガイドブックには載っていません。登山道があるのでしょうか。ネット検索すると、それほど苦労せず行けそうです。たぶん登山道もあるでしょう。浜名湖周辺には他にも行ったことのない低山がいくつかあります。ついでに大草山ピークハントもいいかもしれません。

 22時頃、Yさんと電話で話し、決定しました。ただ、Yさんは後で用事があるとのことで、あまり遅くまでのんびりはできないとのこと。浜名湖周辺ならちょうどいいところです。そして、板築山と大草山の2山にすることにしました。

 なお、後日、板築山も大草山も、『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)で紹介されていることに気づきました。本書によると、板築山の名の由来は、坊ヶ峰(烽ヶ峰)から上がった狼煙(烽)を「受け継ぐ」山という意味なのだそうです。

 Yさんは朝も少し用事があり、その後、豊橋で9時に待ち合わせ、私の車で出発します。自宅を出るときは1℃しかなかった気温は豊橋では5℃を示しています。自宅は豊川市内でも比較的温度が低い場所ですが、4℃も上昇しています。時間の経過により温度が高くなっていたり、測定条件による差などもあるでしょうが。待合せ場所には既にYさんが来ていました。私は途中、少し遠回りしてR1沿いのガソリンスタンドに行きますが、やっていないようで、別のコスモ石油のセルフスタンドに寄りました。待合せ場所に着いたのは9時ちょうどぐらいでした。

 豊橋市内では、成人式でしょうか、写真屋が賑わっていました。往路はカーナビに従い、本坂トンネルで静岡県に抜けます。トンネルの手前、愛知県側では日当たりも悪く、地面に霜が降りているのか白っぽくなっていましたが、トンネルを抜けると東側で日当たりも良く、暖かな雰囲気です。弓張山脈を隔てて冬の気温差があるとも言います。山脈が壁になり、北西の風が遮られるのでしょう。この気温差により、ウスベニニガナは、紀伊半島以南と静岡では確認されているけど、愛知県では今のところ確認されていなかったりするようです。

 ネット検索し、「浜名湖周辺の山 板築山(ホウズキヤマ)」(http://www.geocities.jp/yamanikki1/081207hozuki.html)を見ると、登山ルートの入口は、板築山北麓で日比沢川右岸にある神社付近です。地形図にも破線路が載っていますが、この破線路は山頂までは続いていません。ただ、登山道はありそうです。

 国道362号線から適当に右に折れて日比沢川の右岸に行きますが、行き止まりとなり引き返します。国道に戻り、もう少し東進しますが、適当なところが見つからず少し行き過ぎて右折します。日比沢川沿いの道路はあまり良くなく、左岸付近を右往左往しますが、あきらめ、また国道に戻ります。国道を西に戻ると、板築山への道標が目に入りました。ここを左折します。

 日比沢川を渡ると、正面方向左手に神社、左折した先に登山口らしき道標が目に入ります。車で道標まで行くとそこが登山口のようです。ただ、駐車場はありません。路肩は広く、ここに駐車しても問題ないでしょうが、戻って神社の方にも行ってみます。駐車場はありませんが、少し先の道路脇に駐車できるスペースがあったのでここに駐車しました。

 車をおりると家畜の臭いがします。近くに家畜舎があるのでしょうか。このときは目に入りませんでした。手袋は無しでも大丈夫です。登山口まで道路を歩き、右折します。ここはまだ車道になっていますが、荒れています。少し先には送電線鉄塔が左手に立っていました。高度が上がると右手には家畜舎が見えました。牛を飼っているようです。



登山口の看板 矢印の向きは修正されているようです



登山道脇の送電線鉄塔



牛舎を見下ろす



みかん畑脇の分岐 登山道は左



みかん畑脇の分岐にある道標



左へ分岐している林道は荒れている



左へ林道が分岐しているところにあった看板



幅広な登山道

 しばらく行くと左手に踏み跡があります。先には宮境界標石があります。そこまで行ってみます。その先にも続いていました。2つほど確認し、登山道に戻ります。するとそのすぐ先で登山道が左折します。ここからは林道ではなく、登山道となります。地形図に破線が記されていない場所でしょう。



