岩籠山 疋田から市橋へ

 野坂山へは2回(1回目2回目)登っていますが、他の敦賀三山へは登ったことがありませんでした。そこで、今回は岩籠山へ出かけてみました。疋田(追分)コースは道標もなく、踏み跡も不明瞭で登りだから何とかなったという感じです。下りの市橋コースは、まだ雪渓もあり、水量も多く、雪が靴に入ったり、水も入ったりでしたが、登りも下りも充実感はかなりのものでした。

 疋田(追分)コースは、迷いやすく、遭難騒ぎも何度か発生しているそうです。途中には採石場の近くを通るところもあり、転落や発破の危険もあるとのこと。一般の登山道ではありませんので、安易な気持ちで入ることは避けましょう。



岩の風景

【山 名】岩籠山(岩篭山、嵐山)(いわごもりやま) 765.2m
     夕暮山(ゆうぐれやま) 720m
【三角点】四等 629.49m 基準点名:追分(おいわけ) 所有者:大阪営林局
       昭和39年5月23日選点 所在地:福井県敦賀市岩篭国有林第63林班ち小班
       所有者:大阪営林局
     三等 765.21m 点名:嵐山
【山 域】敦賀 岩篭国有林、黒河山国有林
【水 系】笙の川水系
【所在地】福井県敦賀市疋田・市橋
【山行日】2011年5月2日(月曜日・友引)
【行  程】登り:疋田(追分)コース、下り:市橋コース
 5月2日
  敦賀マンテンホテル駅前 ==(県13・R8)== ファミリーマート ==(R8・R161)== 疋田登山口 ---- 林道終点 --
                  7:23                   7:29 - 7:35                  7:44-7:51         8:01
  -- 尾根に出る ---- 四等三角点 ---- 岩のピーク ---- 駄口分岐 ---- 760mピーク ---- 岩籠山 --
       8:10             9:11            9:59          10:02          10:10      10:18-10:34
  -- 市橋分岐 ---- 反射板 ---- 夕暮山 ---- 反射板 ---- 市橋分岐 ---- 市橋登山口 ---- 疋田登山口 --
      10:53        10:58       11:01                  11:09-11:11      12:44           14:02
  -- 滝権現 ---- 疋田登山口 ==(R161・R303・R8・県514・R8)== 木之本IC ==(北陸・名神)== 伊吹PA ==
                 14:14-14:32                                                     15:26-15:45
  ==(名神・名古屋高速)== 明道町IC ==== 実家(泊)(一日合計走行距離:128.4km)
                              16:36
 5月3日
  実家 ==== ヤマナカ ==== 自宅(3日間合計走行距離:385.9km)
  8:43    11:22-11:46    11:50
【山行時間】6時間23分
【標高差】約700m
【人  数】1人(単独)
【天  候】晴のち薄曇 15℃(ホテル出発時)、14℃(登山開始時)、15℃(岩籠山)、
           19℃(伊吹PA)、23℃(実家到着時)
     5月2日敦賀の気象庁データ:平均気温14.9℃、最高気温18.7℃、最低気温11.3℃、
     平均湿度66%、平均風速3.3m/s、最大瞬間風速9.5m/s、最大瞬間風速時の風向:北北東、日照時間8.7h
【地形図】1:25,000 敦賀(つるが) 平成16年5月1日発行1刷
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、薄手ショートソックス+厚手ショートソックス、眼鏡、
 MILLETアタックザック、白色タオル(登りの途中から首にかける)、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、黒色ウェストバッグ、
 綿100%トランクス(中国製)、中国製グレー半袖Tシャツ(綿70%・ポリエステル30%)、
 MUSSHU長袖チェックシャツ(ポリエステル100%・日本製)、腕時計(CITIZEN Eco-Drive EXCEED)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)、
 SONY α350(市橋コース下りの前半を除き首に下げて歩く)、三脚(市橋コース下りの後半のみα350につける)
【所持飲料】バヤリース アップル 450ml(約150ml飲む)、アクエリアス カロリーオフ500ml(約300ml飲む)、
 サントリー伊右衛門(緑茶)500ml(約100ml飲む)、テルモス入り煎茶470ml(一口飲む)
 過去に野坂山に2回登り、他の敦賀三山にも登りたいと思いながら、なかなか登れなかったのですが、今回、ようやく登ることができました。敦賀三山には西方ヶ岳も入っています。西方ヶ岳とセットで登られるのが、蠑螺(さざえ)ヶ岳です。名前にひかれ、次の敦賀三山はこちらか、と思っていましたが、山としては、海に近い山よりは、奥まった山の方が花がありそうで魅力的に思え、岩籠山に登ることにしました。

