花柄山・三河富士 藪歩きと好展望

 赤岩寺から花柄山までは藪の登り。その先は送電線巡視路。途中の展望岩からと鉄塔の立つ三河富士からの展望を満喫。下りは赤岩(あかいわ)自然歩道(赤岩尾根)から赤岩寺(せきがんじ)自然歩道へ。
【山 名】花柄山(はながらやま) 190m
     三河富士(赤岩山) 320m
【三角点】309.64m 三等 点名:三輪村2(みわむら) 選点:明治20年7月5日 改測:平成15年9月20日
      所在地:愛知県豊橋市石巻町字大亀38番20
【山 域】弓張山脈(八名弓張山地・東三河) 石巻山多米県立自然公園
【所在地】愛知県豊橋市多米町・石巻町
【山行日】2007年3月4日(日曜日)
【行  程】赤岩寺から周回
  豊川 ==== 赤岩寺 --(林道)-- 踏み跡 ---- Uターン地点 --(藪)-- 小尾根 ---- 界ニニ一 --
  9:30       10:19               10:25         10:32                10:56        11:08
  -- 花柄山 ---- 送電線巡視路に出る ---- 界ニニ八 ---- 赤岩尾根に出る ---- 三河富士 ---- 三角点 --
     11:09        11:12                   11:43         11:51             11:53-12:34    12:49
  -- 赤岩寺自然歩道下降点 ---- 赤岩山城跡 ---- 赤岩展望台手前分岐 ---- 赤岩寺 ==== 豊川(合計走行距離36.6km)
      12:54                     13:09           13:28                  13:49
【所要時間】3時間30分(含休憩)
【標高差】約265m
【天  候】晴 気温:16℃(自宅出発時)、21℃(赤岩城跡)、21℃(帰宅時)
 3月4日12時豊橋の気象庁データ:気温18.5℃、風速4m/s、風向:西南西
【地形図】1:25,000 豊橋(とよはし) 平成13年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、薄手ショートソックス、眼鏡、ウェストバッグ、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、綿100%チェック長袖シャツ(中国製)(出だしのみ着用)、
 綿100%半袖Tシャツ(Fabric Made In USA、Assembled In Honduras)、MILLETザック、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)、
 花粉対策用マスク 快適ガードプロ 立体タイプ レギュラーサイズ(つけたり外したり)(amazon.co.jp)
【所持飲料】水(約900ml)、アクエリアス カロリーオフ500ml(約50ml飲む)、伊藤園ゆず緑茶500ml(約150ml飲む)
【参考サイト】 愛知アルプス山行記
 3ヶ月前、赤岩山へ行ったときに、次は花柄山も歩きたいという気持ちになり、今回、三河富士と合わせて登る機会を得ました。

 豊橋市内のサークルKでおにぎりなどを買って赤岩寺へ。駐車場脇の車止めのある車道から歩き出し、すぐに左に折れる車道を見送り、踏み跡へ。ところがこの踏み跡は車道の上を並行に進み、先で車道に合流してしまうのでした。Uターンし、踏み跡の先にあった「豊橋国有林」の看板方面へ進む。



素朴な感じ

 しかし、踏み跡は消え、看板の方へは進めない。それでも強引に藪の中の看板の前へ行ってみる。しかし看板があるのみで踏み跡は見当たらない。仕方なく、そのまま斜面を上がる。



藪の中にある「豊橋国有林」看板

 踏み跡を探しながら登っていくが、全然それらしいものは見当たらない。斜面を横切る獣道を見かけるのみ。仕方がないので、歩きやすそうなところを選んで登っていく。自然石に刻まれた境界印を見る。右の方へ行けば送電線の巡視路があるかもしれないと右へ右へと進むが、それも藪が濃くなりそうで、左に戻ったりする。暑くなってきたので長袖シャツを脱ぐ。

 結局そのままちょっと急な斜面を強引に上がり、小尾根まで登ってしまった。小尾根上にも踏み跡といえるほどのものはない。ただ、藪はそんなに濃くないので、歩きづらいことはない。

 花柄山の頂上はどこかと注意しながら登っていく。左には尾根が登っていっているはずだから見当はつくだろうと。しかし左は下がったままなかなかそれらしいところに着かない。地形図上ではアップダウンはわからないが、実際にはちょっと下っていく部分もある。

 そして境界のニニ一の表示があるすぐ先の岩がいくつかかたまっているところがどうやら花柄山のピークのよう。展望どころか何の目印もないところでした。



花柄山頂上には岩があった

 さて、三河富士方面へ向かいます。少し下っていくとはっきりした踏み跡がありました。どうやら送電線巡視路のようです。後はこれに沿っていけば鉄塔の立つ三河富士にたどり着くでしょう。少し先で腰を下ろして、コンビニで買った苺大福(\126)を食べます。