山腹をトラヴァースする踏み跡にある宮境界標石



林道から登山道になる場所の分岐はコシダが多い 山頂まで20分となっています

 少し行くと下から境界標石のラインが合流します。ここから上に向かって境界標石沿いの急な上り坂となります。この坂の途中でケータイが鳴ります。同じ職場のNさんからです。じつは昨日の夜、会社で訃報が入ったのですが、帰宅時までには葬儀がいつ、どこで行われるかわからなかったのです。それがわかったので連絡してくれたのです。亡くなったのは以前同じ職場で働いていた45歳の先輩です。年賀状も届いていました。1月6日(木)に会社で倒れ、2日後の8日(土)の午後に亡くなったそうです。少し前に頭が痛いと言っていたそうなので、脳梗塞か何かでしょうか。お通夜が10日に豊橋であるとの連絡を受けました。

 さて、登山道はその先で左に神社があると書いてあります。別の看板には「15m」とあります。そんなに近いなら寄らない手はないでしょう。行ってみます。すると、ツツジの木に短冊も下がっています。小学生がつけたような感じです。愛宕様の祠と行者様の石像が大岩の下にありました。周辺にはヒトツバも生えています。今年に入って最初の神社なのでこれが初詣ということになるでしょうか。お賽銭はしませんでしたが。



神社への分岐表示



神社への分岐にあるもう一つの表示 みやまつつじとはコバノミツバツツジのことでしょうか?



みやまつつじに短冊がたくさんついています



短冊にはどんな言葉が、と見れば・・・ ストレートでいいです



大岩には行者様

 戻って、さらに急な坂を戻っていきます。汗ばんでくるほどです。尾根に出て左に少し行ったところが板築山の頂上でした。神社の祠と、猪鼻湖、浜名湖の展望が広がります。他には誰もいません。日当たりも良く、のんびりできるので、コーヒーを飲みます。お湯もコーヒーもYさんからいただきます。ヤマサの竹輪も1本もらいました。近所のスーパーには売っていない高級品でした。今まで安価な竹輪しか食べていなかったのですが、この竹輪は厚みもあり、しっかりしています。豊橋名産ヤマサの竹輪を見直しました。1台のカメラ、DiMAGE7の電池が切れたので電池交換しますが、すぐにだめになってしまいます。冬場で寒いのと、充電式電池が古くなっていたためでしょう。3セット交換しましたがだめでした。



山頂には板月神社の鳥居と祠 三ケ日らしく? 温州みかんが供えられていました



山頂の表示 矢印は消してあるつもりなのでしょう



割れた残骸もありました



山頂の境界表示は自然の岩に×印です



山頂から浜名湖を隔てて浜松方面を見る



山頂から猪鼻湖(手前)と浜名湖とその向こうの大草山(右)を見る

 下りは来た道を戻ります。登りで汗ばんだ場所は、登りよりも急に感じ、慎重に下ります。途中の神社に分岐するルートにも気づきます。登りでは神社までは往復しましたが、上へのルートもあったようです。



登山口付近からアンテナが立つ富幕山を見る

 山麓の白山神社にも寄ります。境内に入ってみると、結構立派な神社のようです。大きな杉も立っています。ここではお賽銭を少し出しました。山腹や山頂にあった祠はこの神社の奥の宮などにあたるのでしょうか。山頂の板月神社の御神体は白山神社に移されているそうです。



白山神社

 この後は、昼食をどこで取ろうか考えながら、大草山方面へ移動します。

 見かけた植物
 ガンクビソウ(花)、ベニバナボロギク(果実)、カンザシイヌホオズキ(花・果実)、アイノコセンダングサ(花)、オオバコ(果実)、コクラン、ホトケノザ、ジャノヒゲ(果実)、フユイチゴ(果実)、ススキ(果実)、メリケンカルカヤ(果実)、コウヤボウキ、イズセンリョウ(蕾)、アリドオシ(果実)、ハナミョウガ(果実)、ゴンズイ(冬芽・葉)、クサギ、モチツツジ、クリ、マンリョウ(果実)、カクレミノ、ネズミモチ、ヒメユズリハ、ヤマモモ、ミミズバイ、ネズミモチ、ソヨゴ、アラカシ(冬芽)、ウバメガシ(冬芽)、ヒイラギ、アオキ、サカキ、ヒサカキ、アカマツ、ヒノキ、スギ、サルトリイバラ、テイカカズラ、ヘラシダ、ヒトツバ、オオバノイノモトソウ、ウラジロ、コシダ

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