 登山コースは市橋からのものがガイドブックで紹介されています。また、野坂山に登ったときに、教えていただいたのが山集落からのコースです。そして、今回、出かける前に知ったのが駄口からのコースです。さらに、前夜、宿泊した敦賀マンテンホテル駅前でインターネット接続して知ったのが、今回の登りで使用した疋田(追分)コースです。2万5千分の1地形図で「追分」の文字がある近くに登山口があるので、追分コースと呼びたくなりますが、実際には疋田に登山口がありますので、正確には疋田コースと呼ぶべきでしょう。

 市橋からのコースは前日に雨が降ったので水量が多いと思いあきらめていました。また、今年は春が遅く、残雪もあるのではないか、と思い、敬遠していました。山集落からのコースは、かなり急であまりいい道ではないのではないか、と勝手に想像していました。見どころもあまりなさそうな気がしていました。また、周回コースを考えるなら不向きな位置に登山口があります。一方、駄口コースは、ドライブインに駐車でき、そこから登るようです。比較的新しいコースのようですが、そこそこ登られてもいるようです。最初は、駄口コースと市橋コースの周回を考えました。ところが前日の雨です。駄口コースのピストンという思いもありましたが、追分コースという絶好の位置にあるコースを見つけ、これなら、駄口コースと周回するにはもってこいだと考えました。いずれも尾根コースのようです。

 こんな経緯があり、まずは疋田登山口に向かうことにします。ホテルのチェックアウト前にお湯を沸かし、テルモスに煎茶の粉末(雅趣一煎 真茶撰)とお湯を入れておきます。煎茶の粉末はホテルの部屋にサービスで置いてあった愛知県小牧市の佐藤食品工業(株)製のものです。チェックアウトし、駐車場で疋田の登山口を行き先にセットします。登山口がわからなければ駄口のドライブインへ向かうつもりです。

 途中のファミリーマート敦賀岡山二丁目店でおにぎりやゆで卵を買います。被災地応援割引として、おにぎり2個につき30円引きになっています。そしてJRの橋下をくぐって右折します。ネットで見て覚えておいた位置まではミスなくたどりつけました。そこからは権現滝と大岩大権現への道標があります。大岩大権現方面へ行けばいいのでしょうか。適地があったので車を止め、ここから歩いてみることにします。



登山口付近にある「大岩大権現」と「権現滝」への道標

 最初は林道です。大岩大権現は少し右にそれたところにありました。1866年の大雨で疋田村を土石流から救った大岩とのことです。ここで登山の安全を祈願しておきます。林道終点まで行き、ここから踏み跡に入ります。途中からは踏み跡も不明瞭になります。とりあえず小尾根に上がると、「山」の石標がありました。ここを左へ進みます。踏み跡はあります。この後、「山」の石標はところどころにあり、心強い案内役になります。紫と黄色のビニールひももわずかにあります。最近のもののようです。赤紐はかなり古い感じがします。