 腰を上げて少し上がると右側の樹木が刈られて伐り開かれています。防火帯になっているようで、展望も得られます。腰を下ろすならここまで来ればよかったと思いました。それにしても今日は暑い。この時期にして汗をかくとは思ってもいませんでした。温度計を見ると20℃を超えています。本当だろうか、と疑いますが、帰宅後、TVでニュースにも取り上げられていました。豊橋の気象台でも、この日の最高気温として20.0℃を記録しました。この日を境に寒の戻りが厳しくなり、最高気温が10℃を下回る日が何日もありました。次に最高気温が20℃を上回ったのは、25日後の3月29日となります。足元近くではニホンカナヘビがチョロチョロとあちこちで動いています。



尾根の右側は送電線中部電力トピー工業線沿いに伐り開かれていた



伐り開きからは展望も得られます

 「界ニニ九」の横には踏み跡が左に延びていて、何かあるのだろうかと少し行くと岩場があり、絶好の展望地になっていました。豊橋平野の端から見る豊橋平野は本当に広く見えます。今日一番の展望地と思いました。踏み跡はしっかりありますが、場所的にも隠れ家的な存在と言えるのではないでしょうか。



岩場



岩場からの豊橋平野

 さて上がりきると赤岩尾根に出ます。そして少し右に鉄塔があるようです。そして声も聞こえます。鉄塔まで行くと、北側正面に岩場が露出した特徴的な石巻山が見えます。ここも絶好の展望地です。話し声は男性二人で、送電線巡視路を北側から登ってきたのだそうです。しかも、石巻山の山上駐車場に車をとめてそこから下って登り返してきたのだそうで、帰りは、「三輪村2」三角点から北へ下る予定だと言います。



三河富士から送電線と石巻山方面



三河富士から北に延びる送電線巡視路



三河富士から石巻山望遠



三河富士から南側の切り開きを見下ろす

 ここでのんびり昼食のおにぎりやゆで卵などを食べていると、さらに二人が北側の送電線巡視路から登ってきました。きつい登り坂で息も上がっているようにも見えます。夫婦らしきこの二人は麓に住んでいるようで、この辺りをよく登っているようです。そして、その後さらに、今度は赤岩尾根上を犬連れの女性が登ってきました。こんなところで3組5人にも会うとは思ってもいませんでした。ただ、みんな登山者というよりは地元の人たちで、豊橋市街地に近いだけあってか、ガイドブックには載っていなくてもよく歩かれている場所のようです。

 少し様子見で東へ行き下りになっているところですぐ引き返し、西に向かいます。登ってきた分岐を過ぎて一旦下り、登り返すと「三輪村2」三角点のピークです。先週は、月ヶ谷山で「三輪村1」の三角点をトレースしていますが、これはたまたまです。ここから北側にも踏み跡がありました。



赤岩尾根にある×印



「界」の下は読めない



「三輪村2」三等三角点と「赤岩自然歩道」

 少し下ると左へ赤岩寺への「赤岩寺自然歩道」が分岐します。急な坂を滑らないように注意して下っていきます。そして3ヶ月前に来た赤岩山城跡に着きます。こちらから通ると、堀切の跡らしいものがはっきりわかります。



赤岩山城跡の堀切?

 さてここから下ろうと思いましたが、もう少し足を延ばすことにします。赤岩山展望台手前の分岐まで下ります。そして3ヶ月前はまだエアーマットが被せてあった案内板を見ます。すると、赤岩山展望台をぐるっと廻るように歩道が書いてあります。分岐には「赤岩寺山門前へ10分」と見当違いの方向へ向けて道標があるので不思議に思っていたのです。どうやらぐるっと廻って喫茶店「山小屋」の前に出るようです。この喫茶店には何度か行ったことがありましたが、そこから奥へ歩道が延びているのには気づきませんでした。



赤岩寺は左にあるはずなのに右へ向かっている



赤岩山の裾野付近をぐるっと巻いていく

 その周回コースを歩いて車まで戻りました。今日はある程度の時間、マスクをしていいたためか、それとも気温が高く風が弱くてそれほど花粉が舞っていなかったためか、鼻の詰まりはそれほどでもありませんでした。自宅へは車の冷房を入れて帰りました。



赤岩寺付近から見上げる花柄山

 見かけた動物
 クワゴマダラヒトリ、ウグイス(声)、カケス?、ニホンカナヘビ

 見かけた植物
 ヒサカキ(ヒシャシャキ)(花)、サカキ、ミヤマシキミ(蕾)、アオキ、イヌガシ(花)、イヌザンショウ、ゴンズイ(冬芽)、ネズミモチ、ヤブツバキ(花)、ヤマツツジ、オオイヌノフグリ、ヒメウズ(花)、マメヅタ、キヅタ、コシダ、ヒトツバ、サルトリイバラ、ヤツデ、モウソウチク、ヒイラギナンテン(花)、ヒメハギ(花)、マキノスミレ(花)、タチツボスミレ(花)ヤエムグラカンザシイヌホオズキ


【赤岩寺周辺が紹介されている文献】

『愛知県下三河国八名郡地誌略』明治14年1月
  赤岩山の名が示されていますが、今回の三河富士のことを指している可能性が高いと思われます。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  赤岩寺境内の桜が「赤岩公園のサクラ」として紹介されています。

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