大岩大権現

 それでも、踏み跡は不明瞭なところがあり、そんな場所は適当に登ります。とりあえず登りは上へ向かえば何とかなります。それと、地形図で目指す方向を定めれば、多少の下りがあっても不安になる必要もありません。ただ、今回、高度計のついている腕時計が、電池切れで電池交換に出しているため、高度は、地形図から読み取るしかないのが、不安の種ではありますが、少なくとも登りは特徴的な地形で、ほぼ間違いなく、現在地を特定できるのが助かります。電池交換はゴールデンウィーク前に戻ってくることを期待していたのですが、預けるときに、GWの後になるかもしれない、と言われていたので、覚悟はしていました。

 途中でシカでしょうか、何頭か見かけますが、写真に撮ることはできませんでした。
急な登りで湿った枯れ木で足を滑らせ、右手をついて、わずかに出血してしまいました。まあこれぐらいはよくあることです。

 三角点ピークへの登りはかなり急です。左へ巻いていくか、右へ行くか、悩みながら、なんとなく踏み跡らしきものに沿って、近くまで直登し、最後は右に巻いてピークに着きました。周りは藪です。これ以上進めないか、という思いが頭をよぎりますが、ネットでは確か南側を巻いていたような記述があったと思いだし、南側へ行くと、薄い踏み跡がありました。左から巻いて登ってくればそれほど苦労しなかったのかもしれません。



四等三角点「追分」

 点の記を見ると、昭和39年に、国鉄新疋田駅から市橋へ。嵐山林道を約2km進み、Y字路で左の道を約1km進み、鞍部に達し、北や約0.4km進んで山頂とあります。嵐山林道とは市橋コースの沢沿いにあった林道のことでしょう。今はそんな奥まで林道になっていませんが、当時は上部まで林道が繋がっていたのでしょう。1.9m離れて林野庁図根点があることも記されています。

 踏み跡を追いながら一旦鞍部へ下ります。その後は歩きやすくなります。雰囲気のいい場所もあります。ミヤマカタバミが多い場所です。さらに先には池もありました。



 岩のあるピークまで登れば、あとはしっかりした踏み跡があります。その先、駄口への分岐もありました。壊れていますが、駄口の文字もありました。さて、下りはどうしようか。疋田(追分)コースが全然登山道ではなかったので、駄口もそんなに立派な道は期待できないと思いました。さらに、駄口コースは、持っている地形図「敦賀」から外れています。道標がない分岐があったら、どっちへ行ったらいいか、わからなくなる可能性があります。ならば、市橋コースしかありません。「山」コースでは、タクシー利用になりますし、駄口コースと同じぐらい迷う可能性も否定できません。



岩のあるピーク



分岐 駄口コースは左、岩籠山は右



インディアンの頭?

 岩籠山の隣のピークはピストンのようです。少し過ぎてから、駄口コースへ行かないならここまで戻らないことになるから、先にピークへピストンすることにします。振り返ると、先ほど通った方向に人影が見えます。私が行かなかった岩場へのルートへ行っているようです。こちらへ来たら話をしたいところです。あそこにいるということは、ひょっとして疋田(追分)コースから来たのでしょうか。だとすると下りはどうするのでしょう。気になるところです。



インディアン平を振り返り見る

 私は先に岩籠山の三角点ピークへ向かいます。そしてそこで明太子おむすび(\140)と伊藤忠飼料(株)味付け半熟ゆでたまご(国産鶏卵)(\75)を食べます。ところが、先ほど見た人はこちらには来ません。先ほどの岩のところで昼食でもとっているのでしょうか。それともこちらには来ずに駄口コースへ行ってしまったのでしょうか。ピークから野坂山と思われるピークなどが見えますが、黄色くもやがかかっています。今日は黄砂がたくさん舞っているようです。10時の敦賀での視程は7.23kmでした(気象庁ホームページより)。



岩籠山ピーク

 さらに、翌日のニュースで、2日の測定で日本原子力発電の敦賀原発2号機から放射性物質が漏洩していたということも知りました。燃料管に穴が開いたそうで、一週間前の前回測定時に比べ、放射性物質濃度がキセノンで750倍、ヨウ素133が2倍に上昇したといいます。その後、7日に原子炉の運転を停止しました。その翌日午後、換気用排気筒から41億ベクレルの放射性ガスが外部に放出されたそうです。周辺環境への影響はないと日本原子力発電は発表しているそうですが・・・(※)

 (※)その後、7月25日に報告された原因調査結果によると、結局、異常な箇所は見つけられず、目に見えないほど小さなピンホールから漏れたのだろうと推定だけしたようです。(2011.7.27追記)

 東京電力の福島第一原発は3月11日の東日本大震災で停止し、5月9日には管首相の要請を受け入れ、中部電力も浜岡原発の全炉の停止を決め、14日に全面停止しました。果たして今後の原発政策は大きく変わるのでしょうか。大事故発生時の被害が他の発電システムより大きい原発は今後全面廃止すべきだと私は思います。

 おにぎりを食べながら下山コースの最終判断をします。やはり市橋コースにしましょう。ピークから反対側へ下山します。途中、単独の私より若い男性とすれ違います。カメラも持っています。話しかけました。どこから登ってきたか、聞いたら市橋コースとのこと。でも、雪もあり、大変だったと。さらに、もうそこを下りたくないとも。彼は山集落へ下山するとのこと。でも、登ってこれたということは、下れないことはありません。それに、市橋コースは沢沿いに下れば間違いないコースです。まず迷うことはないでしょう。でも、山コースも一考だな、と思ったりもします。でも、行ったことのないコースを下るのは迷わないとも限りません。そのコースがどこを通っているかも知らないのです。やはり市橋コースでしょう。

 下っていくと鞍部がありました。地形図上ではここが市橋への下り口のはずです。右下へはえぐれた下り口がありますが、何の表示もありません。すぐ下は急な雪渓が続いています。これは難度が高そうです。ちょっと恐れをなします。



沢の源頭を見下ろす 平成16年5月発行の地形図ではここに登山道が描かれていますが実際には違うようです

 とりあえず夕暮山方面へ行きます。すると、ちゃんと市橋への下り口があり、道標が整っている場所がありました。どうやら地形図の破線とは違う場所にコースが付けられているようです。ここなら、雪もなく、なだらかです。ここなら恐怖は感じません。もっとも、沢に合流してからが問題なのでしょうけど。それでも第一歩を踏み出せるかどうかが大きな問題なのです。



市橋への下り口分岐

 夕暮山へは10分とありましたので、ピークハントしておくことにします。まずは反射板です。ここを過ぎて次のピークまで行きます。岩があり、そこがピークのようです。何の表示もありませんが、ここで引き返します。後で知りますが、夕暮山の三角点はもう一つ先のピークでした。でも、標高はこちらが高いのではないでしょうか。周辺にここより高い場所がないと思ったので引き返したのです。それとも、最初から反射板の次のピークが夕暮山だと思い込んでいて、三角点ピークのことなど、見もしなかったのかもしれません。一応、夕暮山へは行ったことにしておきます。



夕暮山から岩籠山を見る



夕暮山から黄砂に霞む野坂山を見る



夕暮山の疋田反射板(6m×6m) 北陸電力の通信用(敦賀変電所〜敦賀火力発電所)

 さて分岐から下ります。カメラはDimage7の1台だけを首にかけ、α350はザックにしまいます。地面は湿っぽい感じです。滑りそうなので、途中で杖代わりの枝を拾います。加重したら折れそうですが、加重しなければ何とかなるでしょう。途中で一方を取り替えますが、後はずっとそれを使い続けます。ダブルストックで、一方が長め、もう一方は短めです。二刀流のようです。

 そして沢に合流します。やはり雪があります。ところが踏み跡が見当たりません。ひょっとして登りではこの踏み跡に気づかず、雪渓を源流まで直登したのでしょうか。積雪期のコースはそれが普通なのかもしれません。振り返っても、この踏み跡に入るのは難しいように見えました。



雪で埋まる沢に合流



 沢の上部からでしょうか、声が聞こえます。この沢を登ってきて、そのまま直登していったのでしょうか。残念ながらその姿を見ることはできませんでした。

 雪渓は、かかとのブレーキはよく効きますが、たまにズボッとはまります。一度、雪が靴の中まで入ってしまいます。ショートスパッツは持っていますが、もう少し様子を見ることにします。結局、その後は雪が靴に入るようなことはありませんでした。そして雪上の踏み跡もありました。

 雪渓歩きを終えると、沢には水が流れています。両側には雪が残っている場所もあります。雪解けの水と昨日の雨で水量は多いようです。通常なら水がかぶっていないと思われる石も、今日はほとんどが水面下です。多少靴を濡らしながら進んでいきます。両手の杖が大活躍です。



雪渓の脇を下ります

 沢を何度も渡ります。水が靴に入ったりもします。そうなると水ぶくれが心配です。でも、沢靴だと思えば普通のことです。過去の沢登りの経験によって、比較的落ち着いて歩けます。

 雪も消え、踏み跡もはっきりしている場所も多くなってきますが、下へ行くほど水量も多くなるのは当然の理です。安心しても、また沢の横断があります。そして、うまく石に乗れず、完全に足を水の中に浸けてしまいました。でももう気にしません。この頃には、α350も首にかけてさらに三脚までつけて歩いています。でも、まだ完全に安全な場所とは言えない場所を何ヶ所か通過します。



木の幹を伝って沢を横断しました

 そしてようやく、登山口の表示のある場所に出ました。何とか怪我もなく、無事下りてこられました。上で会った男性との会話で、どんな感じかイメージを持つことができていたので、気を引き締めて下ることができ、また不安も最小限で済みました。



市橋の「岩籠山登山口」



「疋田反射板」への道標もありました

 後は林道歩きです。そして登山口の駐車場もありました。4台がとまっています。岩篭林道を歩き、線路をくぐり、国道直前で右折します。疋田の集落では祭りでしょうか、神輿のようなものがお寺にあり、人が何人か出ていました。私は日吉神社の下を通る道に入り、線路を渡って、駐車場所まで行けないか、と登っていきます。国道を行くと、線路をくぐる狭い場所があり、そこを歩いていくのがちょっと怖いような場所があるのです。朝、車で通ってそう思い、できれば、そこは通りたくないと思ったのでした。



登山口より下は車も通れそうな道です



お世話になった杖



「熊出没注意!」の看板も



JR北陸本線をくぐります



疋田集落には清流があります

 しばらく行くと、学校跡に出て、その先に踏切がありました。その手前の先には列車の写真を撮っているらしい男性が一人いました。私はとりあえず踏切を渡ります。すると音が鳴り出しました。何か通過するようです。渡って高い場所に登り、カメラを構えます。そして写真に撮りました。ぴったりのタイミングでこの場所に来たわけです。先頭の電気機関車は、「EF81 114」でした。



トワイライトエクスプレス

 踏切の先はフェンスのゲートがあり、入ることはできません。仕方なく、引き返し、また踏切を渡り、先ほどの男性の方へ歩いていきます。その男性ももう目的を果たしたのか、こちらに歩いてきます。私から挨拶し、話を聞きます。今の列車は何かと尋ねると、トワイライトエクスプレスとのこと。大阪発札幌行の寝台特急です。確かに言われば、そのようです。彼は和歌山から来たそうです。私も子供の頃は列車の写真を撮ったりしていたので、少し話をします。和歌山ということで、中学1年の頃、友人と乗った名古屋発天王寺行きの普通「はやたま」の話をしましたが、彼は知りませんでした。私より6歳ほど若いようなので、もう走らなくなっていたのかもしれません。この先に道があるかも尋ねましたが、ないようだとのこと。

 別れ、先へ行き、左に折れて下ります。すると道路に出て、結局国道に出てしまいました。ちょうど線路をくぐる場所です。車はすれ違うには狭いようで、一方が待つような格好で流れていました。右側を対向車が通り過ぎるのを待って進みます。後方から車が通過していきます。対向車は私が通り抜けるのを待っていてくれました。

 結局、車で曲がったところまで歩き、車で走った通りの道路を歩いて、駐車場所に戻りました。朝、行かなかった権現滝へ行っておきます。造られたような小さな滝と祠がありました。それでも、無事下山のお礼参りをしておきました。今日は黄砂を除けばいい天気でした。この日の敦賀での日照時間は8.7時間でした。前日と翌日の敦賀での日照時間は0時間だったのです。

 比較的早い時間だったので、のんびり雑草の写真を撮ったり、残りのおにぎり(シーチキンマヨネーズ(\105)と紀州産南高梅(\110))を食べたりしてから帰路につきます。行き先を自宅にセットしますが、ついでに名古屋の実家にも寄ろうと、実家もその前の行き先にセットします。母が3月17日から31日まで15日間腸捻転で入院し、その間は毎週末に実家や入院先へ行っていましたが、退院してからは一度も帰っていなかったのです。

 カーナビの案内は国道161号に出て左折し、国道8号を通るような指示ですが、国道を右折する方向に行ったことがないので、あえてそちらへ進みます。そして琵琶湖方面に出て、8号線方面へ左折します。琵琶湖も黄色く霞んでいて遠くは見えません。賤ヶ岳トンネルは老朽化による改修工事中のようで、山に上がる旧国道8号(県道514号)を通ります。

 木之元インターから高速にのり、伊吹PAで休憩します。ここで、珍しくソフトクリームを買って食べます。そして実家へも電話し、そちらで夕食をとることを伝えます。PAの裏には以前登ったことのある清滝山・丸山が見えました。ここで休憩して正解でした。養老SAはかなり車が多く、駐車する手前で並んでいるほどでした。やはりSAよりPAが狙い目のようです。養老SAの混雑とは違って、一宮あたりでのいつもの渋滞はなく、順調に流れていました。



伊吹パーキングエリアから見る清滝山(奥)と丸山(右)

 一宮から名古屋高速16号一宮線に入り、高速6号清洲線明道町インターを下り、桜通を左折し、実家に向かいました。名古屋の高層ビル群も黄色く霞んで見えます。15時の名古屋の視界は6kmとのことでした。

 携帯電話の歩数計によると、1日で歩いた歩数は19,756歩。距離は11.8km、時間は4:00:13、消費カロリーは564kcal、脂肪燃焼80gでした。

 見かけた動物
 ホンシュウジカ、ウグイス、カケス、ニホンカナヘビ、ニホントカゲ(疋田集落内の道路上)

 見かけた花
 オオバキスミレ、ナガハシスミレ、シハイスミレ、スミレサイシン?、トキワイカリソウ、トクワカソウ、ミヤマカタバミ、ショウジョウバカマ、ナツトウダイ?、ユキグニミツバツツジ、サルトリイバラ、キンキマメザクラ、ヤブツバキ、ヒサカキ、クロモジ、アセビ
 以下登山道以外で見た花
 シロモジ、ナガバモミジイチゴ、サワオグルマ、ミミナグサ、ツメクサ、アリアケスミレ、ツボスミレ(ニョイスミレ)、ヒメウズ、ウマノアシガタ、キランソウ、カキドオシ、ムラサキケマン、キュウリグサ、ムラサキサギゴケ、ヒメオドリコソウ、サワハコベ?、オオバタネツケバナ?、カラスノエンドウ、スズメノテッポウ、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、セイヨウタンポポ、ハナニラ、スノーフレーク、ムスカリ、チューリップ、キズイセン、シバザクラ


【岩籠山が紹介されている書籍】

『名古屋周辺の山200』(山と溪谷社)2002年3月1日初版第1刷
  新疋田駅から市橋ルートの往復が紹介されています。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  「伊吹山地」に分類され、市橋ルートと山ルートが紹介されています。

Wander!地域別季節順

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送